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乳歯がなかなか抜けない!原因と影響、そして対処法とは?

乳歯がなかなか抜けない!原因と影響、そして対処法とは?

お子さんの乳歯がなかなか抜けなくて、ヤキモキしていませんか?

「周りの子はもう抜けているのに…」 「永久歯はちゃんと生えてくるのかな…」 「歯並びが悪くなったりしないかな…」

そんな不安を抱えている親御さんも多いのではないでしょうか?

実は、乳歯が抜ける時期や抜け方には個人差があり、必ずしも心配する必要はありません。

しかし、中には注意が必要なケースもあります。

そこで今回は、乳歯がなかなか抜けない原因と、それによって起こる可能性のある影響、そして適切な対処法について、わかりやすく解説していきます。

この情報が、お子さんの健やかな歯の成長の一助となれば幸いです。

目次

乳歯が抜けるタイミング – 永久歯への生え変わり

乳歯の抜けるタイミングは、個人差が大きいものの、一般的には6歳前後から始まり、12歳頃までにすべての乳歯が永久歯に生え変わります。 身体の成長と同じように、歯の生え変わりにも個人差があるため、目安として捉えてくださ 6t5rb4エv

抜ける順番

多くの場合、下の前歯から始まり、奥歯に向かって順番に抜けていきます。

  1. 6歳頃:
    • 下の前歯(中切歯)が抜け始めます。
    • それとほぼ同時に、第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきます。6歳臼歯は、乳歯の奥に生えてくるため、乳歯と間違えやすいので注意が必要です。
  2. 7歳頃:
    • 上の前歯(中切歯)が抜け始めます。
  3. 8~9歳頃:
    • 側切歯(前歯の隣)
    • 犬歯(糸切り歯) と順番に生え変わります。
  4. 10~12歳頃:
    • 第一小臼歯(前から4番目の歯)
    • 第二小臼歯(前から5番目の歯) が生え変わります。

抜ける時期に影響する要因

乳歯が抜ける時期には、様々な要因が影響します。

  • 遺伝: 親御さんの乳歯が遅く抜けた場合、お子さんも遅くなる傾向があります。
  • 性差: 一般的に、女の子の方が男の子よりも乳歯が早く抜ける傾向があります。
  • 栄養状態: 栄養状態が悪いと、歯の成長が遅れることがあります。特に、カルシウムやビタミンDなどが不足すると、歯の発育に影響が出ることがあります。
  • 全身疾患: 特定の疾患が歯の生え変わりに影響を与える場合があります。
  • ホルモンバランス: 成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの分泌異常が、歯の生え変わりに影響を与えることがあります。
  • 顎の大きさ: 顎の骨が小さいと、永久歯が生えるスペースが不足し、乳歯の抜け落ちが遅れることがあります。
  • 歯並び: 歯並びが悪いと、永久歯が生えるスペースが確保できず、乳歯が抜けにくくなることがあります。
  • 乳歯の状態: 乳歯が虫歯になっていたり、外傷を受けていたりすると、抜け落ちる時期が遅れることがあります。

遅いと感じる場合

上記の時期と比べてお子さんの歯の生え変わりが遅いと感じても、すぐに心配する必要はありません。 しかし、あまりにも遅れている場合は、何らかの原因が考えられます。

例えば、永久歯が先天的に欠損していたり、歯茎の中に埋まったまま出てこない「埋伏歯」の状態になっている可能性もあります。 また、全身疾患やホルモンバランスの乱れが原因で歯の生え変わりが遅れているケースもあります。

気になる場合は、自己判断せずに歯科医に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

注意点

  • 無理に抜かない: 乳歯がぐらついていても、無理に抜くと歯茎を傷つけたり、感染症を引き起こす可能性があります。自然に抜けるのを待ち、どうしても気になる場合は歯科医に相談しましょう。
  • 歯磨き: 生え変わり時期は、歯並びが複雑になり、歯磨きがしにくくなります。丁寧に歯磨きをするように心がけ、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、歯垢をしっかり落としましょう。
  • 定期検診: 定期的に歯科検診を受け、歯の生え変わり具合や歯並びをチェックしてもらいましょう。歯科医は、レントゲン写真などを用いて、永久歯の生え方や顎の骨の状態などを確認し、適切なアドバイスをしてくれます。

乳歯の抜ける時期は、永久歯の健康に大きく影響します。 お子さんの歯の成長をしっかりと見守り、適切なケアをしてあげましょう。

乳歯がなかなか抜けない原因について

お子さんの乳歯がなかなか抜けないと、心配になりますよね。

乳歯が抜ける時期には個人差がありますが、永久歯がきちんと生えてくるのか、歯並びに影響はないのか、気にかかるのも無理はありません。

まず、乳歯が抜けない原因には、大きく分けて次の3つが考えられます。

1. 永久歯の成長に関連する原因

  • 永久歯の生える向きや位置の異常:
    • 永久歯は通常、乳歯の真下からまっすぐ生えてきます。しかし、斜めや横向きに生えてくると、乳歯の根をうまく押すことができず、抜けにくくなることがあります。
    • また、永久歯が本来の位置からずれて生えてくる場合(異所萌出)も、乳歯の抜け落ちに影響することがあります。
  • 永久歯の成長遅延:
    • 子供の成長には個人差があるように、永久歯の成長速度もそれぞれです。永久歯の成長が遅いと、乳歯の根の吸収も遅くなり、抜け落ちる時期も遅くなります。
  • 永久歯の欠如(先天性欠如):
    • ごくまれに、永久歯がもともと作られていない場合があります。永久歯がないため、乳歯の根が吸収されず、抜け落ちません。
    • 特に、前から2番目の歯(側切歯)や5番目の歯(第二小臼歯)に多いとされています。
  • 埋伏歯:
    • 永久歯が歯茎の中に埋まったまま出てこない状態を「埋伏歯」といいます。
    • 埋伏歯があると、乳歯の根が吸収されず、抜け落ちることはありません。
    • 原因としては、顎の骨の大きさや形、歯の大きさ、周囲の歯との位置関係などが考えられます。

2. 乳歯の状態に関連する原因

  • 歯根の吸収不足:
    • 永久歯が生えてくると、乳歯の根は破骨細胞という細胞によって徐々に吸収されていきます。
    • しかし、何らかの原因でこの吸収が不十分だと、乳歯が抜けにくくなります。
    • 全身的な病気や栄養状態、ホルモンバランスなどが影響する可能性も考えられます。
  • 乳歯の癒合:
    • 2つの乳歯がくっついて1つの歯のように見える状態を「癒合歯」といいます。
    • 癒合歯の場合、根が太く複雑な形になっていることが多く、抜けにくい傾向があります。
  • 外傷:
    • 過去の転倒や打撲などによる外傷が原因で、乳歯の根が変形したり、吸収が阻害されたりすることがあります。
  • 虫歯:
    • 乳歯が虫歯で根っこまで進行してしまうと、根の吸収が妨げられ、抜けにくくなることがあります。

3. その他の原因

  • 遺伝:
    • ご両親のどちらかが乳歯が抜けにくかった場合、お子さんも同様の傾向があることがあります。
  • 歯ぎしり:
    • 歯ぎしりの癖があると、乳歯が抜けにくくなることがあります。
    • 歯ぎしりによって歯や顎に過度な力が加わり、乳歯の根の吸収を妨げたり、歯茎を傷つけたりする可能性があります。

乳歯がなかなか抜けないことによる影響

  • 歯並びの乱れ:
    • 乳歯が抜けないまま永久歯が生えてくると、永久歯が本来の位置からずれて生え、歯並びが悪くなる可能性があります。
    • 八重歯や叢生(歯が重なって生えること)などの原因となることがあります。
  • 噛み合わせの悪化:
    • 歯並びの乱れは、噛み合わせにも悪影響を及ぼす可能性があります。
    • 顎関節症や発音障害、咀嚼(そしゃく)障害などを引き起こす可能性も考えられます。
  • 虫歯のリスク増加:
    • 乳歯と永久歯が重なった部分などは、歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすいため、虫歯になりやすい状態です。
  • 歯肉炎:
    • 乳歯が抜けずに残っていると、歯と歯茎の間に隙間ができ、歯垢が溜まりやすくなります。
    • その結果、歯肉炎を引き起こす可能性が高くなります。

対処法

乳歯がなかなか抜けない場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?

  • 定期的な歯科検診:
    • 定期的に歯科検診を受け、歯の状態をチェックしてもらいましょう。
    • 歯科医師は、乳歯の根の吸収状態や永久歯の生え方などをレントゲン写真で確認し、適切なアドバイスをしてくれます。
    • 乳歯と永久歯の生え変わりの時期は、特に注意深く観察する必要があります。
  • 経過観察:
    • 多くの場合、乳歯は自然に抜け落ちます。
    • 無理に抜こうとすると、歯茎を傷つけたり、歯根が残ったりする可能性があるので、避けましょう。
    • 歯科医師の指示に従い、経過観察を行いましょう。
  • 歯磨き指導:
    • 乳歯と永久歯が重なっている部分など、磨きにくい箇所は、歯科衛生士から歯磨き指導を受け、丁寧にケアしましょう。
    • デンタルフロスや歯間ブラシなど、補助的な清掃用具を使うことも有効です。
  • 歯科医院での抜歯:
    • 歯科医師が必要と判断した場合、乳歯を抜歯することがあります。
    • 特に、永久歯の生える位置に影響がある場合や、歯並びが悪くなる可能性が高い場合は、抜歯が推奨されることがあります。
    • また、乳歯がぐらぐらして痛みがある場合や、食事の際に邪魔になる場合なども、抜歯を検討することがあります。

乳歯がなかなか抜けないからといって、過度に心配する必要はありません。しかし、放置することで歯並びや噛み合わせに影響が出る可能性もありますので、定期的な歯科検診を受け、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。

まとめ

乳歯がなかなか抜けない…と、不安に思うこともあるかもしれません。

でも、焦らず様子を見ることも大切です。

お子さんのペースを見守りながら、日々のケアと定期的な歯科検診を大切にしていきましょう。

そして、気になることや心配なことがあれば、いつでも気軽に歯科医に相談してください。

お子さんの健やかな歯の成長を、一緒にサポートしていきます。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
〒101-0052
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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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