「歯を抜くことになってしまったけれど入れ歯はちょっと…」
「ブリッジの銀歯の色が気になって嫌」
そう思っていませんか?
インプラント治療であれば条件が整っていると自分の歯のように違和感が少なく食事を楽しむ事が出来ます。
- 自分の歯と同じような感覚で噛みたい
- 自然な見た目で美しい口元を手に入れたい
- 周りの歯を削らずに治療したい
- 長持ちする治療法を選びたい
もし、1つでも当てはまるなら、 インプラント治療はあなたにとって最適な選択肢かもしれません。
インプラント治療についてまとめましたので、まずは知る所から始めてみませんか?
インプラントとは
インプラントとは、歯を失った箇所の顎の骨に、人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
インプラントの構造
インプラントは主に3つの部分から構成されています。
1. インプラント体(フィクスチャー)
- 顎の骨に埋め込まれる部分で、歯根の役割を果たします。
- 主にチタン製で、骨と結合しやすい性質を持っています。
- 形状はネジ型や円柱型など様々で、骨の状態や治療計画に合わせて選択されます。
- インプラント体と骨が結合する現象を「オッセオインテグレーション」と呼びます。
2. アバットメント
- インプラント体の上に装着され、人工歯を支える土台となる部分です。
- インプラント体と人工歯を連結する役割を担います。
- 材質はチタンやジルコニアなどが一般的です。
- 形状や接続方法も様々で、治療計画に合わせて選択されます。
3. 上部構造
- 実際に歯として機能する部分で、人工歯とも呼ばれます。
- セラミックや金属などで作られ、天然歯に近い色や形に作製されます。
- 単独の歯を補うクラウン、複数の歯を補うブリッジ、全ての歯を補う総義歯など、様々な種類があります。
これらの3つのパーツが組み合わさることで、インプラントは天然歯に近い機能と審美性を回復することができます。
その他のパーツ
- ヒーリングキャップ: インプラント体を埋入した後に装着するカバーで、歯肉が治癒するのを助ける役割があります。
- スクリュー: アバットメントとインプラント体、または上部構造とアバットメントを固定するためのネジです。
インプラント治療は、これらのパーツを適切に組み合わせ、患者さん一人ひとりの状態に合わせて精密に設計・製作することで、長期的な安定と機能を確保することができます。
インプラント治療のメリット
インプラント治療のメリットは、大きく分けて以下の6つに分けられます。
1. 噛む力が強く、食事を楽しめる
- インプラントは顎の骨に直接固定されるため、自分の歯と同じような感覚で、硬いものでも噛み砕くことができます。
- 入れ歯のように、噛む力に制限があったり、食べ物が挟まったりする心配は少なくなります。
- 違和感が少なく食事が出来ることで食事の楽しみが広がり、生活の質の向上に繋がります。
2. 見た目が自然で、美しい口元を手に入れられる
- インプラントは、歯がなくなった部位のみで歯の見た目を補える為、より自然に見せる事が出来ます。
- 人工歯の色や形を、周りの歯に合わせて調整するため、見た目の違和感が少なく治療を行えます。
- 自然な歯の表現により自信を持って笑顔を見せることができるようになり、精神的な面でもプラスに働きやすいでしょう。
3. 周りの歯に負担をかけずに、健康な歯を守れる
- ブリッジのように、健康な歯を削る必要がありません。
- 自分の歯をできるだけ残せるため、口腔内の健康維持に繋がります。
4. 発音がしやすく、会話がスムーズ
- 入れ歯のように、発音が妨げられることが少ないです。
- 人工歯がしっかりと固定されているため、会話が自然に行いやすくなります。
5. 顔の骨の萎縮を防ぎ、若々しい印象を保てる
- 歯を失うと、顎の骨が痩せてしまい、顔の輪郭が変化することがあります。
- インプラントは、顎の骨に刺激を与えることで骨の萎縮を防ぎ、顔立ちの変化を抑える効果も期待できます。
6. 長持ちしやすい
- 適切なケアをすれば、インプラントは長期間に使用することができる場合が多いです。
- 定期的なメンテナンスは必要ですが、毎日のケアは自分の歯と同じように行うことができます。
- 長く快適に使い続けることができ、インプラントが安定することで他の歯の治療が少なくなれば経済的な面でもメリットがあります。
これらのメリットを総合的に考えると、インプラント治療は、歯を失った場合の治療法として優れた選択肢と言えるでしょう。
ただし、インプラント治療は外科手術を伴うため、すべての人に適しているわけではありません。 治療を受けるかどうかは、メリットとデメリット、費用、治療期間などを考慮して決める事が大切です。
インプラント治療のデメリット
インプラント治療は、歯を失った際の治療法として多くのメリットを持つ一方、いくつかのデメリットも存在します。治療を受けるかどうかを判断する上で、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。
1. 外科手術が必要
- インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術が必要です。
- 手術には、痛みや腫れ、出血などのリスクが伴います。
- また、手術後には、傷口の感染や神経の損傷などの合併症が起こる可能性もあります。
- 全身疾患のある方や骨粗鬆症の方などは、手術のリスクが高くなる可能性があります。
2. 治療期間が長い
- インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するまで、数ヶ月間の治癒期間が必要です。
- そのため、治療期間全体としては、数ヶ月から半年、あるいはそれ以上かかることもあります。
- 治療期間中は、仮歯を使用したり、食事に制限があったりする場合があります。
3. 費用が高い
- インプラント治療は、保険適用外となるため、費用が高額になる傾向があります。
- インプラントの種類や本数、治療を行う歯科医院によって費用は異なります。
- 治療費に加えて、定期的なメンテナンス費用も必要となります。
4. 全身疾患がある場合は治療できない場合がある
- 糖尿病や骨粗鬆症、心臓病、高血圧などの持病がある場合は、インプラント治療ができない場合があります。
- 全身疾患がある方は、事前に医師と相談し、治療が可能かどうかを確認する必要があります。
- また、喫煙習慣がある方も、インプラント治療のリスクが高くなるため、禁煙が推奨されます。
5. メンテナンスが必要
- インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病に似た「インプラント周囲炎」になる可能性があります。
- インプラント周囲炎は、インプラントの周りの歯ぐきや骨が炎症を起こす病気で、放置するとインプラントが脱落してしまうこともあります。
- インプラントを長持ちさせるためには、毎日のブラッシングに加えて、定期的な歯科医院でのメンテナンスが不可欠です。
6. まれに合併症が起こる可能性がある
- インプラント治療では、以下のような合併症が起こる可能性があります。
- インプラント周囲炎
- インプラント体の破折
- 神経の損傷
- 上顎洞炎(上顎のインプラント治療の場合)
- 下顎管の損傷(下顎のインプラント治療の場合)
これらの合併症が起こる可能性は低いですが、万が一、合併症が起こった場合は、追加の治療が必要になることがあります。
インプラント治療を受けるかどうかは、これらのデメリットも十分に理解した上で、歯科医師とよく相談して決めるようにしましょう。
インプラント治療に向いている方
インプラント治療は、歯を失った方にとって非常に有効な治療法ですが、すべての方に適しているわけではありません。
以下に、インプラント治療に向いている方の特徴をまとめました。
1. 歯を失ってしまい、その部分を補いたい方
- 虫歯や歯周病、事故などで歯を失ってしまった方は、インプラント治療によって、その部分を補うことができます。
- 特に、奥歯を失ってしまった場合、ブリッジや入れ歯では十分な咀嚼力を取り戻せないことがあります。インプラントは、天然歯に近い噛み心地を実現できるため、奥歯の欠損にも向いています。
2. 入れ歯やブリッジに抵抗がある、または合わない方
- 入れ歯の異物感や違和感、発音のしづらさ、食事の制限などに悩んでいる方は、インプラント治療を選択肢として検討できるかと思います。
- ブリッジは、健康な歯を削る必要があるため、抵抗がある方多いかと思います。インプラントは、周りの歯を削ることなく治療できるため、健康な歯を守りたい方にも適しています。
3. 周りの歯を削りたくない方
- ブリッジ治療では、欠損した歯の両隣の健康な歯を削って支えにする必要があります。
- インプラント治療では、周りの歯を削る必要がないため、健康な歯をそのまま残すことができます。
4. しっかり噛めるようになりたい方
- インプラントは、顎の骨に直接固定されるため、天然歯とほぼ同じ力で噛みやすくなります。
- 硬い食べ物でもしっかり噛み砕くことができ、食事をより楽しむことができます。
5. より自然な見た目で治したい方
- インプラントは、欠損部のみに被せ物を製作出来る為、見た目を自然に回復しやすい場合が多いです。
- 素材や色を周りの歯に合わせることができるため、綺麗な歯を再現出来ます。
6. 長持ちしやすい治療を選びたい方
- インプラントは、適切なケアをすれば、長期間にわたって使用出来る場合が多いです。
7. 顎の骨がしっかりしている方
- インプラントを埋め込むためには、十分な量の顎の骨が必要です。
- 顎の骨が不足している場合は、骨造成などの処置が必要になることがあります。
8. 全身疾患がなく、健康状態が良い方
- 糖尿病などの持病がある場合は、インプラント治療ができない場合があります。
- また、喫煙はインプラントの失敗率を高めるため、禁煙が必要です。
9. 定期的なメンテナンスをきちんと受けられる方
- インプラントを長持ちさせるためには、毎日のブラッシングに加えて、定期的な歯科医院でのメンテナンスが不可欠です。
上記に当てはまる方は、インプラント治療によって、快適な生活を取り戻せる可能性があります。 しかし、最終的な判断は、歯科医師による診査・診断に基づいて行う必要があります。 インプラント治療に興味のある方は、まずは歯科医院に相談してみましょう。
インプラント治療が向いていない方
インプラント治療は優れた治療法ですが、すべての人に適しているわけではありません。以下に、インプラント治療が向いていない可能性のある方をまとめます。
1. 全身疾患のある方
- 糖尿病: 血糖コントロールが不良な場合、感染症のリスクが高まり、治癒が遅れる可能性があります。
- 骨粗鬆症: 顎の骨が弱くなり、インプラントを支えられないことがあります。
- 心臓病・高血圧: 手術中のリスクが高まる可能性があります。
- 血液凝固異常: 出血が止まりにくくなる可能性があります。
- 自己免疫疾患: インプラント体が拒絶反応を起こす可能性があります。
2. 口腔内の状態が悪い方
- 重度の歯周病: 歯周病菌がインプラント周囲炎を引き起こし、インプラントが脱落するリスクが高まります。
- 歯ぎしり・食いしばり: インプラントに過度な力がかかり、破損する可能性があります。
- 口腔内の清掃が不十分な方: インプラント周囲炎のリスクが高まります。
3. 顎の骨の状態が悪い方
- 顎の骨の量が少ない: インプラントを埋め込むための十分な骨がない場合骨造成が必要になることがあります。
- 顎の骨の質が悪い: インプラントがしっかりと固定されない可能性があります。
4. 生活習慣に問題がある方
- 喫煙: 血管収縮作用により、インプラント周囲の血行が悪くなり、治癒が遅れたり、インプラント周囲炎のリスクが高まったりします。
- 過度の飲酒: 骨の再生を阻害し、インプラントの定着を妨げることがあります。
5. その他
- 妊娠中の方: ホルモンバランスの変化や、薬剤の使用制限などにより、治療が難しい場合があります。
- 成長期の方: 顎の骨の成長が完了していないため、治療が難しい場合があります。
- 精神的な疾患のある方: 治療に対する理解や協力が得られない可能性があります。
6. 経済的な理由
- インプラント治療は保険適用外のため、高額な費用がかかります。
- 経済的な事情で治療費を負担することが難しい場合は、他の治療法を検討する必要があります。
上記に当てはまる方は、インプラント治療が難しい場合や、治療前に特別な処置が必要になる場合があります。 しかし、必ずしも治療が不可能ということではありません。
例えば、糖尿病の方でも、血糖値のコントロールが良好であれば、インプラント治療を受けることができます。 また、顎の骨が不足している場合でも、骨移植、骨造成を行うことでインプラント治療が可能になることがあります。
インプラント治療を希望される方は、まずは相談をした上で、自分の状態に合った治療法を選択することが大切となります。
インプラント、ブリッジ、入れ歯を比較
インプラント、ブリッジ、入れ歯を比較した表を作成します。
項目 | インプラント | ブリッジ | 入れ歯 |
---|---|---|---|
治療法 | 顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着 | 欠損した歯の両隣の歯を削り、橋渡しをするように人工歯を装着 | 取り外し可能な装置で、人工歯を装着 |
費用 | 高い | 中程度 | 安い |
治療期間 | 長い(数ヶ月~半年) | 短い(数週間) | 短い(数週間) |
噛む力 | 強い | 強め | 弱い |
見た目 | 自然 | 自然に見えやすいが周りの歯も削る必要あり | 人工物感がある |
発音 | 自然 | 自然 | やや悪い |
耐久性 | 高い | 中程度 | 低い |
手術 | 必要 | 不要 | 不要 |
健康な歯への影響 | 影響なし | 周りの歯を削る必要あり | 影響なし |
維持管理 | 定期的なメンテナンスが必要 | 天然歯と同様のケアが必要 | 清掃や調整が必要 |
メリット | 噛む力が強く、自然な見た目と感覚。周りの歯を削らずに製作出来る。 | 治療期間が短く、費用が比較的安く済みやすい。保険適応の場合は銀色が入る。 | 費用が安く、治療期間が短い。取り外せる。保険適応外の目立ちにくい入れ歯もある。 |
デメリット | 費用が高く、治療期間が長い。外科手術が必要。 | 健康な歯を削る必要がある。 | 噛む力が弱く、異物感がある。 |
適応 | 顎の骨の状態が良い人、全身の健康状態が良い人 | 欠損した歯の両隣の歯が健康な人 | 広範囲の欠損にも対応可能 |
インプラント治療の費用
インプラント治療の費用は、使用するインプラントの種類や本数、治療を行う歯科医院によって異なります。
インプラント治療は、基本的にほとんどのケースで保険適用外となるため、比較的高額な治療費がかかります。
費用は、以下の要素によって大きく変わります。
- 使用するインプラントの種類: 国産、海外製、材質(チタン、ジルコニアなど)、メーカー、構造(1ピース、2ピース)などにより価格が異なります。
- インプラントの本数: インプラントの本数が増えるほど、費用も高くなります。
- 治療を行う歯科医院: 歯科医院によって、技術料や設備費などが異なるため、費用に差が生じます。
- 治療内容: 骨移植や歯周病治療など、追加の治療が必要な場合は、費用が加算されます。
- 人工歯の種類: 素材や製作方法によって費用が異なります。
- レジン被覆冠:比較的安価ですが、耐久性が低い
- メタルボンド冠:金属の上にセラミックを焼き付けたもので、強度と審美性を兼ね備えています
- オールセラミック冠:自然な見た目で耐久性も高いですが、高価です
- 保証内容: インプラント体や人工歯の保証期間や内容によって費用が異なります。
費用の目安
一般的に、インプラント治療の費用は、1本あたり40万円〜60万円程度が相場と言われています。
- 内訳例
- 診査・診断:1万円〜5万円
- インプラント体:15万円〜30万円
- アバットメント:3万円〜5万円
- 人工歯:10万円〜20万円
- 手術費用:10万円〜20万円
費用を抑える方法
- 医療費控除: インプラント治療は医療費控除の対象となります。確定申告を行うことで、所得税の一部が還付される場合があります。
- デンタルローン: 歯科医院によっては、デンタルローンを利用できる場合があります。月々無理のない金額で支払うことができます。
- 無料カウンセリング: 多くの歯科医院で無料カウンセリングを実施しています。費用や治療内容について詳しく説明を受けることができます。
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科のインプラント治療価格
項目 | 費用(税込) |
---|---|
3~3前歯部 | 550,000円 |
4,5小臼歯部 | 440,000円 |
6,7大臼歯部 | 495,000円 |
ソケットリフト | 88,000円 |
GBR | 88,000円 |
※CTと口腔内スキャナーを組み合わせてデジタルガイドを使用します。インプラント埋入から上部構造までを含む金額となります。
当院では料金形態を分かりやすく表記しています。チタン製の2ピースタイプのインプラントを使用し、デジタル上で埋入ポジションを決めて、ガイドを用いながら治療を行います。上部構造に関しては自然に見え、強度もあるジルコニアをベースに審美領域にはセラミックを使用し製作しています。
複数歯に渡る場合は上部構造や埋入本数により価格が変動します。
上部構造の破損や、インプラントの再治療になった場合を考慮し、保証期間を設けています。詳しくはお問い合わせください。
インプラント治療の流れ
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工の歯を装着するまで、いくつかの段階を経て行われます。
大きく分けて、以下の7つのステップがあります。
1. カウンセリング・診査・診断
- まずは、歯科医師にインプラント治療に関する希望や疑問を伝えます。
- 歯科医師は、口腔内検査、レントゲン撮影、CT撮影などを行い、顎の骨の状態、神経や血管の位置、歯周病の有無などを調べます。
- 患者さんの全身状態や生活習慣なども確認し、インプラント治療が可能かどうか、どのような治療法が適しているかを判断します。
- 治療計画、費用、期間、リスクなどについて説明を受け、疑問や不安を解消しましょう。
2. 手術計画
- 診査・診断の結果に基づいて、インプラントを埋め込む位置、角度、深さなどを決定します。
- CT画像を用いて、顎の骨の立体的な構造を把握し、精密な手術計画を立てます。
- 口腔内スキャナーにて歯並びのデータを取得しCTデータと合わせて、デジタル上でシュミレーションを行います。
- この段階で、骨移植や歯周病治療など、追加の治療が必要かどうかを判断します。
3. 1次手術(インプラント埋入手術)
- 局所麻酔下で、歯肉を切開し、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込みます。
- 手術時間は、インプラントの本数や治療内容によって異なりますが、1本あたり1~1,5時間程度です。
- 手術後は、縫合を行い、必要に応じて痛み止めや抗生物質を処方します。
- 傷口の治癒を促すため、数日間は激しい運動や飲酒、喫煙などを控える必要があります。
4. 治癒期間
- インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するまで、数ヶ月間の治癒期間を設けます。
- この期間は、インプラントの種類や顎の骨の状態によって異なりますが、一般的には、下顎で3ヶ月、上顎で6ヶ月程度です。
- 治癒期間中は、仮歯を使用することで、日常生活に支障が出ないようにします。
- 何回か歯科医院を受診頂き、経過観察を行います。
5. 2次手術(アバットメント装着)
インプラント2次手術とは?
- インプラント埋入方法は状況により、1回法と2回法があります。
- 1回法:インプラント体埋入とアバットメント装着を1回の手術で行う方法。
- 2回法:インプラント体埋入後、骨と結合するまで期間を置き、その後歯肉を切開してアバットメントを装着する2回の手術を行う方法。
- 2次手術とは、この2回法における2回目の手術のことです。1回目の手術で埋め込んだインプラント体が骨と結合した後に、歯肉を切開してアバットメントを接続し、人工歯を装着するための準備を行います。
6. 人工歯の製作・装着
- アバットメントに適合する人工歯を製作します。
- 色や形を周りの歯に合わせ、自然な見た目になるように調整します。
- 完成した人工歯をアバットメントに装着し、噛み合わせなどを調整します。
7. メンテナンス
- インプラント治療後も、天然歯と同じように、毎日のブラッシングと定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です。
- 定期的なメンテナンスでは、歯周病のチェック、噛み合わせの調整、インプラントの清掃などを行います。
- 正しいケアを続けることで、インプラントを長持ちさせることができます。
インプラント治療に関するよくある質問
インプラント治療を検討する際に、多くの方が抱く疑問をQ&A形式でまとめました。
Q1. インプラント治療は痛いですか?
A. 手術中は麻酔が効いているため痛みはありません。術後には多少の痛みや腫れが出る場合がありますが、処方する痛み止めを服用することでコントロールできます。 多くの患者さんは、抜歯と同程度か、それよりも軽い痛みだと感じています。
Q2. インプラント治療は誰でも受けられますか?
A. 基本的には健康な方であれば誰でも受けられますが、重度の糖尿病や骨粗鬆症、心臓病などの持病がある場合は、治療が難しい場合があります。また、顎の骨の状態によっては、骨移植などの処置が必要になることもあります。 喫煙もインプラントの失敗率を高めるため、禁煙が推奨されます。まずは歯科医師にご相談ください。
Q3. インプラントはどのくらい持ちますか?
A. 正しいケアをすれば、5~10年以上、あるいはそれ以上も使用出来ることが多いです。毎日のブラッシングや口腔内のケアをを丁寧に行うことで、インプラントを長持ちさせることができます。ただし、噛み合わせによっては上部構造の破損や脱離も起こり得ますので、定期的なメンテナンスが必要となります。
Q4. インプラント治療にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 顎の骨の状態や治療内容によって異なりますが、一般的には、インプラントを埋め込んでから人工歯を装着するまで、数ヶ月から半年程度かかります。
Q5. インプラント治療の費用はどのくらいですか?
A. インプラントの種類や本数、治療を行う歯科医院によって異なりますが、1本あたり40万円〜60万円程度が相場です。詳しくは、歯科医院にご確認ください。
Q6. インプラント治療後、食事はできますか?
A. 手術直後は、柔らかいものを食べるようにしますが、治癒が進むにつれて、徐々に普通の食事に戻していくことができます。インプラントが完全に骨と結合すれば、硬いものでも噛めるようになります。
Q7. インプラント治療後、スポーツはできますか?
A. インプラントが骨と結合するまでは、激しい運動は控える必要がありますが、治癒が完了すれば、ほとんどのスポーツを楽しむことができます。ただし、格闘技など、顔面に強い衝撃を受ける可能性のあるスポーツは、注意が必要です。
Q8. インプラント治療後、温泉やプールに入れますか?
A. 傷口が完全に治癒すれば、温泉やプールに入ることができます。ただし、手術直後は、感染のリスクがあるため、控えるようにしましょう。
Q9. インプラント治療を受ける歯科医院はどうやって選べば良いですか?
A. インプラント治療に対する説明がしっかりとあり、信頼できる歯科医師がいる歯科医院を選びましょう。複数の歯科医院でカウンセリングを受け、比較検討することも大切です。
Q10. インプラント治療後のメンテナンスはどのようにすれば良いですか?
A. 毎日のブラッシングに加えて、定期的に歯科医院でクリーニングやチェックを受ける必要があります。歯科医師の指示に従い、適切なケアを行いましょう。
インプラント治療に関する注意事項
インプラントは骨の中に埋入する為、埋入後は位置の移動が出来ません。
その為、後々矯正治療を行いたいとなってしまった場合には矯正治療にかなりの制限がかかってしまいます。
また、インプラントを行う予定の歯の隣の歯が抜歯になってしまった際には改めて追加でインプラントを埋入し、上部構造を作り替えが必要になるケースもありますので、インプラントを検討する場合には
- 矯正治療を今度行う可能性が低い。
- 矯正治療を行う場合には順番は矯正治療が先になります。
- インプラント予定の周りの歯が丈夫である。
などの条件を確認する必要もありますので注意が必要です。
ただし、矯正治療と合わせてインプラントを行う場合には、ある程度先を予測し埋入し、仮の歯を入れながら矯正治療を行う事もある為、やはり歯科医師の先生と相談の上決めるのが良いでしょう。
また、インプラントを検討する上では、インプラントをしなくて済む選択肢についても考えた方が良い場合もあります。
矯正治療を行った場合は歯の位置移動がある程度出来ますので、インプラントではなく、セラミックで綺麗に見せられるように調整が出来る場合もあれば、骨が薄く、インプラント治療を行うのにリスクが高い場合は審美的に目立ちにくい保険適応外の入れ歯などもあります。
まとめ
インプラント治療を検討するにあたってメリット、デメリット、費用などについてまとめました。
実際にインプラントと言っても、人それぞれ条件がかなり異なります。
大切な事はインプラントを入れる前の歯科医師の先生との相談です。
今後の歯の治療予測、矯正を行うかどうか。通院期間はどうか。メンテナンスはどうなるか。など、聞かなくてはならない事は多岐に渡るため、即決することも難しいでしょう。
複数の医院にて相談をした上で、ご自身に合うと思われた所で行えると良いかと思います。
当院では事前の無料相談にも対応しておりますので、まずはご相談頂ければ幸いです。
治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。
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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
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