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口の中に血豆が繰り返しできる…考えられる原因と対処法【要注意の症状は?】

口の中に血豆が繰り返しできる…考えられる原因と対処法【要注意の症状は?】

口の中にプツっとできる血豆。食事中に誤って噛んでしまったり、気づいたらできていたり、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

通常であれば、数日から1週間程度で自然に治ることがほとんどです。

しかし、頻繁に繰り返す場合や、なかなか治らない場合、その背後に何らかの病気が隠れている可能性も否定できません。「たかが血豆」と軽視せず、時には注意が必要です。

この記事では、口の中に血豆が繰り返しできる原因について詳しく解説し、適切な対処法や注意すべき症状、病院を受診する目安についてご紹介します。口の中の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。

目次

第1章: 口の中にできる血豆とは?

口の中に突然できるぷくっとした膨らみ。「口内炎かな?」と思ったら、赤黒い色をしていて驚いた経験はありませんか?それは「血豆(けつしゅ/ちまめ)」かもしれません。この章では、血豆の正体と、よく間違えられやすい口内炎との違いについて、詳しく解説します。

1-1. 血豆の定義と一般的な特徴

血豆とは、何らかの原因で口腔内の粘膜下の毛細血管が傷つき、内出血を起こして血液が溜まった状態を指します。医学的には「血腫(けっしゅ)」と呼ばれることもあります。

一般的な特徴は以下の通りです。

  • 見た目:
    • 表面は滑らかで、ぷくっとしたドーム状の膨らみ。
    • 色は、赤黒い、暗紫色、黒っぽいなど、血液の色が透けて見えます。
    • 大きさは数ミリ程度の小さなものから、1センチを超える大きなものまで様々。
    • できる場所は、頬の内側、舌、唇、歯茎など、口の中のどこにでもできる可能性がありますが、特に噛みやすい頬の内側や舌の側面にできやすい傾向があります。
  • 感触:
    • 柔らかく、弾力があることが多いです。
    • 押すと少し痛みを感じることもありますが、全く痛みがない場合もあります。
  • 経過:
    • 多くの場合、数日から1週間程度で自然に吸収されて消失します。
    • 大きな血豆の場合は、吸収されるまでに時間がかかることがあります。

1-2. 血豆と口内炎の違い

血豆と口内炎は、どちらも口の中にできるできものですが、その原因や症状は異なります。混同しやすいので、ここで明確な違いを理解しておきましょう。

特徴血豆口内炎
原因物理的刺激(噛む、火傷など)、その他細菌・ウイルス感染、アレルギー、ストレス、栄養不足など
見た目赤黒い、暗紫色のドーム状の膨らみ白っぽい、または赤い円形の潰瘍、周囲が赤い
感触柔らかく、弾力がある凹んでいる、表面が荒れている
痛み軽度、または痛みがない場合も強い痛み、しみる
治癒期間数日~1週間程度1~2週間程度
その他噛んだ直後など、原因が明確な場合が多い再発しやすい
  • 血豆は「内出血」、**口内炎は「粘膜の炎症・潰瘍」**である。
  • 血豆は「ぷくっと膨らんでいる」口内炎は「凹んでいる、または表面が荒れている」
  • 血豆は「痛みがない、または軽い」ことが多い口内炎は「痛みが強い」

ただし、中には判断が難しいケースもあります。特に、血豆が潰れてしまった場合、口内炎と見分けがつきにくくなることがあります。迷ったときは、自己判断せずに歯科や口腔外科を受診することをおすすめします。

第2章: 口の中に血豆が繰り返しできる主な原因

口の中に血豆ができる原因は様々ですが、特に「繰り返しできる」という場合には、いくつかの主な原因が考えられます。ここでは、その原因を大きく4つのカテゴリーに分類して、詳しく解説していきます。

2-1. 物理的刺激

口の中の粘膜は非常にデリケートです。以下のような物理的刺激によって、簡単に傷つき、血豆ができてしまいます。

  • 誤って噛む: 食事中や会話中に、うっかり頬の内側や舌を噛んでしまうことは、誰にでもあることです。特に、疲れがたまっている時や、考え事をしている時などは注意力が散漫になり、噛んでしまうリスクが高まります。
  • 歯並び・噛み合わせの問題: 歯並びが悪いと、特定の場所に負担がかかりやすく、その部分の粘膜を傷つけてしまうことがあります。例えば、八重歯や叢生(そうせい)などがあると、頬の内側に血豆ができやすくなる場合があります。また、噛み合わせが深い(オーバーバイト)場合も、下顎の前歯が上顎の内側に当たり、血豆の原因となる可能性があります。
  • 歯科矯正器具や入れ歯による刺激: 矯正装置や入れ歯が口の中に常に接触していると、その部分の粘膜が刺激を受けて、血豆ができることがあります。特に、新しい装置や入れ歯に慣れるまでの間は注意が必要です。
  • 熱い食べ物や飲み物による火傷: 熱々の料理や飲み物は、口の中の粘膜を火傷させ、血豆の原因になります。特に、猫舌の人は注意が必要です。
  • 硬い食べ物による傷: フランスパンの皮や、ナッツ類、スナック菓子など、硬い食べ物を食べる際に、口の中を傷つけてしまうことがあります。

2-2. 生活習慣

不規則な生活習慣は、体の抵抗力を低下させ、血豆ができやすい環境を作り出してしまいます。

  • 睡眠不足: 睡眠不足は、免疫力の低下を招き、口内炎だけでなく、血豆もできやすくなります。
  • ストレス: 過度なストレスは、自律神経のバランスを乱し、免疫力の低下につながります。また、ストレスによって無意識に口の中を噛んでしまうこともあります。
  • 偏った食生活(ビタミン不足など): 栄養バランスが偏った食生活を続けていると、粘膜の健康維持に必要なビタミンやミネラルが不足し、血豆ができやすくなります。特に、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分などが不足すると、リスクが高まります。
  • 喫煙: 喫煙は、血行を悪くし、口腔内の環境を悪化させるため、血豆ができやすくなります。また、タバコの熱や化学物質による刺激も、血豆の原因となります。

2-3. アレルギー反応

特定の食べ物や薬に対するアレルギー反応として、口の中に血豆ができることがあります。

  • 特定の食べ物: 例えば、果物、ナッツ、香辛料など、人によってアレルギーを引き起こす食べ物は様々です。
  • 薬: 特定の薬に対する副作用として、血豆ができることがあります。

アレルギーが疑われる場合は、アレルギー検査を受けることをおすすめします。

2-4. 病気や疾患

稀ではありますが、以下のような病気や疾患が原因で血豆が繰り返しできることがあります。これらの病気は、血豆以外にも様々な症状を伴うことが多いため、注意が必要です。

  • 血小板減少症: 血液を固める役割を持つ血小板が減少する病気で、出血しやすくなります。
  • 白血病: 血液のがんで、血小板の減少や機能異常を引き起こすことがあります。
  • 血管炎: 血管に炎症が起こる病気で、血管がもろくなり、出血しやすくなることがあります。
  • 口腔がん: 口の中にできるがんで、初期症状として血豆のようなしこりができることがあります。
  • ベーチェット病: 口腔内や皮膚、目などに炎症を繰り返す、原因不明の難病です。
  • 天疱瘡: 自分の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つで、口の中や皮膚に水ぶくれやただれができる病気です。
  • その他、免疫系の疾患など: 免疫システムに異常が生じると、血豆ができやすくなることがあります。

第3章: 血豆ができたときの対処法

口の中に血豆ができてしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?ここでは、自宅でできる基本的な対処法から、医療機関を受診すべきタイミングまで、詳しく解説します。

3-1. 基本的な対処法

血豆は、通常、特別な治療をしなくても数日から1週間程度で自然に吸収されて治ります。しかし、少しでも早く治したい、痛みを和らげたいという場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 患部を清潔に保つ: 口の中を清潔に保つことは、血豆の治りを早めるだけでなく、細菌感染などの二次的なトラブルを防ぐためにも重要です。食後は、歯磨きやうがいをして、口の中の食べかすや細菌を取り除きましょう。
  • 刺激物を避ける: 辛いもの、熱いもの、酸っぱいもの、硬いものなど、患部に刺激を与えるような食べ物は避けましょう。また、喫煙や飲酒も控えた方が良いでしょう。
  • 潰さないように注意する: 血豆を無理に潰すと、傷口から細菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性があります。また、治りが遅くなったり、痕が残ったりすることもあるため、絶対に潰さないでください。触ったり、舌でいじったりするのも避けましょう。
  • うがい薬の使用(種類と選び方): 殺菌作用のあるうがい薬を使用するのも効果的です。ただし、アルコールを含む刺激の強いうがい薬は、逆に患部を悪化させてしまうことがあるため、低刺激のものや、口腔内用のうがい薬を選ぶようにしましょう
    • ポビドンヨード系: 殺菌力は強いですが、粘膜への刺激も強いため、長期間の使用は避けましょう。
    • アズレンスルホン酸ナトリウム系: 抗炎症作用があり、粘膜の修復を助けます。
    • セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)系: 殺菌作用があり、比較的低刺激です。
    • 塩化ナトリウム系(生理食塩水): 自宅でも簡単に作れる最も刺激の少ないうがい液です。水100mlに対し塩0.9gが目安です。

3-2. 食事療法

粘膜の健康を維持し、修復を助ける栄養素を積極的に摂取することも、血豆の治りを早める効果が期待できます。

  • 粘膜の修復を助ける栄養素:
    • ビタミンA: 粘膜を正常に保つ働きがあります。(例:レバー、うなぎ、卵黄、緑黄色野菜)
    • ビタミンB群: 粘膜の新陳代謝を促進します。(例:豚肉、レバー、納豆、乳製品)
    • ビタミンC: コラーゲンの生成を助け、血管を強くします。(例:果物、野菜)
    • ビタミンE: 抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。(例:アーモンド、かぼちゃ、アボカド)
    • 亜鉛: 粘膜の再生を促進します。(例:牡蠣、牛肉、ナッツ類)
  • おすすめの食べ物: 栄養バランスが良く、消化の良い、柔らかい食べ物がおすすめです。例えば、お粥、スープ、ヨーグルト、豆腐、茶碗蒸し、バナナなどが良いでしょう。
  • 避けるべき食べ物: 刺激物(香辛料、酸味の強いもの)、硬い食べ物、熱すぎる食べ物は避けましょう。

3-3. 市販薬の使用

痛みが強い場合や、治りを早めたい場合は、市販薬を使用するのも一つの方法です。

  • 軟膏、パッチ、スプレーなどの使い方:
    • 軟膏: 患部に直接塗布することで、保護し、痛みを和らげます。
    • パッチ: 患部を覆い、外部からの刺激から保護します。
    • スプレー: 患部に直接噴射することで、痛みや炎症を抑えます。
  • 薬の選び方(症状に合わせた選び方):
    • 痛みがある場合: 局所麻酔成分(リドカインなど)が含まれた軟膏やスプレーが効果的です。
    • 炎症を抑えたい場合: 抗炎症成分(アズレンスルホン酸ナトリウムなど)が含まれた軟膏やパッチが効果的です。
    • 保護したい場合: 患部を保護する成分(ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートなど)が含まれたパッチが良いでしょう。
  • **注意:**使用前に必ず説明書をよく読み、用法・用量を守ってください。また、薬を使用して症状が悪化したり、数日経っても改善しない場合は、使用を中止し、医師に相談してください。

3-4. 歯科・口腔外科への相談のタイミング

以下のような場合は、自己判断で対処せずに、歯科や口腔外科を受診するようにしてください。

  • 症状が長引く場合: 1~2週間以上経っても血豆が治らない場合。
  • 頻繁に再発する場合: 同じ場所に繰り返し血豆ができる場合。
  • 痛みや腫れがひどい場合: 我慢できないほどの痛みがある場合や、血豆の周囲が大きく腫れている場合。
  • 他に気になる症状がある場合: 発熱、倦怠感など、全身的な症状を伴う場合。
  • 血豆が大きくなっていく場合: 血豆が徐々に大きくなっている場合。
  • 出血が止まらない場合: 血豆が破れて出血が止まらない場合。

これらの症状は、他の病気が隠れている可能性もあるため、早めに専門医の診察を受けることが重要です。

第4章: 要注意!放置すると危険な血豆の症状

口の中にできる血豆の多くは、一時的なものであり、自然に治癒するため、心配する必要はありません。しかし、中には注意が必要な血豆、放置すると危険な血豆も存在します。ここでは、特に注意すべき症状について解説し、早期受診の重要性を強調します。

以下の症状がみられる場合は、放置せずに、速やかに歯科、口腔外科、または耳鼻咽喉科を受診してください。

4-1. 巨大化する、または複数の血豆ができる

  • 血豆が徐々に大きくなる: 通常の血豆は、数ミリ程度の大きさで、それ以上大きくなることはあまりありません。しかし、日ごとに大きくなる血豆は、他の病気が隠れている可能性があります。特に、1センチを超えるような大きな血豆には注意が必要です。
  • 複数の血豆が同時にできる、または広範囲に広がる: 口の中の複数の場所に血豆ができたり、血豆の周囲に新たな血豆ができたりする場合は、全身性の病気や、血液の病気が疑われます

4-2. 強い痛みや出血を伴う

  • 強い痛みがある: 通常、血豆は強い痛みを伴うことは少ないです。ズキズキと脈打つような強い痛みや、飲食が困難になるほどの痛みがある場合は、感染症や他の病気の可能性があります。
  • 出血しやすい、または出血が止まらない: 血豆が破れて出血すること自体は珍しいことではありませんが、出血がなかなか止まらない場合や、少しの刺激で簡単に出血を繰り返す場合は、血液の病気や血管の異常が疑われます

4-3. 数週間経っても治らない、または悪化する

  • 2週間以上経過しても治らない: ほとんどの血豆は、1~2週間程度で自然に吸収されて治ります。2週間以上経過しても治らない、または改善の兆しが見られない場合は、他の病気が隠れている可能性があります。
  • 症状が悪化する: 血豆が大きくなる、痛みが増す、赤みや腫れが強くなるなど、症状が悪化する場合は、放置せずにすぐに医療機関を受診してください。

4-4. 発熱、倦怠感など全身症状を伴う

  • 発熱や倦怠感がある: 血豆以外に、発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの全身症状がある場合は、感染症やその他の全身性の病気が疑われます

4-5. しこりや潰瘍を伴う

  • 血豆の周囲にしこりがある: 血豆の周囲に硬いしこりがある場合は、口腔がんなどの悪性腫瘍の可能性があります。
  • 血豆が潰瘍化する: 血豆が破れて潰瘍になり、その潰瘍がなかなか治らない場合も、悪性腫瘍やその他の病気の可能性があります。

4-6. 繰り返す血豆の位置が変わらない

  • いつも同じ場所に血豆が繰り返しできる場合、その部分に慢性的な刺激や、何らかの異常がある可能性があります。特に、その部分に歯の鋭い部分や、合わない入れ歯などが接触している場合は、早めに歯科で相談することが重要です。

上記の症状は、口腔がん、白血病、血小板減少症、血管炎などの重大な病気の兆候である可能性があります。 これらの病気は、早期発見・早期治療が非常に重要です。「たかが血豆」と軽視せず、気になる症状がある場合は、躊躇せずに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしてください。

第5章: 血豆を予防するための方法

口の中の血豆は、日頃の生活習慣や口腔ケアに気をつけることで、ある程度予防することができます。ここでは、血豆を予防するための効果的な方法を具体的に解説します。

5-1. 口腔内を清潔に保つ

口の中を清潔に保つことは、血豆だけでなく、虫歯や歯周病などの様々な口腔トラブルを予防するためにも重要です。

  • 正しい歯磨きの方法:
    • 歯ブラシの選び方: 自分の歯並びや口の大きさに合った、適切なサイズの歯ブラシを選びましょう。毛先は柔らかめか普通の硬さがおすすめです。
    • 磨き方: 歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させながら、1本1本丁寧に磨きます。力を入れすぎると、歯茎を傷つけてしまうので注意しましょう。
    • 磨く順番: 磨き残しがないように、磨く順番を決めておくと良いでしょう。
    • 磨く時間: 1回あたり2~3分を目安に磨きましょう。
    • 歯磨き粉の選び方: 虫歯予防にはフッ素入りの歯磨き粉が効果的です。
  • デンタルフロスや歯間ブラシの使用: 歯ブラシだけでは落としきれない、歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って取り除きましょう。
  • **舌磨き:**専用の舌ブラシ、もしくは歯ブラシでも良いので、舌の汚れも落としましょう。口臭の予防にもつながります。
  • 定期的な歯科検診の重要性: 3~6ヶ月に1回は歯科医院で検診を受け、専門的なクリーニングや、虫歯や歯周病のチェックをしてもらいましょう。早期発見・早期治療は、血豆予防にもつながります。

5-2. 生活習慣の改善

不規則な生活習慣は、体の抵抗力を低下させ、血豆ができやすい環境を作り出してしまいます。

  • 十分な睡眠: 睡眠不足は、免疫力の低下につながります。1日7~8時間の睡眠時間を確保するように心がけましょう。
  • ストレス管理: ストレスは、血豆だけでなく、様々な病気の原因になります。自分なりのストレス解消法を見つけ、心身ともにリラックスできる時間を作りましょう。例えば、適度な運動、趣味、入浴などが効果的です。
  • バランスの取れた食事: 粘膜の健康維持に必要なビタミンやミネラルを十分に摂取できる、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、ビタミンA、B群、C、E、亜鉛などは積極的に摂取したい栄養素です。
  • 禁煙: 喫煙は、血行を悪くし、口腔内の環境を悪化させるため、血豆ができやすくなります。健康のためにも、禁煙をおすすめします。

5-3. 歯科矯正や入れ歯の調整

歯並びや噛み合わせが悪いと、口の中を噛みやすくなり、血豆の原因となります。また、入れ歯や矯正装置が合っていない場合も、口の中を傷つけてしまうことがあります。

  • 歯科矯正: 歯並びや噛み合わせに問題がある場合は、歯科矯正を検討するのも一つの方法です。
  • 入れ歯の調整: 入れ歯が合っていないと感じたら、我慢せずに歯科医師に相談し、調整してもらいましょう。
  • 矯正装置の確認: 矯正装置が粘膜に当たって痛い場合は、すぐに歯科医師に相談してください。

5-4. 食事の際に気をつけること

食事の仕方を少し工夫するだけでも、血豆の予防につながります。

  • ゆっくりとよく噛んで食べる: 急いで食べたり、よく噛まずに飲み込んだりすると、口の中を噛んでしまうリスクが高まります。一口30回程度を目安に、ゆっくりとよく噛んで食べるように心がけましょう。
  • 熱すぎるもの、硬すぎるものは避ける: 熱すぎる食べ物や飲み物は、口の中を火傷させる危険性があります。また、硬すぎる食べ物は、口の中を傷つけてしまうことがあります。
  • 食事中の会話を控える: 食事中に会話に夢中になると、口の中を噛んでしまうことがあります。

5-5. 原因を特定し、対策を講じる

繰り返し血豆ができる場合は、その原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。

  • 食生活や生活習慣を見直す: 上記で挙げたような、食生活の乱れや、睡眠不足、ストレスなど、思い当たる原因がないか、自身の生活を振り返ってみましょう。
  • 歯科医師や医師に相談する: 頻繁に血豆ができる場合や、他の症状を伴う場合は、歯科医師や医師に相談し、必要な検査や治療を受けましょう。特に、アレルギーや病気が疑われる場合は、早期に受診することが大切です。

まとめ

口の中にできる血豆は、多くの場合は一時的なものであり、数日から1週間程度で自然に治癒します。しかし、頻繁に繰り返したり、なかなか治らなかったり、他の症状を伴ったりする場合は、注意が必要です。

この記事では、口の中にできる血豆について、以下のポイントを詳しく解説しました。

  • 第1章: 血豆の定義と特徴、口内炎との違い
  • 第2章: 血豆が繰り返しできる主な原因(物理的刺激、生活習慣、アレルギー、病気など)
  • 第3章: 血豆ができたときの対処法(基本的な対処法、食事療法、市販薬、受診のタイミング)
  • 第4章: 放置すると危険な血豆の症状(巨大化、強い痛み、長引く、全身症状を伴うなど)
  • 第5章: 血豆を予防するための方法(口腔ケア、生活習慣の改善、歯科矯正、食事の注意点など)

要点をまとめると:

  • 血豆は、口腔内の粘膜下で起こる内出血であり、多くの場合、噛んだり、火傷したりといった物理的な刺激が原因です。
  • 生活習慣の乱れや、特定の病気が原因で血豆ができやすくなることもあります。
  • ほとんどの血豆は自然に治りますが、患部を清潔に保ち、刺激を避けることが大切です。
  • 巨大化する、強い痛みを伴う、数週間経っても治らない、発熱などの全身症状を伴う場合は、口腔がんや白血病などの重大な病気が隠れている可能性もあるため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
  • 血豆を予防するためには、正しい歯磨きや、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、日頃から口腔ケアと健康的な生活習慣を心がけることが重要です。

血豆は、体の不調を知らせるサインである可能性もあります。「たかが血豆」と軽視せず、自身の症状をよく観察し、必要に応じて適切な対処をすることが大切です。特に、注意すべき症状がある場合は、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。

この情報が、皆様の健康維持に役立つことを願っています。

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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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