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熱いものがしみる!むし歯じゃない?知覚過敏?原因と対策

熱いものがしみる!むし歯じゃない?知覚過敏?原因と対策

熱いものがしみる時、歯には何が起きているのでしょうか?

むし歯、知覚過敏、歯のひび割れ…原因は一つではありません。

そして、原因が違えば、当然対策も異なります。自己判断で間違った対処をしてしまうと、症状を悪化させてしまう可能性もあります。

この記事では、熱いものがしみる主な原因を詳しく解説し、それぞれの対策を具体的にご紹介します。さらに、むし歯と知覚過敏の見分け方や、日常でできる予防法についても触れていきます。

この記事を読んで、あなたの歯の痛みの原因を正しく理解し、適切な対処法を考える機会となれば幸いです。

目次

1. 熱いものがしみる原因

熱いものがしみる症状は、様々な原因によって引き起こされます。ここでは、主な原因を大きく分けて説明します。

1. むし歯

むし歯は、ミュータンス菌などのむし歯菌が出す酸によって歯が溶かされる病気です。熱いものがしみるのは、むし歯が進行し、象牙質や神経に近づいているサインです。

  • むし歯の進行度と症状の詳細
    • C0(初期のむし歯の前段階): エナメル質の表面が白く濁る「脱灰」が起こっている状態です。この段階では、まだ穴は開いておらず、痛みもありません。適切なケア(フッ素塗布など)によって、再石灰化が期待できます。しかし、この段階で熱いものがしみることはほぼないため、C0は今回のトピックでは除外してもいいでしょう。
    • C1(エナメル質内のむし歯): エナメル質に小さな穴が開いた状態です。まだ痛みはほとんど感じませんが、冷たいものや甘いものが少ししみるようになる人もいます。この段階で治療すれば、歯を削る量を最小限に抑えられます。
    • C2(象牙質に達したむし歯): むし歯が象牙質まで進行した状態です。象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、むし歯の進行速度が速くなります。冷たいもの、熱いもの、甘いもの、酸っぱいものなど、様々な刺激でしみるようになります。痛みは一時的ですが、刺激がなくなっても、しばらくズキズキとした痛みが残ることもあります。
    • C3(歯髄に達したむし歯): むし歯が歯髄(神経)にまで達した状態です。「歯髄炎」を起こし、非常に強い痛みを感じます。熱いものが特にしみ、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります(自発痛)。この段階では、神経を取る治療(根管治療)が必要になる可能性が高くなります。
    • C4(歯根まで進行したむし歯): 歯冠部(歯の頭の部分)がほとんど崩壊し、歯根までむし歯が進行した状態です。神経が死んでしまうと一時的に痛みはなくなりますが、これは治ったわけではありません。放置すると、歯根の先に膿が溜まり(根尖性歯周炎)、再び強い痛みが出たり、歯茎が腫れたりします。最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。
  • むし歯の痛みと神経の関係: むし歯が進行し、歯髄に近づくと、歯髄内の神経が炎症を起こします。この炎症が、熱いものなどの刺激に対して過敏に反応させる原因となります。炎症がひどくなると、何もしなくてもズキズキと痛むようになります。
  • むし歯の検査方法:
    • 視診: 歯科医師が目で見て、むし歯の有無や進行度を確認します。
    • 触診: 探針と呼ばれる器具を使って、歯の表面の硬さや穴の有無を確認します。
    • X線検査(レントゲン): 歯の内部の状態を確認し、視診や触診では発見できないむし歯を発見するために行います。
    • ダイアグノデント: レーザー光を使って、歯質の変化を数値化し、初期のむし歯を発見する機器です。

2. 知覚過敏

知覚過敏は、歯の神経が過敏になり、通常では痛みを感じないような刺激でも痛みを感じる状態です。多くの場合、象牙質の露出が原因となります。

  • 象牙質の構造と知覚過敏のメカニズム:
    • 象牙細管: 象牙質には、歯髄からエナメル質に向かって放射状に伸びる無数の細い管(象牙細管)が通っています。この象牙細管の中には、組織液と神経線維の末端部分(歯髄細胞の突起)が存在しています。
    • 動水力学説: 知覚過敏のメカニズムとして最も有力な説です。象牙質が露出すると、熱いものや冷たいものなどの刺激によって象牙細管内の組織液が移動します。この組織液の移動が、神経線維の末端部分を刺激し、痛みとして脳に伝達されると考えられています。
    • 温度変化の影響: 熱いものがしみるのは、温度変化によって象牙細管内の組織液の膨張・収縮が起こり、それが神経を刺激するためと考えられます。特に熱いものは、冷たいものよりも組織液を急激に膨張させるため、痛みを感じやすいのです。
  • 知覚過敏の誘発因子とその詳細:
    • 歯ぎしり、食いしばり(ブラキシズム): 就寝中や日中に無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に過度な力がかかり、エナメル質が摩耗したり、歯にひびが入ったりする原因となります。また、歯茎にも負担がかかり、歯茎が下がる原因にもなります。特に、ストレスとの関連が指摘されています。
    • 不適切なブラッシング: 硬すぎる歯ブラシを使ったり、強い力でゴシゴシ磨いたりすると、エナメル質を傷つけ、歯茎を傷つける可能性があります。特に、歯と歯茎の境目付近は、エナメル質が薄いため、注意が必要です。また、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉の長期使用も、エナメル質を摩耗させる原因となります。
    • 酸蝕症: 酸性の強い飲食物(炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、酢など)を頻繁に摂取したり、胃酸の逆流によって、歯の表面のエナメル質が溶けてしまう状態です。近年、食生活の変化により、酸蝕症の患者数が増加していると言われています。
    • 歯周病: 歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石の中にいる細菌によって引き起こされる感染症です。歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、歯茎が下がり、象牙質が露出します。歯周病は、知覚過敏だけでなく、歯を失う原因にもなるため、早期発見・早期治療が重要です。
    • 加齢: 年齢とともに、歯茎は自然に少しずつ下がっていきます。そのため、高齢者では知覚過敏の症状が出やすくなります。
    • ホワイトニング: ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素は、一時的に象牙細管を広げ、知覚過敏の症状を引き起こすことがあります。通常は一時的なものですが、症状が長引く場合は歯科医師に相談してください。

3. その他の原因

  • 歯のひび割れ (クラック): 歯にひびが入ると、その部分から象牙細管を通じて刺激が神経に伝わり、痛みを感じます。ひびは、硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりをしたりすることで発生する可能性があります。また、大きな詰め物がしてある歯や、神経を取った歯は、健康な歯に比べて割れやすいため、注意が必要です。
    • ひび割れの検査方法: 視診、触診、X線検査だけでなく、光を当ててひびを確認する検査や、色素を使ってひびを染め出す検査などが行われます。
  • 詰め物・被せ物の不具合: 詰め物や被せ物が取れかかっていたり、劣化して隙間ができていたりすると、そこから刺激が入り込み、しみる原因となります。また、詰め物や被せ物の高さが合っていないと、噛み合わせが悪くなり、特定の歯に負担がかかり、知覚過敏を引き起こすこともあります。
    • 詰め物・被せ物の確認: 定期的に歯科医院で詰め物や被せ物の状態を確認してもらうことが重要です。
  • 歯肉炎・歯周炎: 歯肉炎は、歯垢(プラーク)が原因で歯茎に炎症が起きている状態です。歯周炎は、歯肉炎が進行し、歯を支える骨(歯槽骨)まで炎症が広がった状態です。歯茎が炎症を起こすと、刺激に対して敏感になり、熱いものがしみる原因となります。
    • 歯肉炎・歯周炎の予防: 正しい歯磨きで歯垢を除去し、定期的に歯科医院で歯石を除去することが重要です。
  • 副鼻腔炎などの影響: 上顎の歯の根の近くには「上顎洞」という副鼻腔があります。副鼻腔炎(蓄膿症)などで上顎洞に炎症が起こると、その炎症が歯の神経を刺激し、歯がしみるように感じることがあります。この場合、副鼻腔炎の治療を行うことで、歯のしみる症状も改善されることが多いです。
    • 耳鼻咽喉科との連携: 歯がしみる原因が副鼻腔炎であると疑われる場合は、耳鼻咽喉科と連携して治療を行うこともあります。

2. むし歯と知覚過敏の見分け方

むし歯と知覚過敏は、どちらも熱いものがしみる症状を引き起こすため、自分ではなかなか見分けがつきにくいものです。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、見分け方のポイントを解説します。

1. 痛みの性質の違いから見分ける

むし歯と知覚過敏では、痛みの性質に違いがあります。この違いを理解することで、見分けがつきやすくなります。

  • むし歯の痛み:
    • 侵害受容性疼痛: むし歯の痛みは、侵害受容器が刺激されて起こる「侵害受容性疼痛」に分類されます。侵害受容器とは、組織損傷を引き起こすような、または引き起こす可能性のある刺激(侵害刺激)を感知する受容器のことです。
      • 初期~中等度のむし歯 (C1, C2): 冷たいものや甘いものがしみる程度であれば、痛みは比較的軽度で、一過性です。しかし、熱いものがしみるようになった場合は、むし歯が象牙質の深部、あるいは歯髄に近づいている可能性が高く、痛みはより強く、持続時間も長くなる傾向があります。
      • 重度のむし歯 (C3): 歯髄に炎症が起きている状態(歯髄炎)であり、**強い自発痛(何もしなくてもズキズキ痛む)**が生じます。これは、炎症によって歯髄内の圧力が高まり、神経が圧迫されるためです。また、炎症によって産生されるブラジキニンなどの発痛物質も痛みを増強させます。この段階の痛みは、**拍動性(脈打つような痛み)**を伴うことが多く、非常に激しい痛みとなります。
      • さらに進行したむし歯 (C4): 歯髄が壊死すると、一時的に痛みを感じなくなります。しかし、これは治ったわけではなく、細菌感染が歯根の先にまで広がり、根尖性歯周炎を引き起こします。この段階では、再び強い痛みが生じ、歯茎が腫れたり、膿が出たりします。
  • 知覚過敏の痛み:
    • 神経障害性疼痛に類似: 知覚過敏の痛みは、一般的には侵害受容性疼痛に分類されますが、一部では神経障害性疼痛に類似した機序も示唆されています。神経障害性疼痛とは、神経自体が損傷したり、機能異常を起こしたりすることで生じる痛みのことです。
    • 鋭く、短い痛み: 知覚過敏の痛みは、キーン、ズキン、チクチクなどと表現される、鋭く、短い痛みが特徴です。これは、象牙細管内の組織液の移動によって、神経線維の末端部分が瞬間的に刺激されるためと考えられます(動水力学説)。
    • 刺激依存性: 知覚過敏の痛みは、刺激依存性です。つまり、冷たいもの、熱いもの、甘いもの、酸っぱいもの、機械的刺激(歯ブラシ、風など)など、特定の刺激を受けた時にのみ痛みが生じ、刺激がなくなれば痛みはすぐに消失します。
特徴むし歯知覚過敏
痛みの種類ズキズキ、ドクドク(拍動痛)キーン、チクチク、一時的な鋭い痛み
痛みの持続時間長い(刺激がなくなっても痛みが続く)短い(刺激がなくなれば、すぐに治まる)
痛みの誘発因子熱いもの、冷たいもの、甘いもの、噛む刺激熱いもの、冷たいもの、甘いもの、酸っぱいもの、風、歯ブラシなどの刺激
しみるタイミング食事中、または食後しばらくしてから痛む刺激を受けた直後に痛む
痛む場所特定の歯、むし歯のある部位複数の歯、または特定の歯
見た目の変化歯に穴が開く、黒ずむ、欠ける見た目の変化はほとんどない(歯茎が下がっている場合あり)
その他の症状歯茎の腫れ、出血、口臭特になし
進行放置すると悪化し、激しい痛みや抜歯に至る可能性悪化する場合もあれば、自然に治る場合もある

2. 痛みの誘発因子の違いから見分ける

  • むし歯: むし歯の初期段階では冷たいものや甘いものに反応することが多いですが、進行するにつれて熱いものにも反応するようになります。さらに、噛んだ時の痛み(咬合痛)も、むし歯が進行しているサインです。
    • なぜ熱いものがしみるのか: むし歯が進行し、象牙質深部や歯髄に近づくと、熱刺激によって象牙細管内の組織液が膨張し、歯髄内の神経を圧迫します。また、歯髄炎を起こしている場合は、炎症によって血管が拡張し、熱刺激によってさらに血流が増加することで、歯髄内圧が上昇し、痛みが増強されます。
  • 知覚過敏: 熱いもの、冷たいもの、甘いもの、酸っぱいものなど、様々な刺激で痛みが生じます。また、歯ブラシや冷たい風などの機械的刺激でも痛みを感じることがあります。
    • 温度以外の刺激: 知覚過敏では、甘味や酸味など、味覚刺激によってもしみることがあります。これは、甘味や酸味が象牙細管内の浸透圧を変化させ、組織液の移動を引き起こすためと考えられています。また、歯ブラシなどの機械的刺激も、象牙細管内の組織液を動かし、神経を刺激する可能性があります。

3. 痛みの部位と範囲から見分ける

  • むし歯: むし歯がある特定の歯が痛みます。むし歯の進行とともに痛みの範囲が広がるように感じられることがありますが、基本的にはむし歯がある歯、またはその周囲に限局しています。
  • 知覚過敏: 複数の歯がしみることもあれば、特定の歯がしみることもあります。歯茎が下がって象牙質が露出している部分、エナメル質が薄くなっている部分(特に歯頚部)がしみやすい傾向があります。また、知覚過敏の範囲は、日によって、または時間帯によって変化することもあります。

4. 視覚的・触覚的な違いから見分ける

  • むし歯:
    • 視覚的変化: 歯に穴が開く、黒ずむ、欠けるといった、見た目の変化が現れます。ただし、初期のむし歯や歯と歯の間のむし歯は、見た目ではわからないこともあります。
    • 触覚的変化: 探針と呼ばれる歯科用の器具で触ると、むし歯の部分は引っかかりを感じたり、柔らかく感じたりすることがあります。
  • 知覚過敏:
    • 視覚的変化: 多くの場合、見た目の変化はありません。ただし、歯茎が下がっている場合は、歯が長く見えたり、歯と歯茎の境目付近の象牙質が露出しているのが見えることがあります。
    • 触覚的変化: 知覚過敏の場合、探針で触っても、むし歯のような引っかかりや柔らかさを感じることはほとんどありません。ただし、冷風を吹きかけたり、冷水でうがいをさせたりすると、痛みを感じることがあります(誘発検査)。

5. その他の症状の違いから見分ける

  • むし歯: むし歯が進行し、歯髄炎や根尖性歯周炎を起こすと、歯茎の腫れ、出血、排膿、口臭などの症状が現れることがあります。
  • 知覚過敏: 知覚過敏では、通常、歯がしみる以外の症状は伴いません。

6. 専門的な検査による鑑別

歯科医院では、以下のような検査を行い、むし歯と知覚過敏を鑑別します。

  • 問診: 痛みの種類、持続時間、誘発因子、既往歴などを詳しく聞き取ります。
  • 視診: 口腔内を詳しく観察し、むし歯の有無、歯茎の状態、詰め物の状態などを確認します。
  • 触診: 探針を使って、歯の表面の状態や、詰め物との適合状態などを確認します。
  • 打診: 打診器を使って歯を軽く叩き、痛みや違和感がないかを確認します。
  • 温度診: 冷たい水や薬剤、温かい器具を使って、歯の反応を確認します。
  • X線検査(レントゲン): 歯の内部の状態を確認し、視診や触診では発見できないむし歯や、歯根の先の病巣などを確認します。
  • 電気歯髄診断: 歯に微弱な電流を流し、神経の反応を確認します。
  • レーザー検査: ダイアグノデントなどの機器を用いて、歯質の変化を数値化して診断します。

3. 熱いものがしみる時の対策

「熱いものがしみる時の対策」について、原因別に詳しく解説していきます。対策は大きく分けて、**「自宅でできる対策」と「歯科医院での治療」**があります。

1. むし歯の場合の対策

むし歯の治療は、進行度に応じた処置が必要となります。歯科医師は、レントゲン検査、視診、触診などを行い、総合的に判断して、最適な治療計画を立てます。

  • 歯科医院での治療の詳細:
    • C1(エナメル質内のむし歯)の治療:
      • コンポジットレジン修復: むし歯の部分を必要最小限削り、コンポジットレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを充填します。コンポジットレジンは、歯の色に合わせた様々な色調が用意されており、審美的にも優れた修復が可能です。
        • コンポジットレジンの接着メカニズム: コンポジットレジンは、ボンディング材と呼ばれる接着剤を介して歯質と接着します。ボンディング材は、歯のエナメル質や象牙質に微小な凹凸を形成し、そこにコンポジットレジンが流れ込むことで、強固な接着が得られます。
      • フッ素塗布: むし歯のリスクが高い場合や、初期のむし歯に対しては、フッ素塗布を行うこともあります。フッ素には、歯の再石灰化を促進し、むし歯の進行を抑制する効果があります。
    • C2(象牙質に達したむし歯)の治療:
      • インレー修復: コンポジットレジンでは強度が不足する場合や、むし歯の範囲が大きい場合は、インレーと呼ばれる詰め物による修復が選択されます。インレーには、金属製のもの、セラミック製のもの、ハイブリッドレジン製のものなど、様々な種類があります。
        • インレーの作製方法: むし歯の部分を削った後、歯型を採取し、その歯型に基づいて技工所でインレーが作製されます。インレーは、歯科用セメントを用いて歯に接着されます。
      • クラウン修復: むし歯の範囲が非常に大きい場合や、歯の大部分が失われている場合は、クラウンと呼ばれる被せ物による修復が必要になります。クラウンには、金属製のもの、セラミック製のもの、ジルコニア製のものなど、様々な種類があります。
        • クラウンの作製方法: クラウンを作製するためには、歯を大きく削る必要があります。歯を削った後、歯型を採取し、その歯型に基づいて技工所でクラウンが作製されます。クラウンは、歯科用セメントを用いて歯に接着されます。
    • C3(歯髄に達したむし歯)の治療:
      • 根管治療: 歯髄炎を起こしている場合は、根管治療が必要となります。根管治療は、歯の神経や血管が通っている根管内を清掃・消毒し、無菌的な状態にした上で、最終的に根管充填材で密閉する治療法です。
        • 根管治療のステップ:
          1. 根管口の明示: 根管の入り口を見つけ、器具が挿入できるようにします。
          2. 根管長の測定: レントゲン写真や根管長測定器を用いて、根管の長さを正確に測定します。
          3. 根管形成: ファイルと呼ばれる専用の器具を用いて、根管内の汚染された象牙質や細菌を除去し、根管を拡大・整形します。
          4. 根管洗浄: 次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液を用いて、根管内を洗浄・消毒します。
          5. 根管充填: 根管内を無菌的な状態にした後、ガッタパーチャなどの根管充填材とシーラーと呼ばれる封鎖材を用いて、根管を緊密に充填します。
      • 抜髄と感染根管治療: 根管治療には、初めて神経を取る場合に行う「抜髄」と、過去に根管治療を行った歯が再度感染を起こした場合に行う「感染根管治療」があります。感染根管治療は、抜髄に比べて難易度が高く、成功率も低くなる傾向があります。
      • 歯内療法専門医: 根管治療は非常に繊細な技術を要する治療です。複雑な症例や難治性の症例では、歯内療法専門医に紹介されることもあります。
    • C4(歯根まで進行したむし歯)の治療:
      • 抜歯: 歯を保存することが難しい場合は、抜歯が必要になります。
      • 抜歯後の処置: 抜歯後は、失った歯を補うための治療(補綴治療)が必要になります。
        • ブリッジ: 失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しをするように人工の歯を装着する方法です。
        • 入れ歯: 取り外し式の人工の歯です。部分入れ歯と総入れ歯があります。
        • インプラント: 顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。
  • 自宅でできる対策(あくまで補助的):
    • 痛みへの対症療法: 市販の鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症薬など)を服用することで、一時的に痛みを緩和することができます。しかし、根本的な解決にはならないため、早めに歯科医院を受診してください。
      • 鎮痛剤の注意点: 鎮痛剤の過剰摂取は、胃腸障害などの副作用を引き起こす可能性があります。用法・用量を守って服用し、長期連用は避けましょう。
    • 患部への刺激を避ける: むし歯がある部分で噛んだり、熱いものや冷たいものを摂取したりすると、痛みが増強する可能性があります。できるだけ患部を刺激しないように注意しましょう。

2. 知覚過敏の場合の対策

知覚過敏の対策は、症状の程度や原因によって異なります。歯科医師と相談しながら、最適な方法を選択しましょう。

  • 自宅でできる対策:
    • 知覚過敏用歯磨き粉の使用:
      • 硝酸カリウム: 神経の興奮を抑え、痛みの伝達をブロックする効果があります。即効性は低いですが、継続して使用することで効果が期待できます。
      • 乳酸アルミニウム: 象牙細管を封鎖し、外部からの刺激を遮断する効果があります。即効性が期待できる反面、効果の持続時間は短い傾向があります。
      • リン酸三カルシウム:バイオミメティクス(生体模倣)の考え方を基に、歯の主成分であるリン酸カルシウムで歯を修復するテクノロジーです。
      • フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム: 歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化することで、知覚過敏を予防・改善する効果が期待できます。
      • アミノ酸系象牙細管封鎖剤:グリシン、アラニンなど、歯になじみやすいアミノ酸系の象牙細管封鎖材を配合しています。
      • 使用上の注意: 知覚過敏用歯磨き粉は、一般的な歯磨き粉よりも研磨剤の含有量が少ないことが多いですが、長期間使用すると歯が摩耗する可能性もあります。歯科医師に相談の上、適切な使用方法を確認しましょう。
      • 歯ぎしり・食いしばり対策:
        • マウスピース(ナイトガード): 就寝中に装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を軽減します。歯科医院で、自分の歯型に合ったマウスピースを作製してもらいましょう。
        • ストレス管理: ストレスは、歯ぎしりや食いしばりの原因となります。適度な運動やリラクゼーションなどを取り入れ、ストレスを上手に管理しましょう。
        • ボツリヌス療法: 咬筋(噛む筋肉)にボツリヌス菌を注射することで、筋肉の緊張を緩和し、歯ぎしりや食いしばりを軽減する治療法です。ただし、効果は一時的であり、定期的な注射が必要です。
      • 酸性飲食物の摂取制限:
        • 摂取頻度と時間: 酸性飲食物の摂取頻度を減らし、摂取時間を短くするよう心がけましょう。ダラダラと長時間飲み続けるのは避けましょう。
        • 摂取後のケア: 酸性飲食物を摂取した後は、水で口をゆすぐか、キシリトールガムを噛むなどして、口の中を中和させましょう。ただし、摂取後すぐに歯を磨くと、酸で柔らかくなったエナメル質を傷つけてしまう可能性があるため、30分程度時間を置いてから磨くようにしましょう。
        • ストローの使用: 酸性飲食物を飲む際は、ストローを使用すると、歯に直接触れるのを防ぐことができます。
      • フッ素入り洗口液の使用:
        • フッ素の効果: フッ素には、歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する効果があります。また、むし歯菌の活動を抑制する効果もあります。
        • 使用方法: 洗口液は、歯磨きの後に使用するのが効果的です。使用方法や使用頻度は、製品によって異なりますので、説明書をよく読んでから使用しましょう。
  • 歯科医院での治療:
    • コーティング剤の塗布:
      • 薬剤の種類: 様々な種類のコーティング剤があり、それぞれに特徴があります。
        • フッ化物配合: フッ素を応用し、象牙細管を封鎖
        • シュウ酸塩配合:象牙細管内のカルシウムイオンと反応して結晶を作り封鎖
        • レジン系: 歯質表面をレジンでコーティングする
      • 効果の持続期間: コーティング剤の効果の持続期間は、数ヶ月から数年程度です。効果が薄れてきたと感じたら、再度塗布してもらう必要があります。
      • 即効性:即効性のあるもの、時間をおいて効果を発揮するもの、様々です。
    • レーザー治療:
      • レーザーの種類: 知覚過敏の治療には、主にNd:YAGレーザーやCO2レーザーなどが用いられます。
      • レーザーの効果: レーザーを照射することで、象牙細管の開口部を封鎖したり、象牙細管内のタンパク質を変性させたりすることで、痛みの伝達を遮断します。また、レーザーには、神経の感受性を低下させる効果も期待できます。
      • 治療の特徴: レーザー治療は、痛みが少なく、即効性があると言われています。また、歯を削る必要がないため、歯へのダメージを最小限に抑えることができます。
    • 樹脂による充填:
      • 適応: 象牙質が大きく露出している場合や、コーティング剤やレーザー治療で効果が得られない場合に選択されます。
      • 治療方法: 露出した象牙質を、コンポジットレジンなどの歯科用プラスチックで覆い、外部からの刺激を遮断します。
      • 審美性: コンポジットレジンは、歯の色に合わせた様々な色調が用意されているため、審美的な修復が可能です。
    • 歯周病の治療:
      • 歯周基本治療: 歯周病が原因で歯茎が下がり、知覚過敏が起きている場合は、歯周病の治療を行うことが重要です。
        • スケーリング: 歯石を除去する処置です。
        • ルートプレーニング: 歯根の表面を滑らかにし、歯垢や歯石の再付着を防ぐ処置です。
        • ブラッシング指導: 正しいブラッシング方法を習得し、自宅でのケアを徹底することで、歯周病の進行を抑え、知覚過敏の改善にもつながります。
      • 歯周外科治療: 重度の歯周病の場合は、歯周外科治療が必要になることもあります。
        • 歯肉移植術: 他の部位から採取した歯肉を、歯茎が下がった部分に移植する手術です。
    • 神経除去治療(抜髄):
      • 最終手段: 他の治療法で効果が得られない場合や、痛みが非常に強い場合には、最終的な手段として、歯の神経を取り除く治療(抜髄)を行うこともあります。
      • デメリット: 神経を取ると、歯がもろくなる、歯の変色が起こるなどのデメリットがあります。また、根管治療は複雑な治療であり、成功率が100%ではありません。そのため、この方法はできるだけ避けるべきであり、他の治療法を十分に試した上で、慎重に検討する必要があります。

3. その他の原因の場合の対策

  • 歯のひび割れ (クラック):
    • 治療法の選択: ひびの大きさ、深さ、場所、症状などによって、治療法が異なります。
    • 経過観察: 軽度のひびで症状がない場合は、経過観察となることもあります。
    • コーティング剤の塗布: ひびの部分にコーティング剤を塗布し、外部からの刺激を遮断します。
    • コンポジットレジン修復: ひびの部分をコンポジットレジンで充填し、補強します。
    • クラウン修復: ひびが大きい場合や、噛んだ時に痛みがある場合は、クラウンなどの被せ物による治療が必要になることもあります。
    • 抜歯: ひびが歯根深くまで達している場合や、歯が割れてしまっている場合は、抜歯が必要になることもあります。
    • 接着ブリッジ:歯を抜いた後、隣接する歯をほとんど削らずに橋渡しのように固定する、接着ブリッジという方法もあります。
  • 詰め物・被せ物の不具合:
    • 修理・再装着: 詰め物や被せ物が取れかかっている場合は、修理や再装着を行います。
    • 作り直し: 詰め物や被せ物が劣化している場合や、適合が悪い場合は、新しく作り直す必要があります。
    • 噛み合わせの調整: 詰め物や被せ物の高さが合っていない場合は、噛み合わせの調整を行うことで、症状が改善することがあります。
  • 歯肉炎・歯周炎:
    • 専門的なクリーニング: 歯科医院で、スケーリングやルートプレーニングなどの専門的なクリーニングを受け、歯垢や歯石を除去します。
    • ブラッシング指導: 歯科医師や歯科衛生士から、正しいブラッシング方法の指導を受け、自宅でのケアを徹底することが重要です。
    • 薬物療法: 必要に応じて、抗菌薬や抗炎症薬などが処方されることもあります。
    • 歯周外科治療: 重度の歯周炎の場合は、歯周外科治療が必要になることもあります。
  • 副鼻腔炎:
    • 耳鼻咽喉科の受診: 副鼻腔炎が疑われる場合は、耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けましょう。
    • 薬物療法: 抗生物質や消炎鎮痛剤などによる薬物療法が行われます。
    • 副鼻腔洗浄: 生理食塩水などを用いて、副鼻腔内を洗浄することもあります。
    • 手術療法: 重症の場合や、薬物療法で効果が得られない場合は、手術療法が行われることもあります。

4. 予防のためにできること

日々の生活の中で、少し意識して行動するだけで、むし歯や知覚過敏、その他の歯のトラブルを予防し、健康な歯を維持することができます。ここでは、具体的な予防法を解説します。

1. 正しい歯磨きで、徹底的にプラークコントロール

むし歯や知覚過敏、歯周病の最大の原因は、プラーク(歯垢)です。プラークは、細菌の塊であり、放置するとむし歯菌が出す酸によって歯が溶けたり、歯周病菌によって歯茎が炎症を起こしたりします。正しい歯磨きで、プラークを徹底的に除去することが、予防の基本です。

  • 歯ブラシの選び方:
    • ヘッドの大きさ: 小さめのヘッドの方が、奥歯まで届きやすく、細かい部分まで磨きやすいです。
    • 毛の硬さ: 柔らかめの毛がおすすめです。硬すぎる毛は、歯や歯茎を傷つける可能性があります。「ふつう」とかかれているものでも、製品によって硬さが異なるため、かかりつけの歯科に相談するのも良いでしょう。
    • 毛先の形状: 毛先が丸く加工されているものが、歯や歯茎に優しいです。
  • 歯磨きの方法:
    • ブラッシング圧: 力を入れすぎないように注意しましょう。歯ブラシの毛先が軽くしなる程度の力加減(150〜200g程度)で十分です。軽い力で細かく振動させる磨き方を意識しましょう。
    • 歯ブラシの持ち方: 鉛筆を持つように軽く握ります。
    • 磨く順番: 磨き残しがないように、磨く順番を決めましょう。例えば、上の歯の右側から始めて、左側へ。次に下の歯の左側から始めて、右側へ。というように、一筆書きの要領で磨くと良いでしょう。
    • 磨く時間: 最低でも2分以上、できれば3分程度かけて、丁寧に磨きましょう。
    • 歯ブラシの動かし方:
      • 歯と歯茎の境目: 歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させます(バス法)。
      • 歯の表面: 歯ブラシを歯の表面に直角に当て、小刻みに動かします(スクラビング法)。
      • 噛み合わせの面: 歯ブラシを噛み合わせの面に直角に当て、前後に動かします。
    • 歯磨きのタイミング: 毎食後、そして就寝前に磨くのが理想的です。特に、就寝中は唾液の分泌量が減少し、むし歯菌が活発になるため、寝る前の歯磨きは重要です。
  • 歯磨き粉の選び方:
    • フッ素配合: フッ素には、歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する効果があります。高濃度フッ素(1450ppm)配合の歯磨き粉を選びましょう。
    • 知覚過敏用: 知覚過敏の症状がある場合は、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどが配合された知覚過敏用の歯磨き粉を選びましょう。
    • 研磨剤無配合または低研磨: 研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を長期間使用すると、歯が摩耗する可能性があります。研磨剤無配合または低研磨の歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

2. デンタルフロス・歯間ブラシで、歯と歯の間の汚れを除去

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に落とすことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯ブラシが届きにくい部分のプラークもしっかり除去しましょう。

  • デンタルフロスの使い方:
    • フロスの種類: ワックス付き、ワックスなし、テープタイプ、スポンジタイプなど、様々な種類があります。使いやすいものを選びましょう。
    • 使用方法: 40cm程度の長さに切り取り、両端を中指に巻きつけ、10〜15cm程度の間隔を保ち、親指と人差し指でピンと張ります。歯と歯の間にゆっくりと挿入し、歯の側面に沿わせて上下に動かし、プラークをこすり取ります。
    • 使用頻度: 1日1回、就寝前の使用が効果的です。
  • 歯間ブラシの使い方:
    • ブラシのサイズ: 自分の歯と歯の間の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選びましょう。サイズが合わないと、効果が得られないばかりか、歯や歯茎を傷つける可能性があります。
    • 使用方法: 歯間ブラシを歯と歯の間に挿入し、前後に数回動かして、プラークを掻き出します。
    • 使用頻度: 1日1回、就寝前の使用が効果的です。

3. 定期的な歯科検診で、プロのケアを受ける

どんなに丁寧に歯磨きをしていても、磨き残しは必ず出てきます。また、自分では気づかないうちに、むし歯や歯周病が進行していることもあります。定期的に歯科検診を受け、プロのケアを受けることが重要です。

  • 検診の内容:
    • むし歯のチェック: 歯科医師が、視診、触診、レントゲン検査などを行い、むし歯の有無や進行度を確認します。
    • 歯周病のチェック: 歯周ポケットの深さを測定したり、歯茎の状態を確認したりして、歯周病の有無や進行度を調べます。
    • 歯石除去(スケーリング): 専用の器具を使って、歯に付着した歯石を除去します。歯石は歯ブラシでは落とすことができないため、定期的に歯科医院で除去してもらう必要があります。
    • 歯面清掃(PMTC): 専用の機器とペーストを使って、歯の表面を磨き上げます。歯の表面が滑らかになり、プラークが付着しにくくなります。
    • ブラッシング指導: 歯科衛生士から、正しいブラッシング方法や、デンタルフロス・歯間ブラシの使い方などの指導を受けることができます。
    • フッ素塗布: 歯の再石灰化を促進し、むし歯を予防するために、フッ素塗布を行うこともあります。
  • 検診の頻度: 半年に1回程度の受診が推奨されます。ただし、むし歯や歯周病のリスクが高い人、歯並びが悪い人などは、3〜4ヶ月に1回の受診が勧められることもあります。

4. 食生活を見直し、歯に良い習慣を身につける

食生活は、歯の健康に大きな影響を与えます。

  • バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、歯や骨を強くするカルシウムや、歯の再石灰化を助けるビタミンD、エナメル質を強くするフッ素などを積極的に摂取しましょう。
  • 糖分の摂取を控える: 糖分はむし歯菌の栄養源となります。特に、砂糖を多く含む飲食物や、長時間口の中に留まる飴やキャラメルなどは、むし歯のリスクを高めます。
  • 酸性の強い飲食物に注意: 炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、酢などの酸性の強い飲食物は、エナメル質を溶かし、知覚過敏の原因となります。摂取頻度を減らし、摂取後は水で口をゆすぐなどの対策をしましょう。
  • よく噛んで食べる: よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促進されます。唾液には、口の中を洗浄する作用、酸を中和する作用、歯の再石灰化を促進する作用などがあり、むし歯や歯周病の予防に効果的です。
  • 間食の回数を減らす: 間食の回数が多いと、口の中が酸性状態になりやすく、むし歯のリスクが高まります。間食はできるだけ控え、規則正しい食生活を心がけましょう。
  • キシリトールの摂取: キシリトールには、むし歯菌の活動を抑制する効果があります。キシリトール入りのガムを噛むことも、むし歯予防に効果的です。ただし、キシリトールは、あくまでも補助的な方法であり、歯磨きや定期的な歯科検診の代わりにはなりません。

5. ストレスを管理し、全身の健康を保つ

ストレスは、歯ぎしりや食いしばりの原因となるだけでなく、免疫力を低下させ、むし歯や歯周病のリスクを高める可能性があります。

  • ストレス解消法: 適度な運動、十分な睡眠、趣味を楽しむなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
  • リラクゼーション: 深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法を取り入れることも効果的です。
  • 十分な睡眠: 睡眠不足は、免疫力の低下につながります。十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。

6. 喫煙を控える

喫煙は、歯周病の最大のリスクファクターです。また、歯の着色や口臭の原因にもなります。

  • 禁煙: 歯の健康のためにも、全身の健康のためにも、禁煙をお勧めします。
  • 受動喫煙の回避: 受動喫煙も、歯周病のリスクを高める可能性があります。できるだけ受動喫煙を避けるようにしましょう。

7. その他の予防法

  • フッ素洗口: 毎日の歯磨きに加えて、フッ素洗口を行うことも、むし歯予防に効果的です。
  • キシリトールガム: 食後や間食後に、キシリトールガムを噛むことで、口の中を中和し、むし歯菌の活動を抑えることができます。

5. まとめ

熱いものがしみる症状は、むし歯や知覚過敏など、様々な原因によって引き起こされます。

その痛みを放置してしまうと、症状が悪化するだけでなく、食事を楽しむことも難しくなってしまいます。

大切なのは、症状を感じたら早めに歯科医院を受診し、原因を特定して適切な治療を受けることです。

そして、日頃から正しい歯磨きやバランスの良い食生活を心がけ、定期的な歯科検診を受けることが、何よりの予防となります。

今回ご紹介した情報を参考に、熱いものがしみる原因を正しく理解し、適切なケアを実践することで、健康な歯を守り、いつまでも美味しく食事を楽しみましょう。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
熱いものがしみる!むし歯じゃない?知覚過敏?原因と対策

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