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歯のホワイトニング:種類・効果・注意点・行う頻度について

歯のホワイトニング:種類・効果・注意点・行う頻度について

白い歯は、清潔感と明るい印象を与え、自信あふれる笑顔へと導きます。口元の美しさを求める多くの人にとって、歯のホワイトニングは魅力的な選択肢となっています。

近年、様々なホワイトニング方法が登場し、自分に合った方法を選べるようになりました。

本記事では、ホワイトニングの種類、効果、注意点、そしてそれぞれの施術に適切な頻度について詳しく解説していきます。

自分にぴったりのホワイトニング方法を見つけて、輝く笑顔を手に入れましょう。

目次

1. ホワイトニングの種類

ホワイトニングには、大きく分けて以下の4つの種類があります。

  1. オフィスホワイトニング
    • 歯科医院で行うホワイトニングです。歯科医師または歯科衛生士が施術を行います。
    • 高濃度の薬剤(過酸化水素や過酸化尿素)を使用するため、短期間で白くなるのが特徴です。
    • 歯の状態に合わせて薬剤の濃度や照射時間を調整できるため、より安全で効果的なホワイトニングが期待できます。
    • オフィスホワイトニングは、1回あたり1~2時間程度です。
    • 効果が高く、即効性がありますが、歯への負担を考慮し、1~3ヶ月に1回程度が目安です。
    • 比較的費用が高額になる傾向があります。
  2. ホームホワイトニング
    • マウスピースに薬剤を入れて装着し、自宅で行うホワイトニングです。
    • 歯科医院で歯型を取り、自分に合ったカスタムメイドのマウスピースを作成します。
    • オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤を使用するため、効果が出るまでに時間はかかりますが、自分のペースで続けられます。
    • ホームホワイトニングは、1日あたり30分~数時間です。
    • 毎日、あるいは数日おきに2週間~数ヶ月間行います。
    • オフィスホワイトニングに比べて費用が抑えられます。
    • 薬剤の濃度が低いため、白くなるまでに時間がかかる場合があり、効果には個人差があります。
  3. デュアルホワイトニング
    • オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
    • それぞれのメリットを活かし、短期間でより高い効果を得られます。
    • オフィスホワイトニングで歯を白くした後、ホームホワイトニングで白さを維持できる。
    • ホームホワイトニングである程度の期間、白さを維持した後、オフィスホワイトニングでさらに白くできる。
  4. セルフホワイトニング
    • 専門店で、スタッフの指導のもと自分で行うホワイトニングです。
    • 歯の表面の汚れを落とす効果があり、2週間に1回程度が目安です。
    • 比較的安価で手軽にホワイトニングを試すことができます。
    • 歯の内部の色素までは分解できないため、効果は限定的です。
    • 使用する薬剤によっては、歯や歯茎を傷つける可能性があります。

2. ホワイトニングの注意点:リスクと副作用を理解し、安全に白い歯へ

ホワイトニングは、歯を白く美しくする効果的な方法ですが、メリットだけでなく、いくつかの注意点やリスクも存在します。

施術を受ける前に、これらの情報を知っておくことで、より安全で効果的なホワイトニングを行うことができます。

1. 施術中の痛みと不快感

  • 知覚過敏: ホワイトニング剤に含まれる成分が、歯のエナメル質の微細な孔を通って歯髄(神経)に到達し、刺激を与えることで知覚過敏が起こることがあります。
    • 特に、歯の表面が削れている、歯茎が下がっている、元々知覚過敏がある方は注意が必要です。
    • 施術前に歯科医師に相談し、知覚過敏を抑える処置(薬剤の塗布、レーザー治療など)を検討しましょう。
    • 施術中に痛みやしみを感じたら、我慢せずにすぐに歯科医師に伝えましょう。
  • 歯茎の炎症: ホワイトニング剤が歯茎に付着すると、刺激を感じたり、赤くなったり、腫れたりすることがあります。
    • 施術中は、歯科医師が歯茎を保護するための処置を行います。
    • 施術後、歯茎に違和感がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

2. 施術後の食事制限

  • 着色しやすい飲食物: ホワイトニング直後は、歯のエナメル質が不安定な状態であり、色素が沈着しやすくなっています。
    • コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、コーラ、カレー、ケチャップ、醤油、ソースなど、色の濃い飲食物は避けましょう。
    • 特に、酸性の飲食物はエナメル質を溶かし、着色を促進するため注意が必要です。
    • 喫煙も歯の着色を招くため、控えるようにしましょう。
  • 食事制限の期間: 一般的に、ホワイトニング後24~48時間は食事制限を行うことが推奨されます。
    • 歯科医師の指示に従い、適切な期間、食事制限を行いましょう。

3. 白くなりすぎと色のムラ

  • 白さの調整: ホワイトニングの効果には個人差があり、歯の質や状態によって白くなる程度が異なります。
    • 白くなりすぎることを避けるため、歯科医師と相談しながら、適切な施術回数や時間、薬剤の濃度を選びましょう。
    • 目標とする白さを歯科医師に伝え、適切な治療計画を立ててもらうことが重要です。
  • 色のムラ: ホワイトニング剤の塗布方法や歯の状態によって、色のムラが生じることがあります。
    • 特に、ホームホワイトニングでは、自分で薬剤を塗布するため、ムラになりやすい可能性があります。
    • オフィスホワイトニングでは、歯科医師が均一に薬剤を塗布するため、ムラが少ない傾向があります。

4. 歯への負担とダメージ

  • エナメル質への影響: ホワイトニング剤は、歯のエナメル質を一時的に脱灰(溶かす)させることで、歯を白くします。
    • 頻度を守り、正しく使用することで、エナメル質への影響を最小限に抑えることができます。
    • 歯科医師の指示に従い、使用方法や使用頻度を守りましょう。
    • ホワイトニング後、歯がしみたりする場合は、使用を中止し、歯科医師に相談しましょう。
  • 歯の亀裂: ホワイトニングによって、歯の表面に微細な亀裂が生じることがあります。
    • これは、ホワイトニング剤の作用や、歯の乾燥などが原因と考えられています。
    • 亀裂が大きくなると、歯が折れたり、知覚過敏が悪化したりする可能性があります。
    • ホワイトニング後、歯に違和感がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

5. 効果の持続とメンテナンス

ホワイトニングの効果は、残念ながら永久的なものではありません。せっかく白く美しい歯を手に入れても、時間の経過とともに徐々に色が戻ってしまうことがあります。

しかし、適切なケアとメンテナンスを行うことで、ホワイトニングの効果を長持ちさせ、白い歯を維持することは可能です。

ホワイトニングの効果の持続期間

ホワイトニングの効果が持続する期間は、以下の要因によって異なります。

  • ホワイトニングの種類: オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングの方が、効果が持続する傾向があります。
  • 歯の質: エナメル質が厚く、健康な歯ほど、ホワイトニングの効果が持続しやすいです。
  • 生活習慣: 食生活や喫煙習慣などによって、歯の着色しやすさが異なります。
  • ケア: 毎日の歯磨きや定期的なクリーニングなど、日々のケアによって効果の持続期間が変わります。

一般的には、ホワイトニングの効果は数ヶ月から数年程度と言われています。

3. ホワイトニングの効果を長持ちさせるためのメンテナンス

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、以下のポイントに注意しましょう。

1. 毎日のケア

  • 丁寧な歯磨き: 歯垢や着色汚れを落とすために、毎食後、丁寧に歯を磨き、歯間ブラシやデンタルフロスも使用しましょう。
  • ホワイトニング歯磨き粉: ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用することで、白さを維持しやすくなります。ただし、研磨剤の強いものは歯を傷つける可能性があるので注意が必要です。
  • フッ素配合の歯磨き粉: フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯予防にも効果的です。ホワイトニング後、歯が弱っている場合は特に、フッ素配合の歯磨き粉を使用しましょう。
  • マウスウォッシュ: 洗浄効果の高いマウスウォッシュを使用することで、口内を清潔に保ち、着色を防ぐことができます。

2. 食生活

  • 着色しやすい飲食物を控える: コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど、着色しやすい飲食物はなるべく控えましょう。どうしても摂取する場合は、ストローを使う、食後にすぐに口をゆすぐなどの工夫をしましょう。
  • 酸性の飲食物を控える: 炭酸飲料や柑橘系のジュースなど、酸性の飲食物はエナメル質を溶かし、着色を促進するため注意が必要です。

3. 喫煙

  • 禁煙: 喫煙は歯の黄ばみの大きな原因となります。ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、禁煙することが大切です。

4. 定期的なクリーニング

  • プロによるクリーニング: 歯科医院で定期的にクリーニングを受けることで、歯石や着色汚れを徹底的に除去し、ホワイトニングの効果を維持することができます。
  • クリーニングの頻度: 一般的には、3ヶ月に1回程度のクリーニングが効果的です。

5. 定期的なホワイトニング

  • タッチアップ: ホワイトニングの効果が薄れてきたと感じたら、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングを再度行うことで、白さをキープすることができます。
  • タッチアップの頻度: 一般的には、6ヶ月に1回程度のタッチアップが推奨されています。

6. その他

  • 歯ぎしり: 歯ぎしりは、歯のエナメル質を削り、歯を傷つける原因となります。歯ぎしりの癖がある方は、マウスピースを装着するなどの対策をしましょう。
  • 口呼吸: 口呼吸は、口内を乾燥させ、歯の着色を促進する原因となります。口呼吸の癖がある方は、鼻呼吸を意識するようにしましょう。

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、毎日のケアと定期的なメンテナンスが重要です。

上記を参考に、ご自身のライフスタイルに合わせて、適切なケアを行いましょう。

4. ホワイトニングの適応と禁忌について

ホワイトニングは、歯を白く美しくする効果的な方法ですが、すべての人にとって安全なわけではありません。

ご自身にホワイトニングが適応するかどうか、事前にしっかりと確認することが大切です。

ホワイトニングが適応するケース

  • 加齢による歯の黄ばみ
    • 年齢を重ねると、歯の表面のエナメル質が薄くなり、内部の象牙質の色が透けて見えるようになります。
    • 象牙質はもともと黄色みを帯びているため、歯が黄色く見えるようになるのです。
    • また、加齢によって歯の表面に細かな傷や亀裂が増え、そこに着色汚れが溜まりやすくなることも、黄ばみの原因となります。
    • ホワイトニングは、エナメル質の内部の色素を分解し、象牙質の黄ばみを目立たなくすることで、歯を白くする効果があります。
  • 遺伝による歯の黄ばみ
    • 歯の色は、遺伝によってある程度決まっています。
    • ご両親の歯が黄色っぽい場合、お子さんの歯も黄色っぽくなる傾向があります。
    • 遺伝による黄ばみは、ホワイトニングである程度改善することができます。
  • 食生活による着色
    • コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油、ソースなど、色の濃い飲食物を日常的に摂取することで、歯の表面に着色汚れが付着し、黄ばんで見えることがあります。
    • また、酸性の飲食物はエナメル質を溶かし、着色汚れを付着しやすくするため注意が必要です。
    • ホワイトニングは、これらの着色汚れを分解し、歯本来の白さを取り戻す効果があります。
  • 喫煙による着色
    • タバコの煙に含まれるタールやニコチンは、歯の表面に付着し、黄ばみや黒ずみの原因となります。
    • また、喫煙は唾液の分泌を抑制し、口内環境を悪化させるため、歯の着色を促進する要因となります。
    • ホワイトニングは、タバコのヤニによる着色を分解し、歯を白くする効果があります。
    • しかし、喫煙を続けると、ホワイトニングの効果が持続しにくいため、禁煙することが推奨されます。
  • テトラサイクリン歯
    • 幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したことが原因で、歯が灰色や茶色に変色している状態です。
    • テトラサイクリンは、歯の形成期にエナメル質や象牙質に取り込まれ、変色を引き起こします。
    • 軽度のテトラサイクリン歯の場合は、ホワイトニングである程度改善できる可能性があります。
    • しかし、重度の場合は、ホワイトニングの効果が 限定的であったり、変色が悪化したりする可能性もあるため、注意が必要です。
    • 歯科医師に相談し、ホワイトニングが適応するかどうか、しっかりと診断してもらいましょう。

ホワイトニングが禁忌となるケース

  • 絶対的禁忌
    • 無カタラーゼ症
      • 過酸化水素を分解する酵素(カタラーゼ)を持っていない、非常にまれな遺伝性疾患です。
      • ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解できないため、体内に過酸化水素が蓄積され、健康を害する可能性があります。
      • 傷口にオキシドールを塗布し、白い泡が出ない場合は、無カタラーゼ症の可能性があります。
      • ホワイトニングを希望される場合は、事前に医療機関で検査を受け、無カタラーゼ症でないことを確認しましょう。
    • 重度のエナメル質形成不全症
      • エナメル質が正常に形成されていないため、歯の表面が弱く、ホワイトニング剤が歯髄に浸透しやすくなっています。
      • ホワイトニングを行うと、歯髄が刺激され、強い痛みや知覚過敏を引き起こす可能性があります。
      • また、エナメル質が薄いため、ホワイトニング剤によって歯が溶けやすくなる可能性もあります。
    • 重度の歯周病
      • 歯周病が進行している場合、歯茎が炎症を起こし、腫れたり、出血したりしています。
      • ホワイトニング剤が歯茎に付着すると、炎症を悪化させ、痛みや出血を増加させる可能性があります。
      • 歯周病を治療してから、ホワイトニングを行うようにしましょう。
  • 相対的禁忌
    • 妊娠中・授乳中
      • ホワイトニング剤の安全性は確立されていません。
      • 胎児や乳児への影響を考慮し、妊娠中・授乳中のホワイトニングは控えることが推奨されています。
      • ホワイトニングを希望される場合は、出産後、授乳期間が終了してから行うようにしましょう。
    • 18歳未満
      • 歯の発育が完了していないため、ホワイトニング剤が歯に影響を与える可能性があります。
      • 特に、永久歯が生え変わったばかりの時期は、エナメル質が未成熟で、ホワイトニング剤によって歯が溶けやすくなっています。
      • 成長が完了する18歳以降にホワイトニングを行うようにしましょう。
    • 知覚過敏
      • ホワイトニング剤によって知覚過敏が悪化する可能性があります。
      • 知覚過敏がある方は、施術前に歯科医師に相談し、知覚過敏を抑える処置を検討しましょう。
    • 虫歯
      • ホワイトニング剤が虫歯の部分に浸透し、痛みを引き起こす可能性があります。
      • 虫歯がある場合は、治療を完了してからホワイトニングを行うようにしましょう。
    • 歯の亀裂や欠損
      • ホワイトニング剤が歯の内部に浸透し、歯を傷つける可能性があります。
      • 歯の亀裂や欠損がある場合は、歯科医師に相談し、ホワイトニングが適応するかどうか判断してもらいましょう。
    • 金属アレルギー
      • ホワイトニング剤に含まれる金属成分でアレルギー反応を起こす可能性があります。
      • 金属アレルギーがある方は、施術前に歯科医師に相談しましょう。
    • 薬の服用
      • 服用している薬によっては、ホワイトニング剤と相互作用を起こし、副作用が出る可能性があります。
      • 薬を服用している方は、施術前に歯科医師に相談しましょう。
  • その他
    • 人工歯: セラミックやレジンなどの人工歯は、ホワイトニング剤では白くなりません。
    • 神経を抜いた歯: 神経を抜いた歯は変色していることが多く、ホワイトニングの効果が期待できません。
      • ウォーキングブリーチという方法で白くすることができます。

ホワイトニングを検討する際は、必ず歯科医師に相談し、ご自身の歯の状態や全身状態を診てもらい、適切な判断を仰ぎましょう。

5. まとめ:白い歯で、より魅力的な笑顔へ

この記事では、歯のホワイトニングの種類、効果、注意点、そして行う頻度について解説しました。

白い歯は、清潔感と明るい印象を与え、自信あふれる笑顔へと繋がります。

様々なホワイトニング方法があり、それぞれにメリット・デメリット、そしてリスクが存在します。

ご自身のライフスタイルや希望する白さ、そして予算などを考慮し、歯科医師とよく相談しながら、最適な方法を選びましょう。

正しくホワイトニングを行うことで、リスクを最小限に抑え、安全に白い歯を手に入れることができます。

輝く白い歯で、より魅力的な笑顔を手に入れましょう。

治療のご予約は下記リンクよりいつでもお取り出来ます。キャンセルや2回目以降の治療予約に関しても行えます。

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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
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