あなたは毎日、朝昼晩、きちんと歯を磨いていますか? 「もちろん!」「毎食後、欠かさず磨いているよ」…多くの方がそう答えるでしょう。しかし、それだけ丁寧に歯を磨いているのに、なぜか虫歯ができてしまう、歯茎から血が出る、口臭が気になる…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、その原因は「自己流の間違った歯磨き」にあるかもしれません。驚くべきことに、実に90%以上の人が、自分では気づかないうちに、効果的ではない、あるいは逆効果な歯磨きをしてしまっているのです。
歯磨きの目的は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)をしっかり落とすこと。プラークは、虫歯や歯周病、口臭の主な原因となる細菌の塊です。つまり、正しい歯磨きができていなければ、いくら時間をかけて磨いても、これらのリスクを減らすことはできないのです。
しかし、逆に言えば、正しい歯磨きを習得すれば、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯と爽やかな息を一生涯保ちやすくなります。
この記事では、多くの人が見落としがちな歯磨きの落とし穴と、歯科医が推奨する歯磨き法を解説します。あなたも今日から歯磨き習慣を見直して、健康な歯と自信に満ちた笑顔を手に入れましょう!
あなたの歯磨き、実は逆効果かも?90%が知らない落とし穴
ここでは、多くの人が見落としがちな、歯磨きの落とし穴を4つのポイントで解説します。そして、これらのポイントを改善することが、いかに重要であるかを詳しく説明していきます。
磨き残しが多い場所:詳細な統計データと専門家の見解から見る現実
あなたは、自分の歯を完璧に、くまなく磨けていると自信を持って言えますか?しかし、現実は、なかなか厳しいものです。歯科医院での詳細な調査や、歯科専門家による研究によって、多くの人が磨けていると思い込んでいる場所ほど、実は磨き残しが多く、プラーク(歯垢)が蓄積してしまっていることが分かっています。
特に、磨き残しが多い場所として、以下のような場所が、複数の研究で指摘されています。
- 歯と歯の間: 歯ブラシの毛先が届きにくく、どんなに丁寧に磨いても、プラークが溜まりやすい場所です。複数の調査を統合したメタアナリシスによると、約60%〜70%の人が、歯と歯の間のプラークを十分に除去できていないことが示されています。特に、歯並びが悪い人や、ブリッジなどの人工歯が入っている人は、より注意が必要です。
- 奥歯の裏側(特に下の歯): 鏡で見えにくく、歯ブラシを複雑に動かす必要があるため、磨き残しが発生しやすい場所です。特に、下の奥歯の裏側は、約70%〜80%もの人が磨き残しているという報告があります。さらに、親知らずが生えている場合は、最も奥の歯の裏側まで磨くことが非常に困難です。
- 歯と歯茎の境目: ここは、歯周病菌が最も繁殖しやすい場所であり、歯周病予防のために特に重要な場所です。歯ブラシを斜め45度に当てて、歯と歯茎の境目に沿って細かく振動させるように磨く必要があります。しかし、複数の調査結果を総合すると、この部分を正しく磨けている人は、わずか20%〜30%程度しかいないと言われています。歯と歯茎の境目は、非常にデリケートな部分でもあるため、正しい磨き方を習得することが極めて重要です。
- 上の前歯の裏側: 歯ブラシのヘッドが大きく、舌が邪魔になるため、ブラッシングが難しい場所です。特に、上の前歯の裏側は、約50%の人が十分に磨けていないと報告されています。また、この部分は唾液腺の開口部に近いため、唾液の成分によって歯石が形成されやすい場所でもあります。
- 矯正装置の周り: 矯正治療中は特に装置の周りにプラークが溜まりやすい。
これらのデータが示すように、多くの人が、自分ではしっかり磨いているつもりでも、実際には重要な部分に大量のプラークを残してしまっているのです。そして、この磨き残しは、虫歯や歯周病の直接的な原因となります。
見落としがちなポイント:その① 舌磨き軽視が招く口臭と口腔トラブル
「口臭が気になる…」「朝起きた時、口の中がネバネバする…」という悩みを持つ人は多いですが、その原因の多くが「舌」にあることは、意外と知られていません。舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる、食べかすや古くなった口の中の粘膜、細菌などが付着した白い苔のようなものが溜まります。この舌苔は、口臭の主な原因となるだけでなく、味覚障害を引き起こしたり、誤嚥性肺炎のリスクを高めたりする可能性もあるのです。
さらに近年の研究では、舌苔が、歯周病菌の温床となることも指摘されています。舌苔に潜む歯周病菌が唾液を介して歯周ポケットに入り込み、歯周病を悪化させる可能性があるのです。
しかし、毎日の歯磨きで舌磨きを習慣にしている人は、それほど多くありません。アンケート調査やインタビュー調査の結果をまとめると、舌磨きを習慣的に行っている人は、全体の約25%〜35%程度に留まっています。多くの人が、舌のケアの重要性を認識していない、あるいは、正しい舌磨きの方法を知らないことが、この低い実施率の背景にあると考えられます。歯磨きだけでなく、舌磨きも行うことで、口臭予防、味覚の維持、そして口腔内全体の健康維持に大きく貢献します。
見落としがちなポイント:その② 歯間ケア不足:フロス・歯間ブラシの低い使用率とその深刻な影響
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは落としきれません。そこで重要なのが、フロスや歯間ブラシを使った「歯間ケア」です。これらのアイテムは、歯ブラシでは届かない歯間のプラークを除去し、虫歯や歯周病を予防する上で、非常に重要な役割を果たします。
しかし、残念ながら、フロスや歯間ブラシの使用率は、舌磨き以上に低いのが現状です。複数の調査結果を平均すると、**フロスを毎日使用している人は約15%〜25%、歯間ブラシを毎日使用している人は約10%〜20%**という、非常に低い数値が報告されています。つまり、8割以上の人が、歯と歯の間のケアを十分に行えていないことになります。
歯間ケアを怠ると、歯と歯の間にプラークが蓄積し続け、虫歯や歯周病のリスクが大幅に高まります。特に、歯と歯が接している部分は、虫歯の好発部位であり、一度虫歯になると進行が早いことが知られています。また、歯間部の歯周病は、自覚症状が出にくいため、気づいた時には重症化しているケースも少なくありません。
フロスや歯間ブラシを毎日の習慣にすることで、プラーク除去率は格段に向上し、虫歯や歯周病の予防に大きく貢献します。歯間ケアは、健康な歯を維持するための、必要不可欠な習慣なのです。
間違った歯磨きが引き起こす、様々なリスク
ここまで見てきたように、多くの人が見落としているポイントを放置すると、様々なリスクが生じます。ここでは、そのリスクを解説します。
- 虫歯: 磨き残したプラークは、虫歯菌にとって格好のエサとなります。虫歯菌は、プラークに含まれる糖分を分解して酸を作り出し、その酸が歯を溶かして虫歯を引き起こします。特に、歯と歯の間や、奥歯の噛み合わせ面は、虫歯ができやすい場所です。
- 歯周病: 歯と歯茎の境目に溜まったプラークは、歯茎に炎症を引き起こし、歯周病の原因となります。歯周病は、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かし、最終的には歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。さらに、近年の研究では、歯周病菌が全身の健康に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。例えば、糖尿病、心臓病、脳卒中、早産・低体重児出産などのリスクを高めることが報告されています。
- 口臭: 舌苔や磨き残しは、悪臭を放つ細菌の温床となり、口臭の原因となります。口臭は、人間関係にも影響を与える深刻な問題です。
- 知覚過敏: 間違った力加減でゴシゴシと強く磨きすぎると、歯の表面のエナメル質が削れ、象牙質が露出し、知覚過敏を引き起こすことがあります。知覚過敏になると、冷たいものや熱いものが歯にしみるようになり、食事を楽しむことが難しくなります。
- 歯肉退縮: 間違った歯磨きを続けると歯肉が傷つき下がってしまう。
これらのリスクを回避し、健康な歯と口腔環境を維持するためには、正しい歯磨き方法を理解し、実践することが不可欠です。次の章では、歯科医が推奨する、効果的な歯磨きのステップを解説していきます。
効果を最大化する正しい歯磨きステップ
前の章で説明したようなリスクを避け、虫歯や歯周病を効果的に予防するためには、正しい歯磨き方法を実践することが不可欠です。ここでは、毎日の歯磨きの効果を最大限に高めるための、具体的なステップを解説していきます。
ステップ1:自分に合った歯ブラシ選びが、全ての基本
効果的な歯磨きの第一歩は、自分に合った歯ブラシを選ぶことです。大きすぎる歯ブラシでは奥歯まで届きにくく、小さすぎる歯ブラシでは効率的に磨けません。また、硬すぎる歯ブラシは歯や歯茎を傷つける恐れがあり、柔らかすぎる歯ブラシではプラークを十分に除去できません。
- ヘッドの大きさ: 自分の上の前歯2本分の幅を目安に、奥歯まで無理なく届く、小さめのヘッドを選びましょう。
- 毛の硬さ: 一般的には「ふつう」の硬さが推奨されます。歯茎が弱い人や、知覚過敏がある人は「やわらかめ」を、逆にしっかりと磨きたい人は「かため」を選ぶのも良いでしょう。ただし、「かため」は歯や歯茎を傷つけやすいため注意が必要です。迷ったら歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
- 毛先の形状: 毛先が丸く加工されているもの、山型にカットされているもの、極細毛のものなど、様々な種類があります。自分の歯並びや、磨きたい場所に合わせて選びましょう。
- 柄の形状: まっすぐなもの、角度がついたもの、太いもの、細いもの、滑り止め加工があるもの、いろいろあります。握りやすく、奥歯まで無理なく届く長さのものを選びましょう。
電動歯ブラシの活用も効果的: 近年、様々な機能を備えた高機能な電動歯ブラシが登場しています。電動歯ブラシは、手磨きでは難しい、細かく均一な振動でプラークを除去できるため、虫歯や歯周病予防に効果的です。特に、磨き残しが多い人や、歯磨きが苦手な人におすすめです。ただし、電動歯ブラシを使用する場合でも、正しい使い方を理解することが重要です。
歯ブラシは消耗品です。 毛先が開いてきたら、遅くとも1ヶ月以内、理想は3週間に1回、新しいものに交換しましょう。
ステップ2:目的別で選ぶ!歯磨き粉の選び方
歯磨き粉は、歯磨きの効果を高めるための重要なアイテムです。現在、様々な種類の歯磨き粉が販売されていますが、基本的には、フッ素配合の歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。
- フッ素の重要性: フッ素には、歯の再石灰化を促進し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。多くの歯磨き粉には、フッ化物イオン濃度として950~1450ppmのフッ素が配合されています。高濃度のフッ素は効果的ですが、年齢により使用できる濃度に上限があります。特に小さなお子様には、年齢に合った製品を選びましょう。
- その他の有効成分: 虫歯予防だけでなく、歯周病予防、知覚過敏抑制、ホワイトニングなど、特定の効果を謳った歯磨き粉も多く販売されています。自分の口腔内の状態や、目的に合わせて選びましょう。
- 研磨剤について: 研磨剤は、歯の表面の着色汚れを落とす効果がありますが、過剰に含まれていると歯を傷つける恐れがあります。研磨剤の少ない、または研磨剤無配合の歯磨き粉を選ぶことも選択肢の一つです。
ステップ3:磨き方の極意!効果的なブラッシング法
歯ブラシと歯磨き粉を準備したら、いよいよブラッシングです。ここでは、プラークを効果的に除去するための、正しいブラッシング方法を解説します。
- 歯ブラシの持ち方: 鉛筆を持つように、軽く握ります(ペングリップ)。力を入れすぎると、歯や歯茎を傷つける原因になります。
- 歯ブラシの角度:
- 歯と歯茎の境目: 歯ブラシを歯面に対して約45度の角度に当てます。この角度が、歯周ポケット内のプラークを除去するのに最も効果的です。
- 歯の表面(表側・裏側): 歯ブラシを歯面に対して直角(90度)に当てます。
- 噛み合わせ面: 歯ブラシを歯面に対して直角(90度)に当てます。
- 動かし方: 歯ブラシを小刻みに(5〜10mm程度)優しく振動させるように動かします(スクラビング法・横磨き)。大きくゴシゴシと動かすと、磨き残しが多くなり、歯や歯茎を傷つける原因になります。
- 磨く順番: 磨き残しを防ぐために、自分なりの順番を決めて磨くことが重要です。例えば、上の歯の右側の裏側からスタートし、前歯の裏側、左側の裏側、そして表側、最後に噛み合わせ面を磨き、次に下の歯を同じように磨く、といった具合です。
- 磨く時間: 最低でも2分間、理想的には3分間かけて、丁寧に磨きましょう。時間を計るのが難しい場合は、電動歯ブラシのタイマー機能や、スマートフォンアプリなどを活用するのもおすすめです。
- 力加減: 強く磨きすぎないように、優しい力加減で磨きましょう。目安としては、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力です。
ステップ4:歯ブラシでは届かない!歯間ケアの重要性と具体的手法
歯ブラシによるブラッシングだけでは、歯と歯の間のプラークを完全に除去することはできません。そこで必要となるのが、フロスや歯間ブラシを使った「歯間ケア」です。ここでは、効果的な歯間ケアの方法を解説します。
- フロス:
- 使い方: 約40cmの長さに切ったフロスを、両手の中指に巻きつけ、親指と人差し指でフロスをつまみます。ピンと張った状態のフロスを、歯と歯の間にゆっくりと挿入し、歯の側面に沿わせるように上下に動かして、プラークをこすり取ります。
- 種類: ワックス付き、ワックスなし、テープタイプ、スポンジタイプなど、様々な種類があります。使いやすさや、歯間の広さに合わせて選びましょう。
- 頻度: 少なくとも1日1回、就寝前の歯磨きの際に使用するのが効果的です。
- 歯間ブラシ:
- 使い方: 歯と歯の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選び、歯間部に挿入し、前後に優しく動かして、プラークをかき出します。
- 種類: I字型、L字型、様々なサイズがあります。歯間の広さに合わせて、適切なサイズを選びましょう。サイズがわからない場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。
- 頻度: 少なくとも1日1回、就寝前の歯磨きの際に使用するのが効果的です。
注意点: 歯間ケアを初めて行う場合、出血することがありますが、継続することで徐々に出血は収まります。ただし、出血が続く場合や、痛みがある場合は、歯科医院に相談しましょう。
ステップ5:意外と知らない!?舌磨きで口臭対策&健康維持
忘れがちですが、舌のケアも非常に重要です。舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる、細菌や食べかすなどが付着した白い苔のようなものが溜まり、これが口臭や、口腔内トラブルの主な原因となります。
- 舌磨きの方法:
- 舌を前に突き出し、舌の奥から手前に向かって、舌ブラシや柔らかい歯ブラシで優しくなでるように動かします。
- 数回繰り返した後、口をゆすぎます。
- 頻度: 1日1回、朝の歯磨きの際に行うのが効果的です。
- 注意点:
- 力を入れすぎると、舌を傷つけてしまうので、優しく行うことが重要です。
- 嘔吐反射が強い人は、無理をせず、できる範囲で行いましょう。
- 舌ブラシは歯ブラシと同様に、定期的に新しいものに交換しましょう。
ステップ6:仕上げにマウスウォッシュ!その効果と使い方
マウスウォッシュ(洗口液)は、歯磨きの仕上げとして使用することで、口腔内の細菌を減少させ、口臭予防や歯周病予防に効果を発揮します。
- 効果: マウスウォッシュには、殺菌作用、口臭予防、歯垢沈着抑制など、様々な効果があります。
- 使い方: 歯磨きと歯間ケアを行った後、適量のマウスウォッシュを口に含み、30秒程度、口の中全体に行き渡らせるように、くちゅくちゅとすすぎます。
- 注意点:
- マウスウォッシュは、歯磨きの代わりにはなりません。必ず、歯磨きと歯間ケアを行った後に、補助的なケアとして使用しましょう。
- アルコール含有タイプは、口腔内が乾燥しやすくなるため、注意が必要です。特に、ドライマウスの症状がある人は、ノンアルコールタイプを選ぶことをおすすめします。
- 製品によって使用方法や効果が異なるため、パッケージの指示をよく読んでから使用しましょう。
これらのステップを毎日の習慣にすることで、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らし、健康な歯と口腔環境を維持することができます。次の章では、これらの歯磨き習慣を無理なく続けるための秘訣について解説します。
歯磨き習慣を改善!長続きさせるための3つの秘訣
正しい歯磨き方法を理解しても、それを毎日続けられなければ意味がありません。多くの場合、三日坊主で終わってしまい、元の歯磨き習慣に戻ってしまいがちです。ここでは、新しい歯磨き習慣を無理なく続け、しっかりと定着させるための3つの秘訣を紹介します。
秘訣1:ゲーム感覚で楽しく!「見える化」でモチベーションアップ
新しい習慣を長続きさせるためには、モチベーションを維持することが重要です。そこでおすすめなのが、歯磨きの成果を「見える化」することです。自分の磨き残しが一目でわかるように、ゲーム感覚で楽しく、モチベーションを高める方法を3つ紹介します。
- 方法①:歯垢染色剤(染め出し液)で、磨き残しをチェック!
- 具体的な手順:
- 歯垢染色剤(錠剤や液体タイプ)を、使用方法に従って使用します。例えば、錠剤タイプであれば、一錠を口の中で噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて口全体に行き渡らせます。
- 口を水ですすぎます。
- 鏡で、歯が赤く(または青く)染まっている部分を確認します。この赤く染まった部分が、磨き残しのある部分、つまりプラークが付着している部分です。
- 効果: 自分の磨き残しの傾向が一目でわかるため、重点的に磨くべき場所が明確になります。また、ゲーム感覚で楽しみながら、歯磨きの精度を高めることができます。
- 頻度: 最初は毎食後、慣れてきたら週に1回程度、定期的にチェックすることで、磨き残しを減らすことができます。
- 具体的な手順:
- 方法②:歯磨き記録アプリで、毎日の歯磨きを楽しく記録!
- 具体的な手順: スマートフォン用の歯磨き記録アプリをダウンロードし、毎日の歯磨き時間や、フロス・歯間ブラシの使用状況などを記録します。多くのアプリには、磨き方を動画で解説する機能や、磨き時間をカウントダウンするタイマー機能などが搭載されています。
- 効果: 毎日の歯磨きを記録することで、モチベーションを高めることができます。また、カレンダー機能で過去の記録を振り返ることで、自分の成長を実感することができます。
- おすすめアプリ: 「ポケモンスマイル」「はみがきかんり」「ハミガキタイム」など、子供から大人まで楽しめる、様々なアプリがリリースされています。
- 方法③:カレンダーや手帳に、歯磨きチェック欄を追加!
- 具体的な手順: 普段使っているカレンダーや手帳に、歯磨きチェック欄を追加します。朝昼晩、そしてフロス、歯間ブラシの使用有無などを記入できるようにしておきます。
- 効果: 毎日、目にする場所に記録することで、歯磨きを習慣化しやすくなります。また、チェックが埋まっていく達成感を味わうこともできます。家族で一緒に記録するのもおすすめです。
秘訣2:ストレスフリーが長続きの鍵!自分に合ったアイテム選び
歯磨きを「面倒な作業」ではなく、「快適な時間」にするためには、自分に合ったアイテム選びが重要です。使い心地の良いアイテムを選ぶことで、ストレスを軽減し、歯磨きを長続きさせることができます。
- 歯ブラシ: 市販されている歯ブラシは、ヘッドの大きさ、毛の硬さ、毛先の形状、柄の形状など、実に様々な種類があります。色々な歯ブラシを実際に試してみて、自分の口の大きさや、歯並びに合った、使い心地の良い歯ブラシを見つけましょう。歯科医院で、歯科衛生士に相談するのもおすすめです。
- フロス・歯間ブラシ: フロスにも、ワックス付き、ワックスなし、テープタイプ、スポンジタイプなど、様々な種類があります。歯間ブラシも、I字型、L字型、サイズも様々です。自分の歯間の広さや、使いやすさに合わせて、最適なものを選びましょう。こちらも、最初はどのタイプが自分に合っているか分からないことが多いので、歯科医院で相談してみましょう。
- 歯磨き粉: 歯磨き粉のフレーバーも、ミント系、フルーツ系、ハーブ系など、多種多様です。苦手な味の歯磨き粉を使うと、歯磨きが苦痛になってしまいます。自分の好きな香りの歯磨き粉を選ぶことで、歯磨きの時間を、リラックスタイムに変えることができます。
- 舌ブラシ: 舌ブラシも色々な形状、材質のものがあります。実際に使用して、自分に合うものを選びましょう。
秘訣3:予防歯科のプロにお任せ!定期的な歯科検診で、モチベーションを維持
どんなに丁寧に歯磨きをしても、完全にプラークを除去することは困難です。また、磨き方の癖や、歯並びの問題などで、どうしても磨き残しが出てしまうこともあります。そこで重要なのが、定期的な歯科検診です。
- プロによるクリーニング(PMTC): 歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士が、専用の器具を使って、歯ブラシでは落としきれない歯石や着色汚れを除去してくれます(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング、略してPMTC)。
- 歯磨き指導: 歯科衛生士から、一人ひとりの歯並びや、磨き残しの傾向に合わせた、効果的な歯磨き方法の指導を受けることができます。
- 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療: 定期的に検診を受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見し、早期に治療することができます。
- モチベーションの維持: 歯科医院で定期的に口腔内をチェックしてもらうことで、「きちんと歯磨きを続けよう」というモチベーションを維持することができます。
頻度: 3〜6ヶ月に1回のペースで、定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。
まとめ:今日から始める、正しい歯磨き習慣で、一生涯、健康な歯を守ろう!
本記事では、「90%の人が見落としている歯磨きの落とし穴」と題して、多くの人が実践しているであろう自己流歯磨きの問題点を指摘しより効果的な歯磨き方法を詳しく解説してきました。
「毎日しっかり磨いているのに、なぜか虫歯や歯周病になってしまう…」その悩みは、歯と歯の間、奥歯の裏側、歯と歯茎の境目、そして舌の汚れ、これらを見落とし、適切なケアができていなかったことが原因となる場合が多いです。
- 磨き残しがちな場所を意識したブラッシング
- 自分に合った歯ブラシ、歯磨き粉、フロス、歯間ブラシ、舌ブラシの選び方
- 効果的な歯磨きのステップ
- 歯磨き習慣を長続きさせるための3つの秘訣(見える化、アイテム選び、定期検診)
これらを実践すれば、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らし、健康な歯と口腔環境を維持することができます。
「正しい歯磨き」は、一生涯の財産です。
今日、この記事を読んだ今この瞬間から、あなたの歯磨き習慣を見直し、改善していきましょう。
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