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歯列矯正のメリットを最大限にする!?組み合わせるべき治療内容について

歯列矯正のメリットを最大限にする!?組み合わせるべき治療内容について

「歯列矯正を始めたいけど、虫歯治療や歯周病治療はどうするの?」

「矯正治療してみたいけれど、他の治療に関してはどうしたら良いの?」

そう思っていませんか? 実は、歯列矯正の効果を最大限に引き出すには、矯正治療と並行して他の治療を行うことが重要です。

歯並びが悪いことだけが問題ではなく、虫歯や歯周病、歯の欠損など、口の中の状態は人それぞれ違います。

これらの問題を解決せずに矯正治療を行うと、せっかく歯並びが整っても、

  • 虫歯や歯周病が悪化してしまう
  • 歯並びが後戻りしてしまう
  • 噛み合わせが悪くなってしまう

なんてことも…😨

そこで今回は、歯列矯正の効果を最大限にするために併用すべき治療内容を詳しく解説していきます。

この記事を読めば、

  • 矯正治療と相性の良い治療法がわかる
  • 治療期間の短縮や費用の節約につながる可能性がある
  • 健康で綺麗な歯並びを目指すヒントが見つかる

と思います。

ぜひ最後まで読んでみて下さい。

目次

矯正治療だけで大丈夫? 他の治療に関するQ&A

矯正治療を検討中の方へ。矯正治療だけで本当に大丈夫? 他の治療も必要になるケースがあるってホント?

今回は、そんな疑問を解消するべく、矯正治療と他の治療に関するQ&Aとしてご紹介します。

 矯正治療前矯正治療前

Q1. 矯正治療前に虫歯の治療は必要ですか?

A. はい、必要です。矯正装置をつけると歯磨きがしづらくなり、虫歯のリスクが高まります。矯正治療中に虫歯になると、治療が中断したり、歯の移動に影響が出たりする可能性があります。

Q2. 歯周病がある場合は、矯正治療できますか?

A. 歯周病がある場合は、矯正治療前に歯周病の治療を済ませておく必要があります。歯周病は、歯を支える骨を溶かす病気で、矯正治療に悪影響を及ぼす可能性があります。

Q3. 親知らずは抜いた方がいいですか?

A. 親知らずは、矯正治療の妨げになる場合や、治療後に歯並びを乱す原因となる場合があります。そのため、矯正治療前に抜歯を検討することがあります。ただし、親知らずの状態によっては、抜歯の必要がない場合もあります。

Q4. 矯正治療前に歯のクリーニングは必要ですか?

A. はい、おすすめです。歯のクリーニングによって歯垢や歯石を除去することで、口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

矯正治療中・後

Q5. 矯正治療とホワイトニングは、同時に行えますか?

A. 矯正治療中は、ホワイトニング剤が矯正装置に付着しムラになりやすいため、矯正治療後に行うのが一般的です。ただし、マウスピース型矯正装置を使用している場合は、同時に行える可能性があります。歯科医師にご相談ください。

Q6. 歯が抜けている場合は、どうすればいいですか?

A. 歯が抜けている場合は、インプラント治療と矯正治療を組み合わせることで、歯並びを整えながら、失った歯を補うことができます。ブリッジも選択肢の一つですが、支台歯への負担を考慮する必要があります。

Q7. 顎関節症がある場合は、矯正治療できますか?

A. 顎関節症がある場合は、矯正治療前に顎関節症の検査と治療が必要です。矯正治療によって噛み合わせが変化することで、顎関節症が改善されることもありますが、悪化する場合もあります。

Q8. 矯正治療中に歯ぎしりや食いしばりがひどい場合は、どうすればいいですか?

A. 矯正治療中に歯ぎしりや食いしばりがひどい場合は、マウスピースを装着することで、歯や顎関節への負担を軽減することができます。

Q9. セラミック治療は、いつ行うのが良いですか?

A. セラミック治療は、矯正治療で歯並びが整った後に行うのが一般的です。歯並びが整ってから、歯の色や形を調整することで、より自然で美しい仕上がりになります。

Q10. 矯正治療後に歯並びが後戻りしないか心配です。

A. 矯正治療後の後戻りを防ぐためには、保定装置を指示通りに装着することが重要です。また、定期的な検診を受けることで、歯並びの状態をチェックし、早期に対応することができます。

Q11. 矯正治療と他の治療を組み合わせるメリットは?

A. 矯正治療と他の治療を組み合わせることで、以下のようなメリットがあります。

  • 治療期間の短縮
  • 費用の節約
  • 治療効果の向上
  • 口腔内全体の健康改善
  • 審美性の向上

1. 虫歯・歯周病治療と矯正治療の組み合わせ

矯正治療は、歯並びを整えることで美しい口元を実現するだけでなく、噛み合わせや発音、顔貌の改善など、様々な効果が期待できます。

しかし、矯正治療中は口腔内環境が変化し、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。そのため、矯正治療と虫歯・歯周病治療を同時に行うことは、口腔内全体の健康を維持し、より効果的に矯正治療を進める上で非常に重要です。

虫歯治療との併用

矯正治療中に虫歯になりやすい理由

  • 歯磨きがしにくい: 矯正装置(ブラケットやワイヤーなど)が付いているため、歯ブラシが届きにくく、歯磨きが難しくなります。
  • プラークが溜まりやすい: 矯正装置の周りにプラーク(歯垢)が溜まりやすく、虫歯のリスクが高まります。
  • 食生活の変化: 矯正治療中は、硬いものや粘着性のあるものが食べにくくなるため、食生活が偏り、虫歯になりやすくなることがあります。

矯正治療と虫歯治療を同時に行うメリット

  1. 矯正治療の効率化: 矯正治療前に虫歯を治療しておくことで、治療中の痛みや中断を防ぎ、スムーズに治療を進めることができます。
  2. 虫歯の早期発見・早期治療: 矯正治療中は定期的な検診を受けるため、虫歯を早期に発見し、早期に治療することができます。
  3. 虫歯予防: 矯正治療中は、歯科医師や歯科衛生士から適切な歯磨き指導を受け、虫歯予防に力を入れることができます。
  4. 口腔内環境の改善: 虫歯を治療することで、口腔内環境が改善され、矯正治療の効果を高めることができます。
  5. 歯の位置移動による虫歯発見: 矯正治療で歯を動かした際に、歯と歯の間など、普段では見つけにくい場所の虫歯を発見、治療出来る場合があります。
  6. 噛み合う位置の調整による虫歯治療の利点: 噛み合わせの調整を矯正治療で行う事が出来れば、普段よりも材料の厚みを取れるようになる場合もあり、虫歯治療を行いやすくする事が出来ます。

歯周病治療との併用

矯正治療中に歯周病が悪化しやすい理由

  • 歯磨きがしにくい: 矯正装置が付いているため、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の清掃が難しく、歯周病菌が繁殖しやすくなります。
  • 歯ぐきへの負担: 歯の移動に伴い、歯ぐきに負担がかかり、炎症が起こりやすくなります。
  • 免疫力の低下: ストレスや食生活の変化などにより、免疫力が低下し、歯周病が悪化しやすくなることがあります。

矯正治療と歯周病治療を同時に行うメリット

  1. 歯周病の進行抑制: 矯正治療前に歯周病を治療しておくことで、歯周病の進行を抑制し、歯を支える骨を守ることができます。
  2. 矯正治療の安定化: 健康な歯周組織は、歯の移動をサポートし、矯正治療後の歯並びを安定させるために重要です。
  3. 歯根吸収のリスク軽減: 歯周病は、歯根吸収(歯の根っこが溶けること)のリスクを高めます。歯周病治療を同時に行うことで、このリスクを軽減することができます。
  4. 口腔内環境の改善: 歯周病を治療することで、口腔内環境が改善され、矯正治療中の痛みや腫れなどのトラブルを予防することができます。

2. セラミック治療と矯正治療の組み合わせ

矯正治療とセラミック治療を組み合わせるメリットを記載します。

1. 治療期間の短縮

  • 通常、矯正治療が完了してからセラミック治療を行う場合、それぞれの治療期間が必要となります。
  • しかし、同時に行うことで、矯正治療中にセラミック治療の準備を進めることができ、全体の治療期間を短縮することができます。
  • 例えば、矯正治療中に仮の歯で理想的な位置に歯を移動させ、矯正治療完了後にすぐにセラミックと置き換えることで治療期間の短縮を行えます。

2. 理想的な歯並びと審美性を合わせて実現出来やすい

  • 矯正治療で歯並びを整え、セラミック治療で歯の色や形、大きさを改善することで、理想的な歯並びと審美性を同時に調整が出来ます。
  • 特に、歯並びだけでなく、歯の色や形も気になる方には、同時に行うことでより高い満足度が得られます。
  • セラミックの場合は歯肉からの立ち上がりの具合を周りに歯に合わせられるとより審美的に見える為、歯根自体の位置も大切になってきます。歯の位置がずれているのに表面だけを無理矢理揃えるようなセラミック治療と比べ、矯正治療を組み合わせることでより自然に、無理の少ない形でセラミック治療を行う事が出来ます。

3. 相乗効果による治療効果の向上

  • 矯正治療とセラミック治療を組み合わせることで、それぞれの治療効果を高め合い、より良い結果を得られやすくなります。
  • 顔の中心と前歯の位置がズレたり曲がって見える方は先に矯正治療を行う事で位置の調整が行えます。その後にセラミック治療を行えばより仕上がりが綺麗に見えます。

4. 費用を抑えられる可能性

  • 別々に治療を行うよりも、同時に行うことで、治療期間が短くなり、費用を抑えられる可能性があります。
  • また、複数の治療を同時に行うことで歯科医院から割引対応をしてもらえる場合もあります。

5. 通院回数の削減

  • 別々に治療を行う場合は、それぞれの治療で通院する必要がありますが、同時に行うことで通院回数を減らすことができます。
  • 時間や費用を節約できるだけでなく、通院の負担を軽減できます。

ただし、矯正治療とセラミック治療を同時に行う場合は、以下の点に注意が必要です。

  • 精密な診査・診断: 矯正治療とセラミック治療の両方を考慮した精密な診査・診断が必要です。
  • 治療計画: 歯科医師による、綿密な治療計画が重要となります。
  • 費用: 費用が高額になる場合があるため、事前に見積もりを確認しましょう。
  • 追加費用の可能性: 元々セラミック治療をしてある場合に、矯正治療の影響でやり直しが必要になる可能性もあります。元々やり直す予定であれば良いですが、考えていなかった場合は追加で費用がかかってしまう場合もあります。

3.ダイレクトボンディングと矯正治療の組み合わせ

ダイレクトボンディングと矯正治療を組み合わせるメリットを記載します。

ダイレクトボンディングとは?

ダイレクトボンディングとは、歯の表面に直接プラスチック樹脂を盛り付けて、歯の形や色を修復・改善する治療法です。

  • メリット
    • 歯を削る量が少ない
    • 治療期間が短い
    • 費用が比較的安い
    • 自然な仕上がり
  • デメリット
    • セラミックに比べて耐久性が低い
    • 変色しやすい
    • 強い衝撃で破損する可能性がある

矯正治療とダイレクトボンディングを組み合わせるメリット

  1. 歯並びと歯の形を同時に改善
    • 矯正治療で歯並びを整え、ダイレクトボンディングで歯の形や色を調整することで、理想的な歯並びと審美性を同時に達成できます。
    • 歯並びだけでなく、歯の隙間、欠け、変色、大きさなどが気になる方に最適です。
    • 例えば、矯正治療で歯並びを整えた後に、ダイレクトボンディングで歯の隙間を埋めたり、歯の形を調整したりすることで、より自然で美しい口元を実現できます。
  2. 自然で美しい仕上がり
    • ダイレクトボンディングは、歯の色や質感を再現しやすい素材を使用するため、自然で美しい仕上がりになります。
    • 矯正治療で歯並びが整うことで、ダイレクトボンディングによる修復が目立ちにくくなります。
    • 周囲の歯と調和した自然な口元を実現したい方におすすめです。
  3. 治療期間の短縮
    • 矯正治療が完了してからダイレクトボンディングを行う場合、それぞれの治療期間が必要となりますが、同時に行うことで、矯正治療中にダイレクトボンディングの準備を進めることができ、全体の治療期間を短縮することができます。
    • 時間をかけずに治療を終わらせたい方にとって大きなメリットです。
  4. 費用を抑える
    • ダイレクトボンディングは、セラミック治療などに比べて費用が抑えられます。
    • 矯正治療と同時に行うことで、別々に治療を受けるよりも費用を抑えられる可能性があります。
    • 治療費を抑えたい方にとって魅力的な選択肢となります。
  5. 歯を削る量が少ない
    • ダイレクトボンディングは、歯を削る量が少ない治療法です。
    • 矯正治療と組み合わせることで、歯を削る量を最小限に抑えながら、美しい歯並びと歯の形を手に入れることができます。
    • 健康な歯をできるだけ残したい方にとって安心できる治療法です。

組み合わせる際の注意点

  • ダイレクトボンディングの耐久性: ダイレクトボンディングは、セラミックなどに比べて耐久性が劣るため、強い力が加わると破損する可能性があります。
  • 変色の可能性: ダイレクトボンディングは、長期間使用すると変色する可能性があります。定期的なメンテナンスや、必要があれば再治療が必要となる場合があります。
  • 治療計画: 矯正治療とダイレクトボンディングを組み合わせる場合は、歯科医師とよく相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。

4. ホワイトニングと矯正治療の組み合わせ

矯正治療とホワイトニングを組み合わせるメリットを記載します。

1. 綺麗な口元を効率的に実現

  • 矯正治療で歯並びを整え、ホワイトニングで歯の色を白くすることで、理想的な口元を効率的に実現できます。
  • 歯並びだけでなく歯の色も気になるという方にとって、2つの治療を組み合わせることで、より高い満足度を得られるでしょう。
  • 矯正治療とホワイトニングを別々に行う場合、それぞれの治療期間が必要になりますが、組み合わせることで治療期間の短縮も期待できます。

2. 相乗効果

  • 白い歯は、歯並びの美しさをより際立たせます。
  • 矯正治療で歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、ホワイトニングの効果を維持しやすくなります。
  • また、ホワイトニングによって歯の表面が滑らかになるため、歯垢や着色がつきにくくなり、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。

3. 費用と時間の節約

  • 矯正治療とホワイトニングを同時に行うことで、それぞれ別々に行うよりも、通院回数や費用を抑えられる可能性があります。
  • 歯科医院によっては、複数の治療を組み合わせる事で割引料金が適用されることもあります。

組み合わせる際の注意点

  • 矯正装置の種類: 矯正装置によっては、ホワイトニング剤が装置に付着してムラになったり、装置が変色する可能性があります。
    • 特に、ワイヤー矯正の場合は、ホワイトニング剤がワイヤーやブラケットに付着しやすいため、注意が必要です。装置を外してからのホワイトニングが良いでしょう。
    • マウスピース矯正の場合は、マウスピースを外してホワイトニングを行うことができるため、比較的ホワイトニングとの相性が良いと言えます。
  • ホワイトニングの種類: ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがあります。
    • オフィスホワイトニングは、短期間で歯を白くすることができますが、費用が高めです。
    • ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも時間がかかりますが、費用を抑えることができます。
    • マウスピース矯正を行っている際に並行してホームホワイトニングを行うことも可能です。
  • 歯の状態: 虫歯や歯周病がある場合は、ホワイトニングを行う前に治療する必要があります。

5. インプラント治療と矯正治療の組み合わせ

矯正治療とインプラント治療を組み合わせるメリットについて記載します。

1. 歯並びと歯の欠損を同時に解決

  • 矯正治療単独では、歯の欠損部分を埋めることは難しい場合が多いです。
  • インプラント治療単独では、周りの歯並びとの調和がとれない場合があります。
  • 矯正治療とインプラント治療を組み合わせることで、歯並びを整えながら失った歯を補い、機能性と審美性を両立した理想的な口元を実現できます。
    • 例えば、歯が抜けた部分に傾いて生えてきた歯を矯正治療で正しい位置に戻し、そこにインプラントを埋め込むことで、噛み合わせと見た目を改善することができます。

2. インプラント治療の成功率向上

  • スペースの確保: 矯正治療によって歯を移動させることで、インプラントを埋め込むための十分なスペースを確保することができます。
    • 特に、歯が密集している場合や、歯が抜けた部分に骨が吸収されている場合は、矯正治療でスペースを作ることで、インプラント治療をスムーズに行うことができます。
  • 骨の状態の改善: 矯正治療によって歯を適切な位置に移動させることで、インプラント周囲の骨への負担を軽減し、骨の再生を促進することができます。
    • 健康な骨は、インプラントをしっかりと支えるために必要不可欠です。
  • 歯ぐきの状態の改善: 矯正治療によって歯並びが整うことで、歯ぐきの炎症を抑え、健康な状態を保ちやすくなります。
    • 健康な歯ぐきは、インプラント周囲の細菌の侵入を防ぎ、インプラントの長期的な安定に貢献します。

3. 審美性の向上

  • 自然な見た目: インプラントは、天然歯に近い色や形で製作されるため、周りの歯と調和し、自然な見た目を実現できます。
    • 矯正治療で歯並びを整えることで、さらに自然で美しい口元になります。
  • 顔貌の改善: 歯並びや噛み合わせが改善されることで、顔全体のバランスが整いやすくなります。
    • 特に、前歯の欠損は、顔貌に大きな影響を与えるため、矯正治療とインプラント治療を組み合わせることで、審美的な改善効果が高まります。

4. 噛み合わせの改善

  • 適切な噛み合わせ: 矯正治療とインプラント治療を組み合わせることで、歯並びだけでなく、噛み合わせも改善することができます。
    • 適切な噛み合わせは、食べ物を効率よく噛み砕くことができ、消化を助けるだけでなく、顎関節症の予防や、発音の改善にも繋がります。
  • 全身への影響: 噛み合わせの改善は、顔面部の歪みの改善に繋がり、頭痛や肩こりの改善にも効果が期待できます。

5. 治療期間の短縮

  • 並行治療: 場合によっては、矯正治療中にインプラントを埋め込むことで、治療期間を並行させることができます。
    • 例えば、奥歯のインプラント治療を行う場合、前歯の矯正治療と並行して行うことができます。
  • 治療計画: 歯科医師が、矯正治療とインプラント治療を綿密に計画することで、全体の治療期間を短縮することができます。

組み合わせる際の注意点

  • 治療の順番: インプラントを埋め込む位置や角度は、最終的な歯並びを考慮して決定する必要があるため、多くの場合、矯正治療を先に行います。
  • 治療期間: 矯正治療とインプラント治療は、どちらも比較的長期的な治療となるため、治療期間や通院回数について事前にしっかりと確認しておく必要があります。
  • 費用: 矯正治療とインプラント治療を組み合わせる場合は、費用が高額になる傾向があります。治療前に費用の見積もりを確認し、支払い方法などを相談しておきましょう。
  • やり直しの可能性: 先にインプラント治療をしてある場合、矯正の治療内容にかなりの制限が出てしまいます。治療内容によってはインプラントの上部構造の作り直しが必要となる場合もあります。

6. ブリッジ治療と矯正治療の組み合わせ

矯正治療とブリッジ治療を組み合わせることのメリットについて記載します。

1. 歯並びと歯の欠損を同時に解決

  • 歯列全体の改善: 矯正治療は、歯並び全体を改善することを目的としています。ブリッジ治療は、欠損した歯を補うことで、部分的な改善を行います。この二つを組み合わせることで、歯列全体を理想的な状態へと導くことができます。
  • 噛み合わせの改善: 歯の欠損は、噛み合わせのバランスを崩し、顎関節症やその他の口腔内トラブルを引き起こす可能性があります。矯正治療とブリッジ治療を併用することで、噛み合わせを改善し、これらの問題を予防することができます。
  • 発音改善: 歯並びや歯の欠損は、発音にも影響を与えることがあります。矯正治療とブリッジ治療を組み合わせることで、明瞭な発音を獲得しやすくなります。

2. ブリッジを支える歯の負担軽減

  • 支台歯への負担: ブリッジは、欠損した歯の両隣の歯を支えにして装着されます。これらの歯を支台歯と言いますが、歯並びが悪い状態でブリッジを装着すると、支台歯に過度な負担がかかり、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
  • 矯正治療による負担軽減: 矯正治療で歯並びを整えることで、支台歯にかかる負担を均等に分散させることができます。これにより、支台歯へのダメージを軽減し、ブリッジを長持ちさせることができます。
  • 歯周病予防: 支台歯への負担軽減は、歯周病の予防にも繋がります。歯周病は、歯を支える骨を溶かす病気で、重症化すると歯を失う可能性があります。矯正治療とブリッジ治療を組み合わせることで、歯周病のリスクを軽減することができます。

3. 審美性の向上

  • 自然な歯列: 矯正治療で歯並びを整えることで、ブリッジを装着した際により自然な見た目になります。
  • 材質の選択: ブリッジの人工歯は、セラミックなど、天然歯に近い素材で製作されます。矯正治療で歯並びを整えることで、人工歯の色や形を周りの歯に合わせやすくなり、より自然で美しい仕上がりになります。
  • 笑顔への自信: 綺麗な歯並びと自然なブリッジは、笑顔に自信を与え、積極的なコミュニケーションが取れるようになる事が期待できます。

4. 噛み合わせの改善

  • 顎関節症の予防: 噛み合わせの悪さは、顎関節症の原因の一つです。矯正治療とブリッジ治療を組み合わせることで、噛み合わせを改善し、顎関節症を予防することができます。
  • 消化機能の向上: 正しい噛み合わせは、食べ物を効率よく噛み砕くことができ、消化を助けます。
  • 全身の健康: 噛み合わせの改善は、頭痛や肩こりなどの改善にも効果が期待できます。

5. 治療期間の短縮

  • 並行治療: 場合によっては、矯正治療とブリッジ治療の一部を同時に行うことで、全体の治療期間を短縮できる可能性があります。
  • 治療計画: 歯科医師が、矯正治療とブリッジ治療を綿密に計画することで、治療期間の短縮と治療効果の最大化を目指します。

組み合わせる際の注意点

  • 支台歯の状態: ブリッジを支える歯(支台歯)の状態が悪い場合は、ブリッジ治療を行う前に虫歯や歯周病の治療を行う必要があります。
  • 治療計画: 矯正治療とブリッジ治療を組み合わせる場合は、歯科医師とよく相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。
  • 治療期間の延長の可能性: 矯正期間中はブリッジの仮歯を入れたり、それぞれの歯に単独で仮歯を入れて矯正で動かしたりと、想像よりも手間がかかる可能性が高いです。また、仮歯が外れる、割れてしまうなどのトラブルも起こりやすくなります。

7. 顎関節症治療と矯正治療の組み合わせ

顎関節症は、顎の関節や周りの筋肉に異常が起こり、口を開けづらい、顎が痛い、音が鳴るなどの症状を引き起こす疾患です。

顎関節症治療と矯正治療を組み合わせることで、単に顎関節症の症状を和らげるだけでなく、口全体の機能改善、ひいては全身の健康にも良い影響をもたらす可能性があります。

今回は、顎関節症治療と矯正治療を組み合わせるメリットについて記載します。

顎関節症治療と矯正治療を組み合わせるメリット

  1. 顎関節症の症状改善と再発予防
    • 噛み合わせの改善: 顎関節症の多くは、不正咬合(悪い噛み合わせ)が原因で起こります。矯正治療によって歯並びを整え、正しい噛み合わせにすることで、顎関節への負担を軽減し、顎関節症の症状(顎の痛み、クリック音、開口障害など)を和らげることが期待できます。
      • 例えば、以下のような不正咬合が顎関節症に繋がることがあります。
        • 叢生(そうせい): 歯が重なり合って生えている状態。
        • 反対咬合(はんたいこうごう): 下の歯が上の歯よりも前に出ている状態。
        • 開咬(かいこう): 奥歯を噛み合わせた時に、前歯が噛み合わない状態。
      矯正治療でこれらの不正咬合を改善することで、顎関節への負担を軽減し、顎関節症の症状を改善する効果が期待できます。
    • 顎関節の安定化: 歯並びが整うことで、顎関節が安定し、顎関節症の再発を予防する効果も期待できます。
    • 筋肉のバランス調整: 矯正治療は、顎周りの筋肉(咀嚼筋など)のバランスを整え、顎関節への負担を軽減する効果もあります。顎関節症は、特定の筋肉に負担がかかりすぎている場合があり、矯正治療によってその負担を分散させることで、症状の改善を促します。
  2. 全身の健康改善
    • 噛み合わせと全身の関係: 噛み合わせは、全身の姿勢やバランス、呼吸、消化機能、睡眠など、様々なことに影響を与えます。
    • 身体の歪み改善: 噛み合わせが悪いと、身体のバランスが崩れ、首や肩、腰などに負担がかかり、歪みにつながることがあります。矯正治療によって噛み合わせが改善されると、身体の歪みが改善され、肩こりや腰痛、頭痛などの症状が軽減される可能性があります。
    • 呼吸の改善: 矯正治療によって歯並びや顎の位置が改善されると、気道が確保されやすくなり、呼吸が楽になることがあります。特に、口呼吸の癖がある方は、矯正治療によって鼻呼吸がしやすくなり、呼吸が改善されることがあります。
    • 睡眠の質向上: 顎関節症の症状が改善されることで、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが減り、睡眠の質が向上する可能性があります。睡眠の質の向上は、日中の集中力やパフォーマンス向上にも繋がります。
  3. 審美性の向上
    • 顔貌の改善: 矯正治療によって歯並びや顎の位置が改善されると、顔全体のバランスが整い、より自然で美しい顔立ちになることが期待できます。例えば、出っ歯や受け口が改善されることで、横顔のラインが整います。
    • 笑顔への自信: 顎関節症の症状が改善され、口元を気にせず笑顔になれるようになることで、自信を持つことにも繋がります。綺麗な歯並びと素敵な笑顔は、相手に好印象を与え、コミュニケーションを円滑に運びます。
  4. 治療期間の短縮
    • 相乗効果: 顎関節症治療と矯正治療を同時に行うことで、それぞれの治療効果を高め合い、治療期間の短縮につながる可能性があります。例えば、顎関節症治療によって顎関節の位置が標準の位置に戻り、上下の正中合わせや咬合の位置が改善しやすくなる可能性があります。
  5. QOL (Quality of Life) の向上
    • 日常生活の改善: 顎関節症の症状が改善されることで、食事や会話、睡眠など、日常生活における様々な動作が楽になり、QOLの向上が期待できます。
    • 痛みや不快感から解放されることで、心身ともに健康的な生活を送ることができます。

組み合わせる際の注意点

  • 顎関節症の原因: 顎関節症の原因は様々であり、すべてのケースで矯正治療が有効とは限りません。
  • 治療計画: 顎関節症治療と矯正治療を組み合わせる場合は、歯科医師とよく相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。

8. その他

  • 歯ぎしり、食いしばり: 歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、矯正治療中にマウスピースを装着して歯や顎関節への負担を軽減することが大切です。
  • 口呼吸: 口呼吸の癖がある場合は、矯正治療と並行して口呼吸の改善に取り組むことで、より効果的な治療が期待できます。
  • 舌の癖: 舌の癖がある場合は、矯正治療と並行して舌のトレーニングを行うことで、歯並びの改善を促進することができます。

まとめ

矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、お口全体の健康を改善するための治療法です。 上記を参考に、ご自身の状況に合った治療法を歯科医師と相談しながら選択し、矯正治療を行うメリットを最大限に活かしましょう。

矯正治療だけでなく、他の付随する治療も含めて合わせて治療出来るのが理想的だと考えています。

まずは矯正治療の相談をされてみてはいかがでしょうか。

参考になっていれば幸いです。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
〒101-0052
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TEL:03-6281-7737
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・東西線 竹橋駅 3a 徒歩10分
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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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