3D歯並びデータの患者様との共有を始めました。参考データはこちらをクリックして下さい。ボタン

20代で歯茎下がる!油断禁物な原因と正しい歯磨き・治療法を徹底解説

20代で歯茎下がる!油断禁物な原因と正しい歯磨き・治療法を徹底解説

「歯茎が下がってきたかも…」と不安に感じているあなたへ。歯茎が下がるのは、中高年だけの問題だと思っていませんか? 実は、20代でも歯茎が下がるリスクは十分にあり、油断は禁物です。若いからといって安心していると、気づいたときには手遅れ…なんてことにもなりかねません。

歯茎が下がる、つまり**「歯肉退縮」**は、見た目の問題だけでなく、知覚過敏や虫歯、さらには歯周病のリスクを高め、最悪の場合は歯を失う可能性もある深刻な問題です。しかし、適切なケアと早期の対策によって、進行を食い止め、健康な歯茎を取り戻すことは可能です。

このページでは、「なぜ20代で歯茎が下がるのか?」その原因を徹底的に解明します。さらに、今日から実践できる正しい歯磨き方法や、歯科医院で行われる専門的な治療法まで、歯科医師監修のもと、詳しく、わかりやすく解説していきます。

目次

知らず知らずのうちに歯茎を傷つけている?20代で注意すべき4つの落とし穴

では、一体どのようなことが原因で、20代という若さで歯茎が下がってしまうのでしょうか?その主な原因は、実はあなたの毎日の生活の中に潜んでいます。ここでは、歯茎を脅かす4つの大きな落とし穴について、詳しく見ていきましょう。

1. 間違った歯磨き:そのゴシゴシ磨きが、歯茎を悲鳴をあげさせている!

「しっかり磨けば磨くほど良い」と、力任せに歯を磨いていませんか?実はそれ、逆効果です!過度な力でのブラッシングは、歯茎を傷つけ、歯肉退縮の最大の原因となります。

  • 強すぎるブラッシング圧: 歯茎はデリケートな組織です。強い力でゴシゴシ磨くと、歯茎が削れたり炎症を起こしたりして、徐々に後退してしまいます。特に、歯と歯茎の境目は要注意!傷つきやすい部分なので、優しく丁寧に磨くことが大切です。
  • 硬すぎる歯ブラシの選択ミス: 毛先が硬い歯ブラシは、歯茎へのダメージが大きくなります。硬いブラシで力強く磨くと、歯茎を傷つけるだけでなく、歯の表面のエナメル質も削ってしまう可能性があります。自分の歯茎の状態に合った、柔らかめの歯ブラシを選びましょう。
  • 磨き残しを生む、自己流の磨き方: 歯ブラシをただ動かすだけでは、汚れは十分に落ちません。特に、歯と歯茎の境目に歯ブラシが適切に当たっていないと、歯垢が蓄積し、歯周病の原因となります。正しい角度と動かし方をマスターして、磨き残しゼロを目指しましょう!

2. 歯周病:20代の約半数が罹患!? サイレントキラーの恐ろしい罠

歯茎下がりの原因として、最も警戒すべきなのが**「歯周病」**です。歯周病とは、歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌によって、歯茎や歯を支える骨(歯槽骨)が破壊されていく病気です。「自分はまだ若いから大丈夫」と思っていませんか?実は、20代でも約半数が歯周病に罹患しているというデータもあり、決して他人事ではありません!

  • 初期症状はほとんどなし: 歯周病の恐ろしいところは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。痛みや腫れなどの明らかな症状が出る頃には、すでに病状が進行している可能性があります。
  • 気づかぬうちに進行する、歯茎の破壊: 歯垢や歯石を放置すると、細菌が出す毒素によって歯茎に炎症が起こり、やがて歯を支える骨まで溶かされていきます。これが進行すると、歯茎が下がり、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。
  • 全身の健康にも悪影響: 近年、歯周病は歯だけの問題ではなく、糖尿病や心臓病など、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

3. 噛み合わせ・歯ぎしり:寝ている間に歯を痛めつける、無意識の攻撃

日々の生活の中で、無意識のうちに歯や歯茎に大きな負担をかけているのが、「噛み合わせ」の問題と**「歯ぎしり」**です。

  • 偏った噛み合わせが生む、局所的なダメージ: 噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり、その部分の歯茎が下がりやすくなります。また、偏った噛み方をしていると、顎関節にも負担がかかり、顎関節症などの原因となることもあります。
  • 睡眠中の歯ぎしり・食いしばり: 寝ている間に無意識に行う歯ぎしりや食いしばりは、歯に大きなダメージを与えます。その力は、自分の体重の数倍にもなると言われており、歯がすり減ったり、欠けたりするだけでなく、歯茎にもダメージを与え、歯肉退縮を引き起こします。
  • ストレスとの関連性: 歯ぎしりや食いしばりは、ストレスが原因となることが多いと言われています。日々のストレスをうまく解消することも、歯を守るためには重要です。

4. 見落としがちなその他の要因:生活習慣や体調の変化にも要注意!

上記の3つ以外にも、歯茎下がりを引き起こす要因はいくつかあります。意外と見落としがちな、これらの要因にも注意が必要です。

  • 喫煙の大きな代償: タバコに含まれるニコチンなどの有害物質は、血流を悪化させ、歯茎の健康に深刻な悪影響を及ぼします。喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病のリスクが数倍高くなると言われています。
  • ホルモンバランスの変化: 妊娠中や更年期など、ホルモンバランスが大きく変化する時期は、歯茎が敏感になり、炎症を起こしやすくなります。この時期は、特に丁寧な口腔ケアが必要です。
  • 遺伝的な要因: 歯茎の薄さや歯並びなど、遺伝的な要因も歯茎下がりのリスクを高めます。家族に歯周病や歯茎下がりの人がいる場合は、特に注意が必要です。
  • 糖尿病などの全身疾患: 糖尿病などの全身疾患は、歯茎の抵抗力を弱め、歯周病を悪化させます。持病がある方は、主治医と相談しながら、適切な口腔ケアを行いましょう。

これらの原因を理解し、早めに対策を講じることが、歯茎下がりを防ぐためには非常に重要です。次のセクションでは、具体的な予防・改善方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

今日から実践!歯茎を守る、正しい歯磨きマスターガイド

歯茎下がりを防ぎ、健康な歯茎を維持するためには、毎日の歯磨きが最も重要です。しかし、ただ闇雲に磨けば良いというわけではありません。ここでは、歯茎を守るための、効果的な歯磨き方法をステップごとに詳しく解説します。このマスターガイドを参考に、今日から正しい歯磨きを実践し、歯茎下がりを予防・改善しましょう!

ステップ1: 歯ブラシ選びが、すべての基本!

効果的な歯磨きの第一歩は、自分に合った歯ブラシを選ぶことです。間違った歯ブラシ選びは、歯茎を傷つける原因にもなります。以下のポイントを参考に、最適な歯ブラシを見つけましょう。

  • 毛先の硬さ: 柔らかめ(やわらかめ)を選ぶのが鉄則!
    • なぜ柔らかめ? 硬い毛先は歯茎を傷つけ、歯肉退縮の原因となります。「柔らかめ」の歯ブラシは、歯茎に優しく、かつ効果的に歯垢を除去できます。特に、歯茎が敏感な方や、すでに歯茎下がりが気になる方は、「やわらかめ」を選ぶようにしましょう。
    • 「ふつう」はダメなの? 健康な歯茎の方であれば「ふつう」でも問題ない場合もありますが、少しでも歯茎に違和感がある場合は、「やわらかめ」の使用をおすすめします。
  • ヘッドの大きさ: 小さめヘッドで、奥歯までしっかり届かせる!
    • なぜ小さめ? 大きなヘッドでは、奥歯や細かい部分に毛先が届きにくく、磨き残しの原因となります。小さめのヘッドなら、口の中で小回りが利き、奥歯までしっかり磨くことができます。
    • 自分の口の大きさに合わせて: 口の大きさは人それぞれです。自分の口の大きさに合わせて、無理なく動かせるサイズのヘッドを選びましょう。
  • 毛先の形状: ラウンドカットがおすすめ!
    • ラウンドカットとは? 毛先が丸くカットされているタイプの歯ブラシです。歯や歯茎への当たりが柔らかく、優しく磨くことができます。

ステップ2: 歯磨き剤は、目的に合わせて選ぶ!

歯磨き剤は、単に清涼感を得るためだけのものではありません。様々な効果を持つ歯磨き剤が市販されているので、自分の目的に合ったものを選びましょう。

  • 歯周病予防: 「薬用成分配合」の歯磨き剤を選びましょう。殺菌成分や抗炎症成分が配合されているものが効果的です。
  • 知覚過敏対策: 「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」などの成分が配合されている歯磨き剤は、知覚過敏の症状を緩和する効果が期待できます。
  • 歯を白くしたい: 「ポリリン酸ナトリウム」などの成分が配合されている歯磨き剤は、着色汚れを除去し、歯を白くする効果が期待できます。

ステップ3: 正しいブラッシング方法で、歯垢を徹底除去!

いよいよ、実践編です!正しいブラッシング方法をマスターして、歯垢を効果的に除去し、歯茎下がりを予防しましょう。

  • 歯ブラシの持ち方: ペングリップで優しく握る!
    • ペングリップとは? 鉛筆を持つように歯ブラシを握る方法です。余計な力が入らず、繊細なブラッシングが可能になります。
    • 力を入れすぎない: 歯磨きは、力ではなく、テクニックが重要です。ペングリップで優しく握り、軽い力で磨きましょう。
  • 角度が重要: 45度の角度で、歯と歯茎の境目を狙う!
    • なぜ45度? 歯と歯茎の境目(歯周ポケット)には、歯垢が溜まりやすく、歯周病の原因となります。歯ブラシを45度の角度で当てることで、歯周ポケットの歯垢を効果的に掻き出すことができます。
    • 歯茎に優しく当てる: 歯茎に強く押し当てると、歯茎を傷つけてしまいます。45度の角度を意識しながら、優しく当てることがポイントです。
  • 動かし方: 小刻みな振動で、1本1本丁寧に!
    • 小刻みに振動させる: 歯ブラシを大きく動かすのではなく、2mm程度の幅で小刻みに振動させながら磨きます。この「振動法(スクラッビング法)」は、歯垢除去に効果的です。
    • 1本ずつ丁寧に: 1本の歯を、表側、裏側、噛み合わせ面の3面から丁寧に磨きましょう。目安として、1ヶ所あたり20回程度、振動させます。
  • 磨く順番: 磨き残しを防ぐために、順番を決める!
    • 順番を決めて磨く: 適当に磨くと、磨き残しが生じやすくなります。例えば、「上の歯の右奥からスタートし、表側を順番に磨き、次に裏側、最後に噛み合わせ面を磨く」といったように、自分なりの順番を決めましょう。
  • 時間: 最低でも2分、できれば3分間かけてじっくりと!
    • なぜ2~3分? 全ての歯を丁寧に磨くためには、最低でも2分間は必要です。できれば3分間かけて、じっくりと磨きましょう。
    • 時間管理のコツ: キッチンタイマーやスマートフォンのタイマー機能などを活用して、時間を計りながら磨く習慣をつけましょう。

ステップ4: 歯間ケアで、歯ブラシでは届かない汚れも逃さない!

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に除去することはできません。歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的な清掃用具を併用して、歯間の汚れもしっかり落としましょう。

  • 歯間ブラシ: 自分の歯間に合ったサイズを選ぶ!
    • 様々なサイズがある: 歯間ブラシには、様々なサイズがあります。自分の歯間に合ったサイズを選ばないと、効果が得られないだけでなく、歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
    • 最初は小さめから: 初めて使う場合は、一番小さいサイズから試してみましょう。無理なく挿入できるサイズを見つけてください。
    • 使い方のポイント: 歯間ブラシを歯間に挿入し、前後に数回動かして、歯垢を除去します。使用後は、水でよく洗い、乾燥させて保管しましょう。
  • デンタルフロス: 歯間が狭い方におすすめ!
    • ワックス付きとワックスなし: デンタルフロスには、ワックス付きとワックスなしがあります。ワックス付きは滑りが良く、初心者の方におすすめです。
    • 使い方のポイント: 40cm程度の長さにフロスを切り取り、両手の中指に巻き付けます。親指と人差し指でフロスをピンと張り、歯間に挿入します。歯の側面に沿わせて、上下に動かして歯垢を除去します。

ステップ5: 定期的な歯科検診で、プロのチェックを受ける!

どんなに丁寧に歯磨きをしていても、磨き残しは必ず出てきます。また、歯石は歯磨きでは除去できません。定期的に歯科医院で検診を受け、プロによるクリーニング(PMTC)を受けましょう。

  • プロによるクリーニング(PMTC): 専用の器具を用いて、歯垢や歯石を徹底的に除去します。
  • 早期発見・早期治療: 定期検診を受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見し、早期に治療することができます。
  • ブラッシング指導: 歯科衛生士による、正しいブラッシング指導を受けることができます。

諦めないで!歯茎下がりを改善する、最新の歯科治療法

「下がってしまった歯茎は、もう元に戻らないのでは…」と諦めていませんか? 確かに、一度下がった歯茎を完全に元の状態に戻すことは難しいかもしれません。しかし、歯科医療は日々進歩しており、歯茎下がりを改善するための様々な治療法が開発されています。ここでは、歯茎下がりの進行レベルに合わせた最新の治療法を詳しく解説します。あなたに最適な治療法がきっと見つかるはずです。

1. 軽度の歯茎下がり: 歯周病の基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)で進行を食い止める!

歯茎下がりの主な原因が歯周病である場合、まずは歯周病の進行を抑えることが最優先です。軽度の歯茎下がりであれば、**歯周病の基本治療である「スケーリング」と「ルートプレーニング」**で改善が見込めるケースも多くあります。

  • スケーリング: 歯石を徹底的に除去!
    • 歯石とは? 歯垢が石灰化して硬くなったもので、歯磨きでは除去できません。歯石の表面はザラザラしているため、細菌が付着しやすく、歯周病を悪化させる原因となります。
    • スケーリングとは? スケーラーと呼ばれる専用の器具を用いて、歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯石を除去する処置です。
    • 効果: 歯石を除去することで、歯周病の原因となる細菌の温床を取り除き、歯茎の炎症を抑えることができます。
  • ルートプレーニング: 歯根面を滑らかに!
    • なぜ歯根面を滑らかに? 歯周病が進行すると、歯根の表面が細菌によって汚染され、ザラザラになります。このザラザラした表面は、歯垢や歯石が再付着しやすく、歯周病の再発を招きます。
    • ルートプレーニングとは? スケーリング後、さらに歯根面を滑らかに磨き上げる処置です。
    • 効果: 歯根面を滑らかにすることで、歯垢や歯石の再付着を防ぎ、歯周病の再発を予防します。また、滑らかになった歯根面は、歯茎の再付着を促す効果も期待できます。

適応:

  • 歯茎が少し下がって、歯根がわずかに露出している。
  • 歯周ポケットが比較的浅い(4mm程度)。
  • 歯茎に炎症があるが、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収は軽度。

メリット:

  • 外科手術に比べて、体への負担が少ない。
  • 比較的短時間で処置が完了する。
  • 費用が比較的安価。

デメリット:

  • 重度の歯茎下がりには効果が限定的。
  • 歯周病が進行している場合は、複数回の処置が必要となる場合がある。
  • 処置後に、一時的に知覚過敏の症状が出ることがある。

2. 中等度の歯茎下がり: 失われた歯茎を取り戻す!歯茎の再生治療

スケーリング・ルートプレーニングでは改善が難しい、中等度の歯茎下がりに対しては、**「歯茎の再生治療」**で失われた歯茎を回復させることを目指します。

  • 遊離歯肉移植術(FGG): 歯茎の厚みを増やす!
    • どんな治療法? 上顎の口蓋(口の中の上側の部分)から、歯肉の一部(遊離歯肉)を切り取り、歯茎が下がった部分に移植する手術です。
    • 効果: 歯茎の厚みと高さを増やすことができ、歯根の露出を改善します。
    • 適応: 歯茎が薄く、硬い歯肉(角化歯肉)が不足している場合に適しています。
    • メリット: 比較的成功率が高く、長期的な安定性が期待できる。
    • デメリット: 外科手術が必要となるため、体への負担がある。移植元の口蓋に傷跡が残る。
  • 結合組織移植術(CTG): 見た目も美しく、自然な仕上がり!
    • どんな治療法? 上顎の口蓋から、結合組織(歯肉の内側の組織)のみを採取し、歯茎が下がった部分に移植する手術です。
    • 効果: 歯茎の厚みとボリュームを回復させ、歯根の露出を改善します。FGGに比べて、移植した組織が周囲の歯茎と馴染みやすく、審美的に優れた結果が得られます。
    • 適応: 審美性を重視する場合や、複数の歯にまたがる歯茎下がりに適しています。
    • メリット: FGGに比べて、移植元の傷が小さく、痛みも少ない。審美的に優れた結果が得られる。
    • デメリット: FGGに比べて、高度な技術を要する。外科手術が必要となるため、体への負担がある。
  • GTR法(組織再生誘導法): 歯周組織の再生を促す!
    • どんな治療法? 歯茎が下がった部分に、特殊な膜(メンブレン)を設置し、歯周組織(歯槽骨や歯根膜)の再生を促す治療法です。
    • 効果: 歯を支える骨(歯槽骨)の再生を促すことで、歯茎の再生も期待できます。
    • 適応: 歯槽骨の吸収が著しい場合に適しています。多くの場合、他の歯周組織再生療法と併用されます。
    • メリット: 歯槽骨の再生が期待できる。
    • デメリット: 膜を除去する手術が再度必要となる場合がある(非吸収性メンブレンの場合)。外科手術が必要となるため、体への負担がある。

適応:

  • 歯茎が大きく下がり、歯根が広範囲に露出している。
  • 歯周ポケットが深い(5mm以上)。
  • 歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が中等度以上。

3. 重度の歯茎下がり、または歯ぎしり・食いしばりが原因の場合: マウスピース治療で根本原因にアプローチ!

重度の歯茎下がりで、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が著しい場合は、上記の治療法に加えて、歯ぎしりや食いしばりをコントロールするためのマウスピース治療が必要となることがあります。

  • マウスピース治療: 歯ぎしり・食いしばりから歯を守る!
    • どんな治療法? 就寝時に、オーダーメイドのマウスピースを装着し、歯ぎしりや食いしばりによる歯や歯茎への負担を軽減する治療法です。
    • 効果: 歯ぎしりや食いしばりによる過度な力を分散させ、歯の摩耗や歯茎下がりを防ぎます。また、顎関節への負担を軽減する効果も期待できます。
    • 適応: 歯ぎしりや食いしばりが原因で歯茎下がりが起こっている場合。
    • メリット: 外科手術に比べて、体への負担が少ない。
    • デメリット: 毎晩のマウスピース装着が必要となる。効果を実感するまでに時間がかかる場合がある。

適応:

  • 歯ぎしりや食いしばりによって、歯や歯茎に過度な負担がかかっている。
  • 顎関節症の症状がある。

4. 矯正治療: 歯並びを整えて、歯茎への負担を軽減!

噛み合わせや歯並びが原因で歯茎下がりが生じている場合は、矯正治療によって歯並びを整えることで、歯茎への負担を軽減し、歯茎下がりの改善や予防につながる可能性があります。

  • 矯正治療: 歯並びを整えることで、噛み合わせを改善し、特定の歯に過度な力がかかるのを防ぎます。
  • 効果: 歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、歯垢や歯石の蓄積を抑えることができます。また、見た目の改善にもつながります。
  • 適応: 噛み合わせや歯並びが原因で、特定の歯に過度な負担がかかっている場合や、歯磨きがしにくい状態の場合。
  • メリット: 噛み合わせや歯並びが改善され、歯への負担が減ることで、歯茎下がりの予防や改善が期待できる。審美的な改善も期待できる。
  • デメリット: 治療期間が長い(通常、数年かかる)。装置の装着に違和感を感じることがある。費用が高額になる場合がある。

治療法選択のポイント: 歯科医師とよく相談し、最適な治療法を見つけましょう!

歯茎下がりの治療法は、症状の程度、原因、患者さんの希望などによって異なります。 自己判断せず、まずは歯科医院で診察を受け、歯科医師とよく相談した上で、最適な治療法を選択することが重要です。

手遅れになる前に!歯茎下がりは「早期発見・早期治療」が最善の策

ここまで歯茎下がりの原因や治療法について説明してきましたが、どんなに優れた治療法でも、進行が進みすぎた歯茎下がりを完全に元の状態に戻すのは難しいのが現実です。だからこそ、強調したいのです。歯茎下がりは「早期発見・早期治療」が何よりも重要だということを!

なぜ「早期発見・早期治療」が重要なのか?3つの理由

1. 治療の選択肢が広がり、より良い結果が得られる

歯茎下がりは初期段階であれば、歯磨き指導やスケーリングなどの簡単な処置で改善できる可能性が高いです。しかし、症状が進行し、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が進むと、治療は大がかりになり、外科手術が必要になる場合もあります。また、治療期間が長くなり、費用も高額になります。早期に治療を開始すれば、より多くの選択肢の中から最適な治療法を選べるため、結果的により良い治療効果が期待できます。

2. 歯を失うリスクを大幅に減らせる

歯茎下がりを放置すると、最終的に歯を支えきれなくなり、歯が抜け落ちてしまうリスクがあります。特に歯周病が原因の場合、進行が早く、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。歯を失うと、食事や会話に支障をきたすだけでなく、見た目や他の歯への影響など、様々な問題が生じます。早期治療を行うことで、歯を失うリスクを大幅に減らすことが可能です。

3. 全身の健康を守ることにつながる

近年、歯周病と全身疾患との関連性が明らかになっています。歯周病菌が血流を通じて全身に運ばれることで、糖尿病、心臓病、脳卒中、誤嚥性肺炎などのリスクが高まるとされています。つまり、歯茎下がりを放置することは全身の健康を脅かすことにもつながります。歯周病をコントロールし、早期に治療を始めることは、全身の健康を守るためにも非常に重要です。

「まだ大丈夫」は危険信号!今すぐセルフチェック&歯科受診を

「自分はまだ若いから大丈夫」「痛みがないから大丈夫」…そう思っていませんか?しかし、歯茎下がりは自覚症状がないまま進行することが多いのです。以下の項目に一つでも当てはまる場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

  • 歯茎が下がり、歯が長く見えるようになった
  • 歯磨きの際に出血する
  • 歯茎が赤く腫れている、または紫色に変色している
  • 歯と歯の間に隙間ができてきた
  • 歯がグラグラする
  • 口臭が気になるようになった
  • 冷たいものや熱いものがしみる

「早期発見・早期治療」が未来の笑顔を守る!

歯茎下がりは決して放置してはいけない問題です。「早期発見・早期治療」が、あなたの歯の健康、そして全身の健康を守るための最善策です。手遅れになる前に、今すぐ行動を起こしましょう!

定期的な歯科検診でリスクを最小限に!

歯茎下がりを予防し、早期に発見するためには、定期的な歯科検診が欠かせません。少なくとも半年に1回、できれば3ヶ月に1回は歯科医院で検診を受け、プロによるチェックとクリーニングを受けましょう。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

—————————————————————
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3丁目8-10メアリヒト御茶ノ水ビル1階
TEL:03-6281-7737
・JR御茶ノ水駅 お茶の水橋口改札 徒歩5分
・千代田線 新御茶ノ水駅B3b 徒歩5分
・神保町駅(半蔵門線、都営新宿線、都営三田線)A5 徒歩5分
・都営新宿線 小川町駅、丸の内線 淡路町駅B5 徒歩6分
・東西線 竹橋駅 3a 徒歩10分
—————————————————————

Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
20代で歯茎下がる!油断禁物な原因と正しい歯磨き・治療法を徹底解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次