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歯がぐらぐらするのは歯周病?考えられる原因と対処法とは

歯がぐらぐらするのは歯周病?考えられる原因と対処法とは

「あれ?歯がぐらぐらする…。」

大人になってから、そんな経験をしたことはありませんか?

子供の頃、乳歯が抜ける前はよく歯がぐらぐらしていましたよね。でも、大人の歯がぐらつくのは、決して当たり前のことではありません。

歯がぐらつく原因は、歯周病や歯根破折など様々です。そして、放置すると歯を失ってしまう可能性も…😨

「たかが歯がぐらぐらするくらい…」と安易に考えず、原因を知り、適切な対処をすることが大切です。

この記事では、歯がぐらぐらする原因と対処法、そして予防法まで詳しく解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、あなたの歯の健康を守りましょう!

目次

1. 歯がぐらぐらする原因

歯がぐらぐらするのは、歯を支えている周りの組織に問題が生じているサインです。主な原因は以下の通りですが、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 歯周病

  • 歯周病菌の仕業! 口の中にはたくさんの細菌がいますが、その中の歯周病菌が歯と歯茎の間に潜り込み、炎症を引き起こします。
  • 静かに進行する病気 初期段階では自覚症状がほとんどありません。歯茎が少し赤くなる、歯磨き時に出血する程度で、痛みも少ないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いのです。
  • 歯周ポケットの形成 歯周病菌によって歯茎に炎症が起こると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝ができます。
  • 骨が溶ける! 歯周ポケットが深くなると、歯周病菌はさらに奥深くへ侵入し、歯を支える顎の骨を溶かし始めます。
  • 最終的には歯が抜けることも 骨が溶けて歯を支えられなくなると、歯はぐらぐらして、最終的には抜けてしまいます。

2. 歯根破折

  • 歯の根にヒビや亀裂 歯の根っこ部分に、ヒビが入ったり、折れてしまうことを歯根破折といいます。
  • 原因は様々
    • 外傷: 転倒やスポーツなどで歯を強くぶつける
    • 歯ぎしり・食いしばり: 寝ている間や、日中無意識に歯をくいしばることで、歯に過度な負担がかかる
    • 噛み合わせの悪さ: 特定の歯に負担がかかり続ける
    • 根管治療: 神経を抜いた歯は、水分を失って脆くなり、破折しやすくなる
  • 症状 歯がぐらつく、噛むと痛い、歯茎が腫れる、冷たいものがしみるなど。
  • レントゲンで確認 歯根破折は、レントゲン写真で確認することができます。

3. 咬合性外傷

  • 特定の歯に負担集中 噛み合わせの悪さや、歯ぎしり、食いしばりなどにより、特定の歯に過度な力が加わり続けることで起こります。
  • 歯周組織へのダメージ 過度な力は、歯を支える歯周組織(歯茎、歯根膜、歯槽骨)にダメージを与え、炎症や骨の吸収を引き起こします。
  • 症状 歯がぐらつく、噛むと痛い、歯が浮いた感じがする、歯茎が下がるなど。
  • 噛み合わせのチェック 歯科医院で噛み合わせの検査を受け、必要があれば調整を行います。

4. その他

  • 歯の根の先に膿が溜まっている 虫歯などが原因で、歯の根の先に膿が溜まると、歯がぐらつくことがあります。
  • 妊娠性歯肉炎 妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯茎が炎症を起こしやすくなります。
  • 全身疾患の影響 糖尿病などの全身疾患が、歯周病を悪化させることがあります。
  • 矯正治療中 歯を動かすために、一時的に歯がぐらつくことがあります。
  • 親知らずの影響 親知らずが他の歯を押したり、歯並びを悪くすることで、歯がぐらつくことがあります。

歯がぐらぐらする原因は多岐にわたるため、自己判断は危険です。少しでも気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診しましょう。

2. 歯がぐらぐらする時の対処法

歯がぐらぐらする…それは、歯を支えている周りの組織がSOSを発しているサインです🚨 早期発見・早期治療が重要となるため、自己判断は禁物! すぐに歯科医院を受診しましょう。

歯科医院では、原因を特定するために、様々な検査を行います。

1. 問診

  • いつから歯がぐらぐらしているのか?
  • どこの歯がぐらぐらしているのか?
  • どんな時にぐらつきを感じるのか?
  • 痛みはあるか?
  • 歯磨きの習慣は?
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖はあるか?
  • 全身疾患はあるか?
  • 過去の歯科治療歴は?

など、詳しくお話を伺います。

2. 視診・触診

  • 歯や歯茎の状態を目で見て確認します。
  • 歯茎の色、腫れ、出血の有無などをチェックします。
  • 歯を実際に触って、ぐらつきの程度を調べます。

3. レントゲン撮影

  • 歯根の状態、骨の吸収の程度、歯周ポケットの深さなどを確認します。
  • 歯根破折や、歯の根の先に膿が溜まっている場合など、目視ではわからない異常を発見することができます。

4. 歯周ポケットの検査

  • 歯と歯茎の隙間の深さを測定する検査です。
  • 歯周ポケットが深くなっている場合は、歯周病が進行している可能性があります。
  • プローブと呼ばれる器具を歯周ポケットに挿入して、深さを測定します。

これらの検査結果をもとに、原因を特定し、適切な治療法を決定します。

主な治療法

  • 歯周病の場合
    • 歯石除去(スケーリング): 歯の表面に付着した歯石を、専用の器具を使って取り除きます。
    • 歯根面 smoothening(ルートプレーニング): 歯周ポケットの奥深くにある歯石や、歯根の表面に付着した細菌を取り除き、歯根の表面を滑らかにします。
    • 歯磨き指導: 正しい歯磨きの方法を指導し、毎日のセルフケアを徹底します。
    • 投薬治療: 抗菌薬や消炎剤などを用いて、炎症を抑えます。
    • 歯周外科手術: 重症化した歯周病の場合、歯茎を切開して歯周ポケットの奥深くまで清掃したり、骨を再生する手術を行うことがあります。
  • 歯根破折の場合
    • 接着治療: ヒビが軽度であれば、歯科用接着剤でヒビを接着します。
    • クラウンによる被覆: 歯全体をクラウン(被せ物)で覆って、歯を保護します。
    • 抜歯: 破折の程度がひどい場合は、抜歯が必要になります。
  • 咬合性外傷の場合
    • 噛み合わせの調整: 高くなっている部分を削ったり、詰め物をして、噛み合わせを調整します。
    • マウスピースの装着: 就寝時にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。
    • 歯ぎしり、食いしばりの改善: ストレスを軽減する、生活習慣を見直すなど、歯ぎしりや食いしばりの原因となるものを改善します。
  • その他
    • 根管治療: 歯の根の先に膿が溜まっている場合は、根管治療を行います。
    • 抜歯: 歯を残すことが難しい場合は、抜歯を行います。

歯がぐらぐらする原因は多岐にわたるため、自己判断せずに歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

3. 歯がぐらぐらするのを予防するには

歯がぐらつく原因である歯周病や歯根破折などを予防し、健康な歯を保つためには、毎日のケアと定期的な歯科医院でのチェックが重要です。

1. 正しい歯磨き

毎日の歯磨きで、歯垢(プラーク)を徹底的に除去することが、歯周病予防の第一歩です。

  • 歯ブラシの選び方
    • ヘッドの大きさ: 口の大きさに合わせて、奥歯まで届きやすいものを選びましょう。小さすぎると磨き残しが多くなり、大きすぎると小回りがききません。
    • 毛の硬さ: 歯茎の状態に合わせて選びましょう。歯茎が健康な方は「ふつう」、歯茎がデリケートな方は「やわらかめ」がおすすめです。
    • 毛先の形: ストレートカット、ラウンドカット、テーパード加工など、様々な種類があります。歯並びや磨きやすさに合わせて選びましょう。
    • 素材: ナイロン製が一般的ですが、近年では、歯垢除去効果が高いとされるPBT(ポリブチレンテレフタレート)製の歯ブラシも人気です。
    • 交換時期: 毛先が開いてきたら交換しましょう。目安は1ヶ月程度ですが、使用頻度や力の入れ具合によって異なります。
  • 磨き方
    • 歯ブラシの持ち方: 鉛筆持ちで、力を入れすぎないように優しく持ちましょう。
    • 磨く順番: 決まった順番で磨くことで、磨き残しを防ぎましょう。
    • 歯の表面: 歯ブラシを歯面に垂直に当て、細かく動かして磨きましょう。
    • 歯と歯の間: 歯ブラシを斜め45度に当て、歯と歯茎の境目を意識して磨きましょう。
    • 奥歯: 奥歯は磨き残ししやすいので、特に丁寧に磨きましよう。
    • : 舌苔(ぜったい)は口臭の原因となるため、舌ブラシを使って優しく清掃しましょう。
  • デンタルフロス・歯間ブラシ
    • デンタルフロス: 歯と歯の間が狭い場合は、デンタルフロスを使いましょう。
      • フロスを歯の間に通して、歯の側面に沿わせるように上下に動かします。
    • 歯間ブラシ: 歯と歯の間に隙間がある場合は、歯間ブラシを使いましょう。
      • 歯間ブラシを歯と歯の間に挿入し、前後に動かして汚れをかき出します。
      • 無理に挿入すると歯茎を傷つけるため、サイズ選びが重要です。
  • 歯磨き粉
    • フッ素: フッ素は、歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防する効果があります。
    • 研磨剤: 研磨剤は、歯の表面の汚れを落とす効果がありますが、歯のエナメル質を傷つける可能性もあるため、注意が必要です。
    • 発泡剤: 発泡剤は、歯磨き粉を泡立てる効果がありますが、口の中をさっぱりさせる以外の効果はあまりありません。

2. 定期的な歯科検診

  • プロによるクリーニング: 歯科医院では、歯石除去や歯面清掃など、自分ではできないプロフェッショナルなケアを受けることができます。
    • 超音波スケーラー: 超音波の振動で歯石を砕いて除去します。
    • ハンドスケーラー: 手動の器具で、細かい部分の歯石を丁寧に除去します。
    • PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング): 専用の器具と研磨剤を使って、歯の表面を磨き上げます。
  • 早期発見・早期治療: 定期的な検診を受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見し、早期に治療することができます。
    • 虫歯: 初期の虫歯は、自覚症状がないことが多いため、定期検診で発見することが重要です。
    • 歯周病: 歯周病も、初期段階では自覚症状がほとんどありません。定期検診で早期発見・早期治療することで、重症化を防ぐことができます。
  • 適切なケア: 歯科医師や歯科衛生士から、自分に合った歯磨きの方法や、生活習慣の改善についてのアドバイスを受けることができます。

3. 生活習慣の改善

  • バランスの取れた食事
    • 糖分の摂り過ぎに注意: 糖分は、虫歯菌のエサとなり、酸を産生して歯のエナメル質を溶かします。
    • よく噛んで食べる: よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促進され、歯の再石灰化を促します。
    • 歯に良い栄養素を摂取: カルシウム、ビタミンD、ビタミンCなどは、歯や骨の健康に欠かせない栄養素です。
      • カルシウムを多く含む食品: 牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、豆腐、緑黄色野菜など
      • ビタミンDを多く含む食品: 魚、きのこ、卵など
  • 十分な睡眠
    • 免疫力アップ: 睡眠不足は、免疫力を低下させ、歯周病菌への抵抗力を弱めます。
    • 成長ホルモンの分泌: 成長ホルモンは、歯や骨の成長を促します。睡眠中に分泌されるため、十分な睡眠を確保することが重要です。
  • ストレスを溜めない
    • 歯ぎしり・食いしばり: ストレスは、歯ぎしりや食いしばりの原因となり、歯周組織に負担をかけます。
    • リラックス: ストレスを解消するために、適度な運動、趣味、リラックスタイムなどを持ちましょう。
  • 禁煙
    • 血行不良: 喫煙は、血管を収縮させ、血行不良を引き起こします。歯茎への血流が悪くなると、歯周病のリスクが高まります。
    • 免疫力低下: 喫煙は、免疫力を低下させ、歯周病菌への抵抗力を弱めます。
    • 治癒の遅延: 喫煙は、傷の治りを遅らせるため、歯周病の治療効果も低下させます。

これらのポイントを心がけ、日頃から歯とお口の健康を意識することで、歯がぐらぐらするのを予防することができます。

「まだ大丈夫」と安易に考えず、今日からできることから始めて、生涯自分の歯で過ごせるようにしましょう!

まとめ

この記事では、歯がぐらぐらする原因と対処法、そして予防法について詳しく解説しました。

歯がぐらつく原因は、歯周病、歯根破折、咬合性外傷など様々です。

そして、歯がぐらぐらするのを放置すると、最終的には歯を失ってしまう可能性もあります。

「たかが歯がぐらぐらするだけ…」と安易に考えず、少しでも気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診しましょう。

早期発見・早期治療が、歯の健康を守る上で非常に重要です。

また、日頃から正しい歯磨きを心がけ、定期的な歯科検診を受けるなど、予防を心がけることも大切です。

この記事を参考に、歯とお口の健康を守り、いつまでも笑顔で過ごせるようにしましょう!

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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