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親知らず 腫れ 引かない場合の対処法【原因と治し方、歯医者に行く目安】 

親知らず 腫れ 引かない場合の対処法【原因と治し方、歯医者に行く目安】

親知らずが腫れて、なかなか引かない。食事もままならず、痛みで夜も眠れない。

そんな辛い状況に陥っている方は少なくないでしょう。

この記事では、親知らずの腫れが引かない場合に試すべき、様々な対処法をご紹介します。

セルフケアでできることから、歯科医院で行われる治療法まで解説していきます。

また、そもそもなぜ親知らずが腫れてしまうのか、その原因についても詳しく説明します。

あなたの辛い症状が少しでも和らぎ、適切な対処法を見つける一助となれば幸いです。

目次

1. 親知らずが腫れる原因

親知らずの腫れは、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。

ここでは、考えられる原因をより詳細に解説し、それぞれの特徴や注意点などを詳しく見ていきましょう。

1. 智歯周囲炎

  • 細菌の温床: 親知らずは一番奥に位置するため、歯ブラシが届きにくく、食べカスや歯垢が溜まりやすい場所です。ここに細菌が繁殖し、歯ぐき(歯肉)に炎症を起こすことで腫れや痛み、場合によっては膿が出たり、口臭が発生したりします。
  • 生え方とリスク: 特に、半分だけ生えている、あるいは完全に埋まっている親知らず(埋伏歯)は、歯ぐきとの間に隙間ができやすく、細菌が入り込みやすいため、智歯周囲炎のリスクが高まります。
  • 放置の危険性: 智歯周囲炎を放置すると、炎症が周囲の組織に広がり、顎骨炎や蜂窩織炎などの重篤な感染症を引き起こす可能性もあります。

2. 親知らずの生え方

  • 様々な生え方: 親知らずは、まっすぐ生えてくる場合だけでなく、横向き、斜め、あるいは完全に埋まった状態など、様々な生え方をします。
  • 周囲への影響: 横向きや斜めに生えている親知らずは、隣の歯を圧迫したり、歯ぐきを傷つけたりすることで炎症を引き起こし、腫れや痛みの原因となります。
  • 噛み合わせへの影響: また、噛み合わせのバランスを崩し、顎関節症を引き起こす可能性もあります。

3. 虫歯・歯周病

  • 親知らず自身の疾患: 親知らずも他の歯と同様に、虫歯や歯周病になることがあります。
  • 虫歯: 親知らずの虫歯は、歯ブラシが届きにくく、発見が遅れがちです。進行すると、歯の神経にまで達し、激しい痛みを引き起こします。
  • 歯周病: 歯周病は、歯ぐきだけでなく、顎の骨まで溶かしてしまう病気です。親知らずの歯周病は、周囲の歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

4. 噛み合わせ

  • 顎への負担: 親知らずが周りの歯と噛み合っていない場合、噛み合わせのバランスが崩れ、顎に負担がかかります。
  • 顎関節症: その結果、顎関節症を引き起こし、顎の関節や周りの筋肉に炎症が起こり、腫れや痛み、口が開きにくいなどの症状が現れます。
  • 頭痛や肩こり: 顎関節症は、頭痛や肩こり、耳鳴りなどの症状を引き起こすこともあります。

5. その他

  • 全身状態: ストレスや疲労、睡眠不足、栄養不足などは、免疫力を低下させ、細菌感染を起こしやすくします。
  • ホルモンバランス: 女性ホルモンの変動は、歯ぐきの炎症を悪化させることがあります。妊娠中や生理中は、特に注意が必要です。
  • 口腔内の衛生状態: 口腔内の衛生状態が悪いと、細菌が繁殖しやすくなり、親知らずの腫れのリスクが高まります。
  • 喫煙: 喫煙は、歯周病のリスクを高め、親知らずの腫れの原因となることがあります。

このように、親知らずの腫れは様々な原因で起こることがあります。自己判断で対処せずに、早めに歯科医院を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

2. 親知らずの腫れに対処しよう! 家庭でできること、歯医者さんでの治療法

親知らずが腫れてしまった時、どうすれば良いのでしょうか? ここでは、家庭でできる対処法と歯科医院での治療法を、より詳細に解説していきます。

1. ご家庭でできる対処法: 今すぐできる! 腫れを和らげる方法

A. 冷やす: 炎症を抑え、痛みを軽減

  • 冷やす目的: 腫れている部分を冷やすことで、血管を収縮させ、炎症の広がりを抑えます。また、神経の働きを抑えることで、痛みを和らげる効果も期待できます。
  • 方法: 氷嚢や保冷剤をタオルで包み、10~15分程度、患部に当てて冷やします。直接肌に当てると凍傷を起こす可能性があるので、必ずタオルなどで包んでください。
  • 注意点: 冷やしすぎると血行が悪くなり、治癒が遅れる可能性があります。また、冷やすことで完全に腫れが引くわけではありません。あくまで一時的な対処法として考えてください。
  • その他: 冷却シートや冷湿布も効果的です。

B. うがい: 口腔内を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑制

  • うがいの目的: 口の中を清潔に保つことで、細菌の繁殖を抑え、炎症の悪化を防ぎます。うがい薬を使用することで、殺菌効果を高めることができます。
  • 方法:
    • 水でうがいをするだけでも効果がありますが、殺菌効果のあるうがい薬を使用するとより効果的です。
    • うがい薬は、薬局やドラッグストアで購入できます。用法・用量を守って使用してください。
    • ぬるま湯に塩を溶かしてうがいをするのも効果的です。
    • 食後や寝る前など、こまめに行うようにしましょう。
  • うがい薬の種類:
    • イソジン系のうがい薬: ポビドンヨードを配合したうがい薬で、幅広い細菌やウイルスに効果があります。
    • セチルピリジニウム系のうがい薬: セチルピリジニウム塩化物水和物を配合したうがい薬で、殺菌効果に加え、口臭予防効果もあります。
    • アズレン系のうがい薬: アズレンスルホン酸ナトリウムを配合したうがい薬で、抗炎症作用があり、歯ぐきの腫れや痛みを和らげる効果があります。

C. 清潔にする: 歯磨きで口内環境を改善

  • 歯磨きの目的: 歯ブラシで丁寧に歯磨きをし、歯垢や食べカスを取り除くことで、口内環境を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えます。
  • 方法:
    • 腫れている部分は、優しくブラッシングし、刺激を与えないように注意してください。
    • 歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、歯と歯の間の汚れもしっかりと落としましょう。
    • 電動歯ブラシを使用する場合は、歯ぐきに負担をかけないように、ソフトモードで優しく磨きましょう。
  • 注意点: 歯磨き粉は、研磨剤の入っていないものを使用しましょう。研磨剤は、歯ぐきを傷つける可能性があります。

D. 刺激を避ける: 腫れを悪化させないために

  • 避けるべきもの: 辛いもの、酸っぱいもの、硬いもの、熱いものなど、刺激の強い食べ物は避けましょう。これらのものは、炎症を悪化させる可能性があります。
  • おすすめの食事: 刺激の少ない、柔らかいものを食べるように心がけましょう。おかゆ、うどん、豆腐、ヨーグルトなどがおすすめです。
  • その他: アルコールやカフェインも、炎症を悪化させる可能性があるので、控えるようにしましょう。

E. 市販薬の利用: 痛みや腫れを一時的に緩和

  • 市販薬の種類: 市販の痛み止め(解熱鎮痛剤)や抗炎症薬を服用することで、痛みや腫れを一時的に抑えることができます。
    • 解熱鎮痛剤: アセトアミノフェン、イブプロフェンなど
    • 抗炎症薬: ロキソプロフェンなど
  • 注意点:
    • 薬剤師に相談したり、説明書をよく読んだりして、用法・用量を守って服用してください。
    • 妊娠中や授乳中の方、持病のある方は、医師に相談してから服用するようにしましょう。
    • 市販薬はあくまで対症療法です。根本的な治療にはなりません。

F. 安静: 体を休ませ、免疫力を高める

  • 安静の目的: 十分な睡眠をとり、体を休めることで、免疫力を高め、炎症の回復を促します。
  • 方法: 激しい運動は避け、安静に過ごすように心がけましょう。
  • その他: ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を作ることも大切です。

2. 歯科医院での治療法: 専門的な治療で根本解決

ご家庭での対処法で改善が見られない場合や、症状が重い場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。歯科医院では、原因に合わせて適切な治療が行われます。

A. 洗浄: 口腔内を清潔に

  • 洗浄の目的: 歯ぐきの周りの汚れや膿を、専用の器具を使ってきれいに洗浄します。
  • 効果: これにより、細菌の繁殖を抑え、炎症を鎮める効果があります。

B. 薬物療法: 炎症を抑え、痛みを和らげる

  • 薬の種類: 抗生物質や消炎鎮痛剤を処方することで、炎症を抑え、痛みを和らげます。
  • 注意点: 医師の指示に従い、きちんと服用することが大切です。

C. 切開・排膿: 膿を排出

  • 切開・排膿の目的: 腫れがひどく、膿が溜まっている場合は、切開して膿を排出します。
  • 効果: これにより、炎症が周囲に広がるのを防ぎ、症状の改善を促します。

D. 抜歯: 原因を取り除く

  • 抜歯の目的: 腫れの原因となっている親知らずを抜歯することで、根本的な治療を行います。
  • 注意点: 抜歯後は、医師の指示に従い、傷口のケアをしっかり行うことが大切です。

親知らずの腫れは、放置すると重症化することがあります。ご家庭での対処法を試しても改善が見られない場合や、症状が重い場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

3. 親知らずの腫れ、歯医者に行くべきタイミングは? 症状別に詳しく解説

親知らずの腫れは自然に治まる場合もありますが、放置すると症状が悪化し、日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

「歯医者に行くべきか、それとも様子を見るべきか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、親知らずの腫れに関する症状ごとに、歯医者を受診するべきタイミングについて詳しく解説し、判断の参考にして下さい。

1. 緊急度MAX! 今すぐ歯医者に行くべき症状

以下の症状がある場合は、重症化している可能性が高く、一刻も早く歯科医院を受診する必要があります。

  • 耐え難い激痛
    • 鎮痛剤を飲んでも効かないほどの激しい痛みがある場合は、炎症が神経にまで達している可能性があります。
    • 痛みで眠れない、食事ができないなど、日常生活に支障をきたしている場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう。
  • 高熱(38度以上)
    • 高熱を伴う場合は、炎症が全身に広がっている可能性があり、早急に治療が必要です。
    • 特に、悪寒や倦怠感、頭痛などを伴う場合は、重篤な感染症に発展している可能性もあるため、注意が必要です。
  • 開口障害
    • 口が開かない、または開きにくい場合は、顎関節症や周囲の筋肉の炎症、あるいは腫れが酷く物理的に口が開けられない状態になっている可能性があります。
    • 口が開かないと、食事や会話が困難になるだけでなく、呼吸困難に陥るリスクもあります。
  • 著しい腫れ
    • 顔全体が腫れたり、腫れが喉の奥まで及んでいる場合は、気道が狭くなり、呼吸困難になる危険性があります。
    • また、顔の腫れがひどい場合は、周囲の組織にまで炎症が広がっている可能性があり、早急な治療が必要です。
  • 膿が出る
    • 膿が出ている場合は、細菌感染が進行している証拠です。
    • 膿は、細菌や白血球の死骸などが混ざった液体で、放置すると周囲の組織に炎症が広がる可能性があります。
  • 出血が止まらない
    • 歯磨きや食事などで歯ぐきから出血し、それが長時間止まらない場合は、血管が傷ついている可能性があります。
    • 放置すると、貧血や感染症のリスクが高まるため、注意が必要です。
  • 強い口臭
    • 口臭がひどい場合は、口腔内の細菌が異常増殖している可能性があります。
    • 親知らずの周囲だけでなく、他の歯や歯周組織にも悪影響を及ぼす可能性があるため、歯科医院で検査を受けるようにしましょう。
  • 全身倦怠感
    • 体のだるさや疲労感が強い場合は、感染症の影響が出ている可能性があります。
    • 他の症状と合わせて、全身状態が悪化している場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • リンパ節の腫れ
    • 顎の下や首のリンパ節が腫れている場合は、炎症がリンパ節にまで広がっている可能性があります。
    • リンパ節は、体の免疫機能を担う重要な器官であり、腫れを放置すると、全身に感染が広がるリスクがあります。
  • 神経症状
    • 舌や唇にしびれや麻痺がある場合は、炎症が神経を圧迫している可能性があります。
    • 顔面神経麻痺などの重篤な症状に発展する可能性もあるため、早急に歯科医院を受診しましょう。

2. 少し様子を見ても良い症状

以下の症状の場合は、数日様子を見て、改善が見られない場合は歯科医院を受診しましょう。

  • 軽い痛み
    • 鈍い痛みや違和感程度であれば、様子を見ても良いでしょう。
    • 痛み止めが有効な場合もありますが、痛みが続くようであれば、歯科医院を受診するようにしましょう。
  • 軽度の腫れ
    • 少し腫れている程度であれば、冷やしたりうがいをしたりして様子を見ましょう。
    • 腫れが引かない場合や、他の症状が現れた場合は、歯科医院を受診するようにしましょう。
  • 歯ぐきの違和感
    • 歯ぐきが少し赤く腫れている、歯磨きの時に出血するなどの場合は、口腔ケアを丁寧に行いながら様子を見ましょう。
    • 歯周病の初期症状である可能性もあるため、改善が見られない場合は、歯科医院を受診するようにしましょう。

3. 歯医者での診察内容

歯科医院では、親知らずの腫れの原因を特定し、適切な治療を行うために、以下の診察が行われます。

  • 問診: 現在の症状、症状が出始めた時期、痛みの程度、過去の病歴、服用中の薬などについて詳しく聞かれます。
  • 視診: 口腔内を視診し、腫れや炎症の程度、歯ぐきの状態、親知らずの生え方などを確認します。
  • 触診: 指で触って、腫れや痛みの範囲、リンパ節の腫れなどを確認します。
  • レントゲン撮影: 親知らずの生え方、根の長さや形、周りの骨の状態などを確認します。
    • パノラマレントゲン: 全体の歯と顎の骨の状態を把握できます。
    • デンタルレントゲン: 特定の歯の周りの状態を詳しく確認できます。
  • 必要に応じてCT撮影: レントゲン撮影ではわからない、より詳細な画像診断が必要な場合は、CT撮影を行うこともあります。
    • 親知らずの根が神経や血管に近接している場合などに、CT撮影で正確な位置関係を把握することで、安全な抜歯計画を立てることができます。

これらの診察結果に基づいて、適切な治療法が決定されます。

4. 迷ったら、まずは相談を!

「この症状で歯医者に行くべきか迷う…」という場合は、まずは歯科医院に電話で相談してみましょう。

症状を伝えると、歯科医院のスタッフが適切なアドバイスをしてくれます。

親知らずの腫れは、早期に適切な治療を受けることで、より早く改善することができます。

自己判断で放置せずに、少しでも不安を感じたら、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

4. 親知らずの腫れを予防するには

親知らずの腫れは、日常生活に支障をきたすだけでなく、重症化すると全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

しかし、適切なケアを継続することで、親知らずの腫れを予防できるケースも多いのです。

ここでは、親知らずの腫れを予防するための具体的な方法を解説していきます。

1. 日頃のケア:毎日の習慣で予防!

  • 正しい歯磨き
    • 歯ブラシの選び方:
      • 毛先が柔らかく、ヘッドが小さい歯ブラシを選びましょう。
      • 親知らずは奥に位置するため、ヘッドが小さい方が磨きやすいです。
      • また、毛先が柔らかい方が、歯ぐきを傷つけずに優しく磨けます。
    • 磨き方:
      • 親知らずは、歯ブラシを縦に当て、細かく動かして磨きましょう。
      • 横磨きでは、歯垢を落としきれず、歯ぐきを傷つける可能性があります。
      • また、歯と歯ぐきの境目を意識して、丁寧に磨くことが重要です。
      • 舌の表面も、舌ブラシを使って清掃しましょう。
    • 歯磨き粉:
      • 研磨剤の少ない歯磨き粉を選びましょう。
      • 研磨剤が多いと、歯の表面を傷つけ、着色汚れがつきやすくなる可能性があります。
      • フッ素配合の歯磨き粉は、虫歯予防に効果的です。
    • ブラッシング時間:
      • 1回あたり3分以上、丁寧に磨き、すべての歯を磨くようにしましょう。
      • 特に、朝起きた時と寝る前は、必ず歯磨きをするようにしましょう。
      • 食後は、30分以内に歯磨きをするのが理想です。
  • 歯間ブラシ・デンタルフロスの使用
    • 種類:
      • 歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間の大きさに合わせて、適切なサイズを選びましょう。
      • デンタルフロスは、ワックスタイプとノンワックスタイプがあり、歯並びや好みに合わせて選びましょう。
    • 使い方:
      • 歯間ブラシは、歯と歯の間に優しく挿入し、前後に動かして汚れを取り除きます。
      • デンタルフロスは、歯と歯の間に糸を巻き付け、上下に動かして汚れを取り除きます。
    • 使用頻度:
      • 1日1回、歯磨きの後に行うのが理想です。
      • 特に、親知らず周辺は食べカスが溜まりやすいので、丁寧に使用しましょう。
    • 注意点:
      • 無理に挿入すると、歯ぐきを傷つける可能性があります。
      • 出血する場合は、力を入れすぎている可能性があるので、優しく行いましょう。
  • 洗口液の使用
    • 種類:
      • 殺菌効果のある洗口液、口臭予防効果のある洗口液など、様々な種類があります。
      • 目的に合わせて、適切な洗口液を選びましょう。
    • 使い方:
      • 洗口液を口に含み、20~30秒ほどすすいでから吐き出します。
    • 使用頻度:
      • 1日1~2回、歯磨きの後に行うのが一般的です。
    • 注意点:
      • 洗口液は、歯磨きのかわりにはなりません。必ず歯磨きと併用しましょう。
      • アルコール含有の洗口液は、口の中が乾燥しやすくなるため、注意が必要です。
  • 定期的な歯科検診
    • 頻度:
      • 3ヶ月~半年に1回、定期的に歯科医院を受診しましょう。
    • 内容:
      • 歯のクリーニング、歯石除去、虫歯や歯周病のチェックなどを行います。
      • 親知らずの状態もチェックしてもらい、必要があれば早期に治療を受けることができます。
    • メリット:
      • 専門家によるクリーニングは、歯垢や歯石を徹底的に除去し、口内環境を改善するのに役立ちます。
      • 虫歯や歯周病を早期発見・早期治療することで、重症化を防ぐことができます。
      • 親知らずのトラブルを予防することができます。
  • 食生活の改善
    • 糖分:
      • 糖分の多い食事や間食は、虫歯のリスクを高めるため、控えめにしましょう。
      • 特に、寝る前の間食は避け、食後はすぐに歯磨きをするようにしましょう。
    • ビタミン・ミネラル:
      • ビタミンA、C、D、カルシウムなどは、歯や歯茎の健康維持に欠かせない栄養素です。
      • バランスの取れた食事を心がけ、これらの栄養素を十分に摂取しましょう。
      • 緑黄色野菜、果物、乳製品、魚などを積極的に食べましょう。
    • 食物繊維:
      • 食物繊維は、唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保つ効果があります。
      • 野菜、果物、海藻、きのこなどを積極的に食べましょう。
    • よく噛む:
      • よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促進され、口の中が浄化されます。
      • また、顎の骨や筋肉の発達にも繋がり、歯並びの改善にも役立ちます。
  • 禁煙
    • 影響:
      • 喫煙は、歯周病のリスクを高め、口内環境を悪化させるため、禁煙することが望ましいです。
      • ニコチンは、血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪くします。
      • タールは、歯の表面に付着し、着色汚れや歯石の原因となります。
      • 一酸化炭素は、血液中の酸素を奪い、歯ぐきの組織を壊死させます。
    • 禁煙方法:
      • 禁煙外来を受診する、禁煙補助薬を使用するなど、様々な方法があります。
      • ご自身の状況に合わせて、適切な方法を選びましょう。
  • ストレスを溜めない
    • 影響:
      • ストレスは、免疫力を低下させ、炎症を起こしやすくする原因となります。
      • また、歯ぎしりや食いしばりの原因にもなり、顎関節症を引き起こす可能性もあります。
    • 解消方法:
      • 適度な運動、リフレッシュ、趣味の時間など、ストレスを解消する方法を見つけ、心身ともに健康な状態を保ちましょう。
      • ヨガ、瞑想、アロマテラピーなども効果的です。
  • 十分な睡眠
    • 影響:
      • 睡眠不足は、免疫力を低下させ、体の抵抗力を弱めるため、十分な睡眠を心がけましょう。
      • 睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、体の修復が行われます。
      • 睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減少し、免疫力が低下します。
    • 睡眠時間:
      • 1日7~8時間程度の睡眠を心がけましょう。
      • 寝る前にカフェインを摂取するのは避け、リラックスできる環境を整えましょう。

2. 親知らずの抜歯: 根本的な解決!

  • 予防的抜歯
    • 対象:
      • 完全に埋まっている、あるいは斜めに生えているなど、将来的にトラブルを起こす可能性が高い親知らずは、症状が出る前に抜歯しておくのも有効な予防策です。
      • 特に、矯正治療中の方や妊娠を考えられている方は、事前に抜歯を検討することをおすすめします。
      • 矯正治療中は、親知らずが歯並びを乱す原因となる可能性があります。噛み合わせによっては矯正治療後半の抜歯が良い可能性もある為、事前に相談が必要です。
      • 妊娠中は、ホルモンバランスの変化により、歯ぐきが炎症を起こしやすくなるため、親知らずがあると、智歯周囲炎のリスクが高まります。
    • メリット:
      • 親知らずのトラブルを未然に防ぐことができます。
      • 将来的に腫れや痛みで苦しむリスクを減らすことができます。
      • 口腔内を清潔に保ちやすくなり、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
  • 抜歯のタイミング
    • 理想:
      • 親知らずの抜歯は、炎症が起こっていない時に行う方が、腫れや痛みなどのリスクが少なくなります。
      • 若い方が、骨が柔らかく、抜歯後の回復も早いため、早めに抜歯をすることをおすすめします。
    • 相談:
      • 歯科医師と相談し、ご自身の状況に合わせて、適切なタイミングで抜歯を行いましょう。

3. その他:日常生活での注意点

  • 口呼吸をしない
    • 影響:
      • 口呼吸は、口の中を乾燥させ、細菌が繁殖しやすくなるため、鼻呼吸を心がけましょう。
      • 口呼吸は、歯並びが悪くなる、口臭がきつくなる、風邪をひきやすくなるなどの原因にもなります。
    • 改善方法:
      • 鼻づまりがある場合は、耳鼻咽喉科を受診し、治療を受けましょう。
      • アレルギー性鼻炎の場合は、アレルギーの原因物質を特定し、対策をしましょう。
      • 口を閉じるように意識し、舌を上顎につける時間を取ってみましょう。
  • 頬杖をつかない
    • 影響:
      • 頬杖をつく癖は、顎関節症や歯並びの悪化に繋がる可能性があるため、やめましょう。
      • 顎関節症は、顎の関節や周りの筋肉に痛みや違和感、口が開きにくいなどの症状が出る病気です。
      • 頬杖をつくと、顎に負担がかかり、顎関節症のリスクが高まります。
    • 改善方法:
      • 頬杖をつかないように意識しましょう。
      • どうしても頬杖をついてしまう場合は、肘置きなどを使って、顎への負担を軽減しましょう。
  • 硬いものを噛まない
    • 影響:
      • 硬いものを噛むと、顎に負担がかかり、炎症を起こしやすくなるため、避けましょう。
      • また、歯が欠けたり、詰め物が取れたりする原因にもなります。
    • 改善方法:
      • 硬いものは、小さく切ってから食べましょう。
      • ガムやキャラメルなど、噛み応えのあるものは、長時間噛むのを避けましょう。

親知らずの腫れは、日頃のケアと適切な処置によって予防することができます。

ご自身の口内環境に気を配り、健康な状態を維持しましょう。

まとめ

ここまで、親知らずの腫れの原因や対処法、予防策について詳しく説明してきました。

親知らずの腫れは放置すると日常生活に影響を及ぼすだけでなく、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

しかし、普段から口内環境に注意を払い、適切なケアを行うことで、腫れや痛みといったトラブルを防ぐことができる場合も多いです。

自分の親知らずの状態をしっかり理解し、この記事で紹介した予防策を実践することで、健康な口内環境を保ちましょう。

そして、もし親知らずの腫れや痛みを感じた場合は、自己判断で対処せず、早めに歯科医院を受診し、専門家のアドバイスを受けるようにしてください。

この記事が、皆様の健康的な生活に役立つことを願っています。

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御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
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Hasegawa
御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科 院長
御茶ノ水駅と神保町駅の間の場所で歯科医院を経営しています。歯の治療でお困りの方向けに情報を発信しておりますので、参考になれば幸いです。
親知らず 腫れ 引かない場合の対処法【原因と治し方、歯医者に行く目安】

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