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八重歯?犬歯?違いを知って適切な治療を!費用・期間の目安も

八重歯?犬歯?違いを知って適切な治療を!費用・期間の目安も

鏡を見て、ふと目につくあなたの「八重歯」。チャームポイントとして愛着がある人もいるかもしれません。しかし、実はその歯、本当に「八重歯」でしょうか?もしかしたら、本来の「犬歯」かもしれません。

「八重歯」と「犬歯」、どちらも尖って見える歯ですが、実は全く違うもの。そして、放置すると口元の見た目だけでなく、噛み合わせや健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、「八重歯」と「犬歯」の違いをわかりやすく解説し、もし「八重歯」だった場合の治療法や費用、期間の目安など、知っておくべき情報を詳しくご紹介します。

「八重歯」について正しく理解し、適切なケアをすることで、健康で美しい笑顔を手に入れましょう。

目次

1. 八重歯と犬歯の違いを解説

「八重歯」と「犬歯」、どちらも尖って見える歯なので混同しがちですが、実は全くの別物。

1. 犬歯ってどんな歯?

  • 正式名称は「犬歯」: 鋭く尖った形が犬の牙に似ていることから名付けられました。
  • 位置:上の歯と下の歯のそれぞれ左右に2本ずつ、計4本あります。前から数えて3番目の歯です。
  • 役割
    • 食べ物を噛み切る、引き裂く
    • 顎の動きをガイドする
    • 発音する際に唇や舌の動きを助ける
    • 顔の表情を作る
  • 特徴
    • 永久歯の中で最も歯根が長く、顎の骨にしっかりと固定されています。
    • エナメル質が厚く、丈夫で長持ちする歯です。
    • 他の歯よりも少し黄色味がかっていることが多いです。

2. 八重歯ってどんな状態?

  • 歯並びの状態:歯が重なり合って生えている状態のこと。
  • どの歯でもなる可能性:犬歯以外の歯も八重歯になることがあります。
  • 原因
    • 遺伝的な要因:顎の骨格や歯の大きさなどが遺伝的に受け継がれる。
    • 顎の成長不足:顎が小さすぎると歯が並ぶスペースが不足する。
    • 歯の大きさ:歯が大きすぎると歯列に収まりきらない。
    • 乳歯の抜け替わり:乳歯が早く抜けてしまう、またはなかなか抜けないことで永久歯の生えるスペースがなくなる。
    • 指しゃぶりや舌で歯を押す癖:歯並びに影響を与える。
  • 種類
    • 唇側転位:歯が唇側に飛び出して生えている。
    • 口蓋側転位:歯が口蓋側に飛び出して生えている。
    • 高位転位:歯が本来の位置より高く生えている。
    • 低位転位:歯が本来の位置より低く生えている。

3. なぜ犬歯が八重歯になりやすいの?

  • 生え替わりの時期:犬歯は永久歯の中でも生え替わるのが遅く(10〜12歳頃)、他の歯が既に生え揃った後に生えてきます。そのため、スペースが足りず、歯列から外れて生えてしまうことが多いのです。
  • 歯の大きさ:犬歯は前歯よりも大きく、奥歯よりも尖っているため、歯列に収まりにくい形をしています。

4. 八重歯かな?と思ったら

ご自身の歯並びが気になる場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。歯科医師が丁寧に診察し、適切なアドバイスをしてくれます。

ポイント

  • 「犬歯」は歯の種類、「八重歯」は歯並びの状態。
  • 犬歯は必ずしも八重歯になるわけではありません。
  • 八重歯は犬歯だけでなく、他の歯にも起こり得ます。

2. 八重歯による悪影響

八重歯は、日本では「可愛らしい」「チャームポイント」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、実際には様々な悪影響を及ぼす可能性があり、放置することで深刻な問題に発展することもあります。

今回は、八重歯がもたらす悪影響について、見た目・機能面・健康面・精神面に分けて詳しく解説していきます。

1. 見た目への影響

  • 口元の印象:八重歯があることで、口元が不揃いで乱れた印象を与えてしまうことがあります。特に笑った時に目立ちやすく、コンプレックスに感じてしまう人も少なくありません。
    • 例:写真写りが悪くなる、人前で笑うことに抵抗を感じるなど。
  • 顔の歪み:八重歯は、顔全体のバランスを崩し、顔の歪みに繋がる可能性があります。
    • 例:左右の目の大きさが違う、口角の高さに差が出る、顎が歪むなど。
  • 発音への影響:歯並びは、発音にも影響を与えます。八重歯があると、特定の音を発音しづらくなったり、発音が不明瞭になることがあります。
    • 例:「サ行」「タ行」「ラ行」の発音がしづらい、滑舌が悪くなるなど。

2. 機能面への影響

  • 噛み合わせの悪化:八重歯があると、上下の歯が正しく噛み合わなくなり、食べ物をうまく噛み砕けなくなることがあります。
    • 例:食べ物が飲み込みにくい、消化不良を起こしやすい、顎に負担がかかるなど。
  • 顎関節症:噛み合わせの悪化は、顎関節症のリスクを高めます。顎関節症になると、顎の痛み、口が開けにくい、顎から音がするなどの症状が現れます。
    • 例:食事や会話に支障をきたす、頭痛や肩こりを引き起こすなど。
  • 歯ぎしり・食いしばり:噛み合わせの悪さを補うために、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことがあります。
    • 例:歯がすり減る、歯が欠ける、顎関節症が悪化するなど。

3. 健康面への影響

  • 虫歯・歯周病:八重歯は、歯ブラシが届きにくく、歯垢(プラーク)が溜まりやすい場所です。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
    • 例:歯が痛む、歯茎が腫れる、歯が抜けるなど。
  • 口内炎:八重歯が頬の内側や舌を刺激することで、口内炎ができやすくなります。
    • 例:食事や会話の際に痛みを感じる、口臭の原因となるなど。
  • 歯の破折:噛み合わせのバランスが悪いと、特定の歯に過度な力が加わり、歯が欠けたり折れたりするリスクが高まります。
    • 例:突然歯が欠ける、歯の神経が露出するなど。
  • その他
    • 消化不良:食べ物を十分に噛み砕けないため、消化不良を起こしやすくなる。
    • 全身疾患のリスク増加:歯周病菌が血管に入り込み、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

4. 精神面への影響

  • コンプレックス:八重歯を気にしすぎるあまり、自分に自信が持てなくなったり、消極的になってしまうことがあります。
    • 例:人前に出たくない、写真に写りたくない、積極的に人と関われないなど。
  • コミュニケーションへの影響:八重歯を気にして、人前で話すことや笑うことをためらってしまうことがあります。
    • 例:会話が減る、笑顔が少なくなる、表情が硬くなるなど。

3. 八重歯の治療法を徹底解説!矯正治療から抜歯、審美治療まで

八重歯を治したいと思った時、一体どんな治療法があるのでしょうか? それぞれの治療法の特徴やメリット・デメリットを詳しく知って、自分に合った治療法を見つけましょう。

1. 矯正治療

歯にブラケットやワイヤー、マウスピースなどの矯正装置を取り付け、歯に力をかけて少しずつ移動させることで、理想的な歯並びへと整えていく治療法です。

  • メリット
    • 歯を抜かずに治療できる場合が多い
    • 噛み合わせを根本的に改善できる
    • 顔全体のバランスを整え、より美しい横顔に
    • 発音や咀嚼機能の向上
    • 虫歯や歯周病のリスクを軽減
    • 全身の健康にも良い影響を与える
  • デメリット
    • 治療期間が比較的長め(1〜3年程度)
    • 費用が高額になる傾向がある
    • 治療中の見た目が気になる場合がある
    • 装置による痛みや違和感、発音しづらさを感じる場合がある
    • 食事や歯磨きなど、日常生活に多少の制限がある
  • 矯正治療の種類
    • ワイヤー矯正
      • 歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、ワイヤーを通して歯を動かす方法。
      • 種類
        • メタルブラケット:一般的な銀色のブラケット。
        • セラミックブラケット:歯の色に近い色のブラケット。
        • プラスチックブラケット:透明なブラケット。
      • メリット
        • 矯正力が強く、様々な症例に対応できる。
        • 費用が比較的安価。
      • デメリット
        • 装置が目立つ。
        • 歯磨きがしにくい。
        • 口内炎ができやすい。
    • マウスピース矯正
      • 透明なマウスピース型の装置を装着し、歯を動かす方法。
      • 代表的なマウスピース:インビザライン、シュアスマイル
      • メリット
        • 装置が目立ちにくい。
        • 取り外しができるので食事や歯磨きがしやすい。
        • 金属アレルギーの心配がない。
      • デメリット
        • 矯正力が弱く、複雑な症例には不向き。
        • 1日20時間以上の装着が必要。
        • 費用が高額になる傾向がある。
    • 舌側矯正
      • 歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する方法。
      • メリット
        • 装置が全く見えない。
        • 人前に出ることが多い人に向いている。
      • デメリット
        • 費用が非常に高額。
        • 発音しづらい。
        • 舌に違和感を感じやすい。
        • 歯磨きがしにくい。

2. 抜歯

八重歯になっている歯を抜いて、歯並びを整える方法です。

  • メリット
    • 治療期間が短い
    • 費用が比較的安価
    • 矯正治療に比べて、日常生活の制限が少ない
  • デメリット
    • 健康な歯を抜くことになる
    • 抜歯によって噛み合わせが悪化したり、顔貌が変化する可能性がある
    • 将来的に歯を失うリスクが高まる可能性がある
  • 抜歯が必要なケース
    • 顎が小さく、歯を並べるスペースが極端に足りない場合
    • 重度の歯列不正がある場合
    • 八重歯が虫歯や歯周病に罹患している場合
    • 矯正治療による歯の移動が難しい場合

3. 審美治療

歯を削ったり、被せ物をしたりして、見た目を改善する方法です。

  • ラミネートベニア
    • 歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄い板を貼り付ける方法。
    • メリット
      • 短期間で見た目を改善できる。
      • 自然な仕上がりになる。
      • 変色しにくい。
    • デメリット
      • 歯を削る必要がある。
      • 費用が高額。
      • 破損しやすい。
  • ダイレクトボンディング
    • 歯に直接、レジン(プラスチック)を盛り付けて形を整える方法。
    • メリット
      • 歯を削る量が少ない、または削らない。
      • 費用が比較的安価。
      • 治療期間が短い。
    • デメリット
      • 変色しやすい。
      • 耐久性が低い。
      • 大きな形態修正には不向き。
  • クラウン
    • 歯全体を覆う被せ物をする方法。
    • メリット
      • 強度が高い。
      • 大きな形態修正が可能。
    • デメリット
      • 歯を大きく削る必要がある。
      • 費用が高額。

どの治療法が適しているかは、個々の症例によって異なります。 歯科医師に相談し、自分の歯の状態、ライフスタイル、予算などに合った治療法を選びましょう。

4. 治療を受ける際の注意点

八重歯の治療は、見た目だけでなく、噛み合わせや健康にも関わる重要なものです。

そのため、治療を受ける際には、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

1. 治療前の検査・診断

  • 精密な検査を受ける
    • 矯正治療を行う前に、レントゲン撮影、歯型採取、口腔内写真撮影などの検査が必要です。これらの検査結果に基づいて、適切な治療計画が立てられます。
  • セカンドオピニオンを受ける
    • 1つの歯科医院だけでなく、複数の歯科医院で診断を受けてみるのも良いでしょう。セカンドオピニオンを受けることで、より自分に合った治療法を見つけることができます。

2. 治療中の注意点

  • 歯科医師の指示を守る
    • 治療中は、歯科医師の指示を守り、定期的な通院を欠かさないようにしましょう。
  • 食事制限を守る
    • 矯正装置を付けている場合は、硬いものや粘着性のあるものを避け、装置に負担をかけないようにしましょう。
  • 口腔ケアを徹底する
    • 矯正装置を付けていると、歯磨きがしにくくなります。歯ブラシやデンタルフロスなどを使い、丁寧に歯磨きを行いましょう。

3. 治療後のケア

  • 保定期間を守る
    • 矯正治療後は、保定期間が必要です。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、歯並びが後戻りしないようにします。
  • 定期的な検診を受ける
    • 治療後も、定期的に歯科医院で検診を受け、歯並びや噛み合わせの状態をチェックしてもらいましょう。

5. 費用と期間の目安

八重歯の治療にかかる費用と期間は、治療法や症例によって大きく異なります。

ここでは、主な治療法の費用と期間の目安、そして費用を抑えるための方法について解説します。

1. 矯正治療

  • 費用
    • 全体矯正:60万〜120万円程度
    • 部分矯正:30万〜80万円程度
    • マウスピース矯正:70万〜150万円程度
    • 舌側矯正:100万〜180万円程度
  • 期間
    • 1年〜3年程度
    • 症例や治療法、年齢によって異なる
  • 費用の内訳
    • 検査費用、診断費用
    • 矯正装置の費用
    • 調整費用
    • 保定装置の費用
    • その他(抜歯が必要な場合の抜歯費用など)

2. 抜歯

  • 費用
    • 1本あたり数千円〜数万円程度
  • 期間
    • 1回〜数回の通院で完了

3. 審美治療

  • ラミネートベニア
    • 1歯あたり8万〜15万円程度
  • ダイレクトボンディング
    • 1歯あたり1万〜3万円程度
  • クラウン
    • 1歯あたり10万〜20万円程度

費用を抑えるための方法

  • 保険適用
    • 顎変形症など、医療費控除の対象となる場合がある
  • 医療費控除
    • 矯正治療は医療費控除の対象となる
    • 確定申告を行うことで、税金の一部が戻ってくる
  • デンタルローン
    • 多くの歯科医院で、デンタルローンを利用できる
    • 無理のない返済計画を立てられる
  • 無料カウンセリング
    • 多くの歯科医院で、無料カウンセリングを実施している
    • 複数の歯科医院でカウンセリングを受け、費用や治療内容を比較検討する

期間の目安

  • 軽度の八重歯:数ヶ月〜1年程度
  • 中程度〜重度の八重歯:1年〜3年程度
  • 年齢:若い方ほど歯が動きやすいため、治療期間が短くなる傾向がある

6. まとめ

ここまで、八重歯と犬歯の違い、八重歯による悪影響、そして具体的な治療法について詳しく解説してきました。

八重歯は、一見可愛らしい印象を与えるかもしれませんが、放置することで様々な問題を引き起こす可能性があります。噛み合わせの悪化、虫歯や歯周病のリスク増加、顎関節症、そしてコンプレックスによる精神的な負担など、その影響は多岐にわたります。

もし、あなたが八重歯で悩んでいるなら、まずは歯科医院に相談することをおすすめします。

現代の歯科医療では、矯正治療をはじめ、様々な治療法があります。あなたの歯の状態やライフスタイル、そして予算に合わせて、最適な治療法を選ぶことができます。

治療を受けることで、見た目の改善はもちろん、噛み合わせや歯の健康、そして心の健康を取り戻すことができるでしょう。自信を持って笑顔になれる、そんな未来を手に入れてください。

「八重歯かな?」と思ったら、まずはお気軽に歯科医院に相談してみましょう。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3丁目8-10メアリヒト御茶ノ水ビル1階
TEL:03-6281-7737
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・都営新宿線 小川町駅、丸の内線 淡路町駅B5 徒歩6分
・東西線 竹橋駅 3a 徒歩10分
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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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