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あなたの噛み合わせは大丈夫?過蓋咬合が引き起こす体の不調と改善策

あなたの噛み合わせは大丈夫?過蓋咬合が引き起こす体の不調と改善策

鏡を見てください。口を閉じた時、下の歯が見えますか?

もし見えない、もしくはほんの少ししか見えない場合は、「過蓋咬合(かがいこうごう)」の可能性があります。

過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯に深く被さりすぎている状態のこと。

「別に噛みづらいわけでもないし…」

「見た目はそんなに気にならないから大丈夫…」

そう思っていませんか?

実は、過蓋咬合を放置すると、顎関節症や頭痛、肩こり、消化不良など、様々な体の不調につながることがあります。

さらに、口元の印象が悪くなったり、発音に影響が出たりすることも。

「えっ、そんなことになるの?!」

と驚いた方もいるのではないでしょうか?

この機会に、過蓋咬合について正しく理解し、健康な体と美しい笑顔を手に入れましょう。

この記事では、過蓋咬合の原因から改善策まで、わかりやすく解説していきます。

目次

過蓋咬合(かがいこうごう)とは?

過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を過度に覆い隠してしまう噛み合わせのことです。 専門用語では「ディープバイト」とも呼ばれます。

通常、上の前歯は下の前歯を2~3mm程度覆っていますが、過蓋咬合の場合、この被さり具合が大きくなり、下の前歯の大部分が隠れてしまう、あるいは全く見えなくなってしまうこともあります。

過蓋咬合の種類

過蓋咬合は、原因によって大きく2つの種類に分けられます。

  1. 骨格性過蓋咬合
    • 上顎の骨が過成長していたり、下顎の骨が十分に発達していなかったりするなど、顎の骨格自体に原因がある場合。
    • 遺伝的な要因が強く影響すると言われています。
  2. 歯性過蓋咬合
    • 歯の傾きや位置、高さの異常が原因で起こる場合。
    • 舌で歯を押す癖や指しゃぶり、頬杖などの生活習慣、あるいは虫歯や歯周病で歯を失うことなどが原因となることがあります。

過蓋咬合のチェックポイント

以下の項目に当てはまるものが多い場合は、過蓋咬合の可能性があります。

  • 口を閉じた時に下の前歯が見えない、またはほんの少ししか見えない。
  • 下の前歯が上の歯茎に当たって痛い、または違和感がある。
  • 顔の下半分が短く見える。
  • 口元が前に出ているように見える。
  • 発音が不明瞭で、特に「サ行」「タ行」「ラ行」の発音が難しい。
  • 食べ物を噛み切りにくい。
  • 顎関節に痛みや違和感がある。

ご自身で判断が難しい場合は、歯科医院で診察を受けることをおすすめします。

過蓋咬合を放置することの危険性

過蓋咬合を放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 口腔内の問題
    • 歯周病
    • 虫歯
    • 顎関節症
    • 口内炎
    • 発音障害
    • 歯の摩耗
    • 顎の痛み
  • 全身の不調
    • 頭痛
    • 肩こり
    • 首こり
    • 腰痛
    • 姿勢が悪くなる
    • 消化不良
    • 睡眠時無呼吸症候群

過蓋咬合は、見た目だけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。 少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

過蓋咬合が引き起こす体の不調

過蓋咬合が引き起こす体の不調について解説していきます。

口腔内の問題

  • 歯周病
    • 過蓋咬合によって歯並びが乱れると、歯ブラシが届きにくくなり、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。
    • プラークは歯周病菌の温床となり、歯肉に炎症を引き起こします。
    • 初期段階では歯茎の腫れや出血が見られますが、放置すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性も。
    • 過蓋咬合は、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)を深くし、歯周病菌が繁殖しやすい環境を作るため注意が必要です。
  • 虫歯
    • 歯並びの乱れや、下の前歯が上の歯茎に当たることで、歯磨きが不十分になりがちです。
    • 特に、下の前歯が上の歯茎に接する部分は、歯ブラシが届きにくく、虫歯のリスクが高まります。
    • また、過蓋咬合の人は、奥歯で噛み砕く力が強くなる傾向があり、奥歯の咬耗や破折を招き、そこから虫歯になるケースも。
  • 顎関節症
    • 過蓋咬合は、顎関節に過度な負担をかけるため、顎関節症のリスクを高めます。
    • 顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に異常が生じる疾患で、口を開け閉めする際の痛み、 clicking 音、顎の動きにくさなどの症状が現れます。
    • また、顎関節症が進行すると、頭痛、肩こり、めまいなどを引き起こすことも。
  • 口内炎
    • 下の前歯が上の歯茎に繰り返し当たることで、歯茎が傷つき、口内炎ができやすくなります。
    • 口内炎は、食事や会話の際に痛みを伴い、生活の質を低下させることも。
  • 発音障害
    • 過蓋咬合は、舌の動きを制限し、発音に影響を与えることがあります。
    • 特に、「サ行」「タ行」「ラ行」など、舌の先端を使う発音がしにくくなる傾向があります。
    • また、滑舌が悪くなったり、発音に違和感を感じたりすることも。
  • 歯の摩耗
    • 下の前歯が上の歯茎に常に接触することで、歯の エナメル質がすり減り、知覚過敏などを引き起こす可能性も。
    • また、過蓋咬合の人は、奥歯に過剰な力がかかるため、奥歯の咬耗も進行しやすくなります。
    • 歯の摩耗が進むと、歯が短くなったり、形が変わったりするだけでなく、歯の神経が露出して痛みを感じやすくなることも。
  • 顎の痛み
    • 顎関節症や歯の摩耗、顎の筋肉の緊張などにより、顎に痛みを感じることがあります。
    • 痛みは、食事や会話の際に悪化したり、慢性的な痛みとして続くこともあります。

全身の不調

  • 頭痛
    • 顎関節症や噛み合わせの悪さ、顎や首の筋肉の緊張などから、頭痛を引き起こすことがあります。
    • 特に、側頭部や後頭部に痛みを感じることが多いですが、頭全体に広がる痛みや、ズキズキとした拍動性の痛みを感じる人もいます。
    • また、顎関節症による頭痛は、朝起きた時に強く、日中にかけて軽くなるという特徴も。
  • 肩こり
    • 顎や首の筋肉の緊張、姿勢の悪さなどから、肩こりを引き起こすことがあります。
    • 肩こりは、首や肩の痛み、重だるさ、動かしにくさなどの症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすことも。
  • 首こり
    • 顎関節症や噛み合わせの悪さ、姿勢の悪さなどから、首の筋肉に負担がかかり、首こりを引き起こすことがあります。
    • 首こりは、首や肩の痛み、動かしにくさ、頭痛、めまいなどの症状を引き起こすことも。
  • 腰痛
    • 姿勢が悪くなることで、腰に負担がかかり、腰痛を引き起こすことがあります。
    • 腰痛は、腰の痛み、重だるさ、動かしにくさなどの症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすことも。
  • 姿勢が悪くなる
    • 過蓋咬合の人は、顎を引いた姿勢をとりにくく、頭が前に出て猫背になりやすい傾向があります。
    • 猫背は、肩こり、首こり、腰痛、呼吸が浅くなる、内臓が圧迫されるなどの原因となり、様々な健康問題を引き起こす可能性も。
  • 消化不良
    • 噛み合わせが悪く、食べ物を十分に噛み砕けないことで、消化不良を起こしやすくなります。
    • 消化不良は、胃もたれ、腹痛、便秘、下痢などの症状を引き起こすことも。
  • 睡眠時無呼吸症候群
    • 過蓋咬合により、気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まることがあります。
    • 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まる病気で、日中の眠気、集中力 저하、いびきなどの症状を引き起こします。
    • また、放置すると、高血圧、心臓病、脳卒中などのリスクを高めることも。

過蓋咬合は、これらの不調以外にも、様々な体の不調を引き起こす可能性があります。 少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診して相談することをおすすめします。

過蓋咬合の原因

過蓋咬合の原因について解説します。

先天的な要因

  • 遺伝
    • 過蓋咬合は、遺伝的要因が強く関与していると考えられています。
    • 親から、顎の骨格や歯の大きさ、形、並び方などの特徴を受け継ぐことで、過蓋咬合になりやすい傾向が遺伝する可能性があります。
    • 例えば、両親のどちらか、あるいは両方が過蓋咬合の場合、子供も過蓋咬合になる確率が高くなります。
    • また、顎の骨格に影響する遺伝子も特定されており、これらの遺伝子の変異が過蓋咬合の発症に関与していると考えられています。
    • しかし、遺伝的要因だけで過蓋咬合が決まるわけではなく、後天的な要因も大きく影響します。
  • 顎骨の成長異常
    • 上顎の過成長: 上顎の骨が過度に発達することで、相対的に下顎が小さく見え、過蓋咬合になることがあります。
      • 上顎前突(出っ歯)を伴う場合が多く、顔貌にも影響が出やすいです。
    • 下顎の劣成長: 下顎の骨の成長が不十分な場合、上顎に比べて下顎が後退し、過蓋咬合が起こります。
      • 下顎後退(受け口)を伴う場合があり、顔貌にも影響が出やすいです。
    • 顎骨の回転異常: 上顎や下顎の骨が正常な方向に成長せず、回転するように成長することで、過蓋咬合が起こるケースもあります。
    • これらの顎骨の成長異常は、遺伝的な要因のほか、胎児期における栄養状態やホルモンバランス、出生後の病気や外傷などが影響する可能性も指摘されています。

後天的な要因

  • 乳歯の早期喪失
    • 乳歯は、永久歯が生えてくるためのスペースを確保する役割があります。
    • 乳歯が虫歯や外傷などで早期に失われると、周囲の歯が傾いたり、移動したりして、永久歯が生えるスペースが狭くなってしまいます。
    • その結果、永久歯が正常な位置に生えてこられず、歯並びが乱れて過蓋咬合になることがあります。
    • 特に、乳歯の奥歯を早期に失うと、噛み合わせが深くなりやすく、過蓋咬合のリスクが高まります。
  • 歯の生え方
    • 先天性欠損: 永久歯がもともと欠損している場合、歯並びに隙間ができ、過蓋咬合を含む様々な不正咬合が起こりやすくなります。
    • 過剰歯: 余分な歯が生えてくることで、歯並びが乱れ、過蓋咬合になることがあります。
    • 歯の大きさや形の異常: 歯が大きすぎたり、小さすぎたり、形が異常だったりする場合も、歯並びに影響を与え、過蓋咬合を引き起こすことがあります。
  • 悪習癖
    • 指しゃぶり: 乳幼児期の指しゃぶりは、指の圧力によって上顎前突や開咬を引き起こしやすく、過蓋咬合を伴うこともあります。
    • 舌で歯を押す癖: 舌で前歯を押す癖があると、前歯が前に傾斜し、過蓋咬合や開咬を引き起こす可能性があります。
    • 頬杖: 頬杖をつく癖があると、顎の関節や歯に負担がかかり、顎の成長や歯並びに悪影響を与える可能性があります。
    • 唇を噛む癖: 下唇を噛む癖があると、下顎が後退し、過蓋咬合や下顎後退を引き起こす可能性があります。
    • 爪を噛む癖: 爪を噛む癖があると、前歯が欠けたり、歯並びが乱れたりすることがあります。
  • 口呼吸
    • アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大などによって鼻呼吸が困難になると、口で呼吸するようになります。
    • 口呼吸を続けると、舌が正常な位置に置かれなくなり、下顎の成長が阻害されることがあります。
    • また、口呼吸は口腔内を乾燥させ、虫歯や歯周病のリスクを高めることにも繋がります。
  • 偏咀嚼
    • いつも片方の歯だけで食べ物を噛む癖があると、噛む側の顎の筋肉が発達し、使わない側の顎の筋肉は発達不足になります。
    • その結果、顔の歪みや顎関節症、過蓋咬合などを引き起こす可能性があります。
  • 加齢
    • 加齢に伴い、歯は徐々にすり減っていきます。
    • また、歯周病などで歯を失うこともあります。
    • これらの変化によって噛み合わせが変化し、過蓋咬合になることがあります。

過蓋咬合の原因は多岐に渡り、これらの要因が複合的に作用しているケースも多いです。 ご自身の過蓋咬合の原因を特定し、適切な治療法を選択するためには、歯科医師による詳しい検査と診断が必要です。

過蓋咬合の改善策

過蓋咬合の改善策について、さらに詳細に解説していきます。それぞれの治療法の特徴やメリット・デメリット、適応などを詳しく見ていきましょう。

1. 歯列矯正

歯列矯正は、歯にブラケットやワイヤー、マウスピースなどの矯正装置を装着し、歯に力をかけてゆっくりと動かしていくことで、歯並びや噛み合わせを改善する方法です。過蓋咬合の改善には、主に以下の方法が用いられます。

  • 前歯の傾斜移動: 上の前歯を後方に傾けることで、下の前歯との被さり具合を調整します。
  • 奥歯の挺出: 奥歯を高くすることで、噛み合わせを深くしすぎないようにします。
  • 顎の拡大: 顎の幅を広げることで、歯並びを整え、過蓋咬合を改善します。

矯正装置の種類

  • 表側ワイヤー矯正
    • 歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を接着し、ワイヤーを通して歯を動かしていく方法です。
    • 矯正力が強く、様々な歯の動きに対応できるため、過蓋咬合を含む多くの不正咬合に適用できます。
    • メリット:
      • 矯正力が強く、複雑な歯の移動も可能。
      • 治療期間が比較的短い。
      • 費用が比較的安価。
    • デメリット:
      • 装置が目立つ。
      • 食事や歯磨きがしにくい。
      • 口内炎ができやすい。
      • 定期的な通院が必要。
  • マウスピース矯正
    • 透明なマウスピース型の装置を装着して歯を動かしていく方法です。
    • 目立ちにくく、取り外しが可能なため、審美性が高く、快適に治療を受けられます。
    • メリット:
      • 目立ちにくい。
      • 取り外しが可能で、食事や歯磨きがしやすい。
      • 口内炎ができにくい。
      • 通院回数が少ない。
    • デメリット:
      • 矯正力が弱く、複雑な歯の移動には不向き。
      • 治療期間が比較的長い。
      • 費用が比較的高い。
      • 患者さんの協力が不可欠 (装着時間を守る必要がある)。
  • リンガル矯正
    • 歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法です。
    • ワイヤー矯正と同様の効果が期待できますが、装置が見えないため、審美性に優れています。
    • 装置を歯の裏側につける為、過蓋咬合の場合には装置を噛んで外れてしまうため、かなりの高難易度症例となってしまいますので、基本的には適応外となります。

歯列矯正が適しているケース

  • 歯性過蓋咬合の場合
  • 骨格性過蓋咬合でも、軽度な場合
  • 成長段階にある子供
  • 顎関節症がない

2. 顎骨手術

顎骨手術は、顎の骨を切断して位置や形を修正する外科手術です。 上顎の過成長や下顎の劣成長など、骨格的な問題が原因で過蓋咬合になっている場合に有効です。

  • 手術方法: 全身麻酔下で行われ、歯茎を切開して顎の骨を露出させ、必要な部分の骨を切断・移動・固定します。
  • 入院期間: 手術内容や患者の状態によりますが、通常は1週間程度です。
  • リスク: 腫れ、痛み、出血、感染、神経麻痺などのリスクがあります。

顎骨手術が適しているケース

  • 骨格性過蓋咬合の場合
  • 成長が終了した成人
  • 歯列矯正だけでは十分な改善が得られない場合
  • 顎関節症が重症な場合

3. 補綴治療

補綴治療は、歯を失った部分や、虫歯や摩耗などで損傷した部分を人工物で補う治療法です。 過蓋咬合によって歯が摩耗したり、欠けたりしている場合に、被せ物や詰め物などを使って歯の形や高さを調整することで、噛み合わせを改善することができます。

  • クラウン: 歯の全体を覆う被せ物です。
  • インレー: 歯の一部を覆う詰め物です。
  • ブリッジ: 失った歯の両隣の歯を支えにして、人工の歯を橋渡しするものです。
  • 義歯: 部分的に歯を失った場合に取り外し式の装置で補うものです。

補綴治療が適しているケース

  • 歯の摩耗や欠損がある場合
  • 過蓋咬合が軽度な場合
  • 加齢による過蓋咬合
  • 顎関節症の症状を軽減したい場合

4. 口腔筋機能療法(MFT)

口腔筋機能療法(MFT)は、舌や口周りの筋肉をトレーニングすることで、正しい噛み合わせや舌の位置、嚥下(えんげ)の仕方を習得する治療法です。 舌の癖や口呼吸などが原因で過蓋咬合になっている場合に有効です。

  • トレーニング方法: 舌の体操、口唇の閉鎖訓練、正しい嚥下の練習などを行います。
  • 効果: 舌や口周りの筋肉の機能を改善することで、過蓋咬合だけでなく、発音障害や顎関節症の予防にも効果が期待できます。

口腔筋機能療法が適しているケース

  • 舌の癖や口呼吸が原因の場合
  • 成長段階にある子供
  • 顎関節症の予防

5. その他の改善策

  • 生活習慣の改善: 指しゃぶりや頬杖などの悪習癖を改善することで、過蓋咬合の悪化を防ぎ、治療効果を高めることができます。
  • 食事: 硬いものをよく噛んで食べることで、顎の成長を促し、噛み合わせの改善に役立ちます。
  • セルフケア: 歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保つことで、歯周病や虫歯を予防し、過蓋咬合の悪化を防ぐことができます。

どの改善策が適しているかは、個々の状態によって異なります。 歯科医師に相談し、精密検査を受けた上で、適切な治療法を選択しましょう。

過蓋咬合に関するよくある質問 Q&A

Q1. 過蓋咬合は、必ず治療が必要ですか?

A1. 軽度の過蓋咬合で、特に自覚症状がない場合は、必ずしも治療が必要とは限りません。しかし、中等度以上の過蓋咬合や、顎関節症、歯周病、虫歯などの症状がある場合は、治療が必要です。放置すると、症状が悪化したり、他の体の不調を引き起こしたりする可能性があります。

Q2. 過蓋咬合の治療は、いつから始めるべきですか?

A2. 早期発見・早期治療が大切です。特に、成長期にある子供の場合は、顎の骨の成長を利用して効率的に治療を進めることができるため、早めに治療を開始する方が良いでしょう。大人の場合は、症状の進行を防ぐために、できるだけ早く治療を開始することが大切です。

Q3. 過蓋咬合の治療期間は、どれくらいですか?

A3. 治療期間は、過蓋咬合の程度や治療方法によって異なります。歯列矯正の場合は、一般的に1年半~3年程度かかります。顎骨手術の場合は、手術後に入院が必要となり、回復には数週間から数ヶ月かかることがあります。

Q4. 過蓋咬合の治療費は、どれくらいですか?

A4. 治療費は、治療方法や医療機関によって異なります。歯列矯正の場合は、数十万円から100万円程度かかることが多いです。顎骨手術の場合は、健康保険が適用される場合もありますが、高額な費用がかかることがあります。

Q5. 過蓋咬合の治療は、痛いですか?

A5. 歯列矯正では、歯を動かす際に多少の痛みや違和感を感じることがあります。顎骨手術では、手術後に痛みや腫れが出ることがありますが、痛み止めなどを処方することでコントロールできます。

Q6. 過蓋咬合の治療は、誰でも受けられますか?

A6. 全身疾患がある場合や、妊娠中などの場合は、治療を受けられないことがあります。また、顎骨手術は、成長が終了した成人に行うのが一般的です。

Q7. 過蓋咬合を予防するには、どうすれば良いですか?

A7. 幼児期からの指しゃぶりや舌で歯を押す癖などの悪習癖を改善することが大切です。また、硬いものをよく噛んで食べること、定期的な歯科検診を受けることなども予防に繋がります。

Q8. 過蓋咬合の治療を受けるには、どこに相談すれば良いですか?

A8. 矯正治療を行っている歯科医院や口腔外科に相談をしましょう。

Q9. 過蓋咬合は、再発しますか?

A9. 治療後、保定装置をきちんと使用しないと、歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。また、加齢や歯周病などによって、噛み合わせが変化し、過蓋咬合が再発することもあります。

Q10. 過蓋咬合は、日常生活に支障がありますか?

A10. 過蓋咬合の程度によっては、発音障害や食事がしにくいなどの支障が出る場合があります。また、顎関節症や頭痛などの症状がある場合は、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

ここまで、過蓋咬合について詳しく解説してきました。

過蓋咬合は、見た目の問題だけでなく、顎関節症、頭痛、肩こり、消化不良など、様々な体の不調を引き起こす可能性があることがわかりました。

しかし、過蓋咬合は、歯列矯正、顎骨手術、補綴治療、口腔筋機能療法など、適切な治療を受けることで改善できる可能性があります。

ご自身の噛み合わせが気になる方は、放置せずに、早めに歯科医院を受診して相談することをおすすめします。

正しい知識と適切な治療によって、健康な体と美しい笑顔を手に入れましょう。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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